中忍選抜試験編 前
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カカシ「本当に受けるんだな。この試験は今までと全く違う、覚悟がいるぞ」
ここへきて彼の言ったことがやっと分かった。忍とはどう言う世界なのかと。また、もう一つわかったことがある。今まで人と関わることがなかったから知らなかった、私は意外とキレやすいのかもしれない。
『おまえか……許さない』
私は不気味に舌なめずりする女を見下ろす。
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カカシ「ふぅーー、部下たちがいなくなると暇になるねー」
アスマ「すぐに忙しくなるって、なんせ今年の第一の試験官、あの森乃イビキだ」
カカシ「よりにもよってあのサディストか」
(こりゃ第一の試験も危ういな)
過去、彼が試験官だった時の脱落者数を思い出す。ナルトの根性を気にいる可能性に賭けるところか。
アスマ「そういえば例のお気に入りも推薦したんだって?まだ1ヶ月も経ってないだろ?来年に持ち越しでも良かったんじゃないか」
カカシ「名前のことか?別にお気に入りじゃないから。まぁ、本人が出たいって言ったんだから出すしかないでしょ」
経験を積ませるためにこの数週間、他班の任務を観察させたり修行に付き合ったりと一緒にいることが多かったせいで、俺のお気に入りと噂が広まったよだ。
アスマ「お前の付き合いが悪くなったから本命の女でもできたと思ったら、毎日可愛らしい子連れちゃって。嫉けるじゃねーか」
紅「最近、噂を聞かなかなったのはそうゆう理由だったのね。おかしいと思ったのよ」
カカシ「はいはい、うるさいよお前ら。俺のことなんだと思ってるのよ」
アスマ.紅「すけこまし」
カカシ「ひどい言われようだな」
アスマ「ま、冗談は置いといて、本当に大丈夫なのかあの嬢ちゃん?俺が会ったときなんて忍術使えなかっただろ」
アスマ班に連れて行ったのがあいつを連れ出し始めたばかりだったのを思い出した。当時は人見知り発揮に加え、チャクラの練り方も覚えたてだったので、鈍臭いところを見せていた。今の名前を見たら驚くだろう。
カカシ「若い子の成長は恐ろしいよね」
アスマ「……やっぱりお気に入りだろう」
俺の顔を見て数回瞬きさせた後ニヤリと笑う。
カカシ「だから違うって……なんだよ、紅、そんな怖い顔しちゃって」
ずっと黙っていた紅に声をかけると彼女は持っていた書類を差し出す。
紅「カカシ、あの子調べさせてもらったけど一切情報がないわ。いったいなんなのあの子」
それを手に取り中身を見ると、ほとんど白紙の名前の経歴書が入っていた。仕事が早いやつだ。火影様に言って内容に少し手を加えさせてもらおう。
アスマ「おいおい、なんだよこりゃー。ほぼ情報が無いじゃないか…お前とんでもない奴抱え込んでんな」
カカシ「別にとんでもなくはない、ただ山奥に住んでて情報がないだけさ、問題はない。今のところね。まっ、いい子だから面倒見てやってくれ」
紅「面倒みてやってってねー」
アスマ「今のところは…ってところが気になるな。お前、隠すんじゃねーよ」
カカシ「…本当に今のところは問題ない、ただ一緒に住んでいたお爺さんが忍の可能性がある。そいつがどんなやつかってところくらいだな。今、気を張っていたところでどうしょうもない、おいおいってところだ。…いい子で、素直、覚えも悪くない、きっとお前らも気にいるさ」
こいつらに頼んでおけば他の上忍から目をつけられた時に助けてくれるだろう。
アスマ「お前にそこまで言わせる女か、こりゃーまた成長した姿を拝見するのが楽しみだな」
紅「はーもう、しょうがないわね」
アスマは楽しそうに、紅はため息をつきながら了承した。さすが頼れる同期だ。俺は「助かるよ」と言って笑った。