中忍選抜試験編 後
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ジライヤ「ナルト、今から死んでこいの‼︎死の恐怖の中からでっかいチャクラを引き出してみろ、死にたくなかったら自分でどうにかしてこい」
『ナルト‼︎‼︎‼︎』
ナルト「うわぁぁぁぁぁぁあ‼︎」
私は叫びながら手を伸ばしたが、自来也のデコピンによって吹き飛ばされたれたナルトの手を掴むことはなかった。
『自来也さん!何してるの!このままじゃナルト〝崖から落ちて〟死んじゃう!』
ジライヤ「死ぬ気でやる修行だ、荒療治だが感覚を掴んできてもらう。それで死んだらあいつはそれまでの男だったと言うことだ」
この人本気だ…。私の知ってる優しい表情ではなく、険しく、とても恐ろしい表情。これが忍の自来也の顔なのだと初めて知った。
ジライヤ「⁉︎…おい、何しとる‼︎お前が行っても何もできんぞ‼︎」
私は力を引き出し、彼を押し退けると地を蹴り、ナルトを追いかけた。
ナルトのチャクラを感知したのは岩肌がゴツゴツとしている底無しの崖だった。私は谷底に落ちる彼を視界に捉えると、迷うことなく飛び降りこの落下を止められる方法を探す。しかし、岩肌は水で濡れていて滑るのに加え、この落下速度で2人分の重さに耐えられるほどのチャクラはない。
___〝しょうがないな、まだ教えるには早いと思ったが、この力を使えばよい〟_____
『⁉︎……ごめんナルト、荒療治になるけど許して!あなたが頼りなの‼︎』
私は無意識に自身の左手に青いチャクラを纏わせ彼の腹へ突き刺した。
目を開ければ水浸しの薄暗い建物の中にいた。ここは何か禍々しさのようなものを感じたが、不思議と懐かしさも覚える。ナルトへ近寄ろうとした時、獣のような唸り声が聞こえ私たちは顔を見合わせ、声の方へ向かった。
辿り着いた先には札の貼られた大きな檻。その中にいたのは大きな赤いチャクラを纏った何かが。
ナルト「お前が…俺の中にいる九尾か」
『九尾?』
キュウビ「貴様の方からワシに近づいてくるとわぁぁ、なんのようでここへきた」
九尾が話すだけでビリビリと圧を感じる。
ナルト「コラ、アホギツネ!俺の体に泊めてやってんだから、家賃としてお前のチャクラ貸しやがれ‼︎」
キュウビ「グワッハハハハ‼︎大した度胸だ‼︎」
『わ、私たちが助かるにはあなたの力が必要なの!力を貸して‼︎』
キュウビ「他人の空間に入ってこれるとは…お前一体……この匂い……そうか」
『?』
ナルト「貸すのか貸さねーのか‼︎どっちなんだってばよ‼︎」
キュウビ「フハハハ!面白いものも見れたし、ここに来た褒美だくれてやる!それに、そこの女に感謝するんだな」
檻から出てきた赤いチャクラが私達を包み、彼だけではなく、私の中にも赤いチャクラが流れこんみんだ。
『⁉︎……ナルト‼︎早く‼︎』
気づいたときには現実に戻っていて、崖から真っ逆さまに落ちている状況に変わりはなく、慌てて彼に声をかける。
ナルト「わかってるってばよ‼︎口寄せの術‼︎」
ボンッ‼︎
『いたたた…なんとか間に合った。それにしてもすごい……』
彼が口寄せした大きな何かに救われ、なんとか助かった。しかしこの物体の全貌が見えず、彼の中に封印されている九尾チャクラの恐ろしさを知る。
ナルト「尻尾もなし!やったってばよー!口寄せの術成功だってばよ‼︎」
『フフフ、さっきまで死にそうだったのに本当にナルトは元気だね』
ナルト「当たり前だってばよー!成功して喜ばない方がおかしいってばよ!な!見たか!見たか!俺の凄さ!」
ガマブンタ「ワリャガキャ!ワシの頭の上で何騒いどんじゃボケ‼︎」
ナルト「『⁉︎』」
急に怒鳴り出したガマブン太と名乗るカエルはグチグチとナルトを馬鹿にする。私は彼の性格を察して黙っていたが、ナルトは我慢の限界だったらしい。彼に反抗し、またもや命の危険が迫っていた。
それにしても、なぜあのような行動を取ったのだろうか。自身の手にチャクラを纏わせナルトにした自分の行動に驚いていた。必死すぎて無意識だったけど、誰かの囁き声が聞こえ、不思議とああすれば何かが起こると確信していた。
考え事をしている中ガマブン太とナルトの言い合いが終わったと思ったら、ヌルッとガマブン太の舌に巻きつかれた。彼は助走をつけると思い切り上に飛び、とてつもないGが私たちを襲う。
ナルト『「う、いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」』
『はぁ、はぁ、はぁ、なんなのあの蛙さん。飛ぶなら一言…言ってよ…次元が違いすぎて体力がもたない…ナルトなんで付き合えるの』
地上にたどり着いた私はガマブン太の背から降りたが、ナルトは残ったようだ。ガマブン太の上から振り下ろされないようにしがみつくナルトを見上げる。一体これはいつまで続くのだろうか。
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ジライヤ「これは驚いた…まさか、いや、あの力は……」