出会編
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不思議な夢を見た。
真っ暗な世界に扉が一つ。
扉の向こうから呼ばれているような感覚があり、
何故かその扉の鍵を手にしている。
私は迷うことなく鍵穴をがチャリと回した。
『これからよろしくお願いします』
カカシ「いやー、ごめんね。名前には一切関係のない事なのにここに住まわせる事になっちゃって。加えて俺の部下達と一緒に行動する事になって…つまり、少し忍として行動する事になるけど、良かったんだよね?」
『大丈夫です。しっかり納得のいく内容だったので』
なら良かったと、彼はニッコリと笑った。
________目が覚めると知らない天井に嗅いだことのない刺激臭が鼻を刺した。起きあがろうとした際、腕の痛みに何があったのか思い出す。
少しすると、火影と名乗るおじいさんが入ってきて状況を説明してくれた。どうやら少しの間、私は帰れないらしい。その代わりに住む場所の提供とチャクラの使い道を教えてくれると言う条件をくれたので、私は了承した。
多分、拒否権なんてなかったとも思う。
1週間が経ち私の退院日に彼が出迎えてくれた。知った顔に安堵し、火影とは病院で別れると彼はこれから住む場所へ案内してくれた。
カカシ「……珍しいものばかりかい?」
『‼︎………はい。こんな建物も、人も見るのは初めてです』
物珍しさにあたりをキョロキョロし過ぎたようだ。頬が熱くなるのがわかるのと同時に上からクスッと笑う声が聞こえた。
カカシ「これから住むところだ、しっかり見て早く生活に馴染めるといいな」
ポスっと頭に手が置かれ、横目で彼を見ると彼の顔に誰かの顔が重なった。けど、一瞬の出来事でモヤのようなものがかかっていたから、それが誰なのか分からない。
気のせいか_____________。
カカシ「……って事で、明日から俺の部下達と行動してもらうんだけど、基本任務以外は縛りはないから里の中なら自由にしてもらっていいよ。分からない事は俺に聞いてくれ、家はここだから」
『……隣り』
カカシ「嫌そうな顔しないでよ」___________
『ふー。なんか疲れた……』
退院手続きから居住の手続き、それに歩いている途中ですれ違う人の多さ。見たことのない建物に賑わう町。
一度に大量の情報が入ってきた事で緊張が解けた今ドッと疲れがおしよせた。ある程度、生活に必要なものは揃えられていて、私は吸い込まれるようにベットに倒れ込む。
______カカシ「まあ、忍びとして過ごすって言っても、一般人である名前は基本俺と一緒にいるだけだから安心して。動くのは部下達。
けど、任務で名前の実力が輝き、かつ、君が忍になりたいと言えば下忍の試験をしてもらったのち、合格すれば正式に木の葉の忍になる事は火影様から了承を得てる。その時は俺に言ってくれればいいよ」_____
別れる前に言われた言葉を思い出す。
〝忍〟
今まで考えたこともなかった。そもそもこの状況がすでにイレギュラーなのだ、もう考えるだけ無駄なのかもしれない。
流れに身を任せる。それがいいのか悪いのか、今の私には分からない。もう考えることさえできなくなった私はゆっくりと暗闇の中に落ちていった。