一章
夢小説設定
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「なにこれ…」
黙っているのが正しかったけど声を出さずにはいられなかった。いや、叫ばなかっただけ褒めるべきだろうか…衝撃的な光景が目の前にあった。
奇妙な黒い服を着て刀を手に持つ男が2人、制服を着た女に、近くで血を流し倒れる2人の男。現実離れした光景にわたしの思考は停止。
引き戻したのは彼の声だった。
一護「…お、前は」
『…く、黒崎なの?』
一護「お前…ゴホッ…俺らが見えてるのか?」
『見えてるってどういう……』
倒れていたのはわたしの嫌いな黒崎一護。
理解できない言葉に戸惑ったが、この状況全てがおかしいのだから考えるだけ無駄だと思い、彼に駆け寄る。ソッと触れると彼は顔を歪めた。横目で倒れているもう1人を見ると、さっきすれ違った石田だった。
なにが起きているの………。
ルキア「逃げろ!!!そこのお前!」
朽木ルキア_______
黒崎とよく一緒にいるからあまり話したことがないが、普段と違う雰囲気に少し驚きながらも状況を整理するので精一杯だった。
それに…この状況で逃げられるはずがない。
どうしたら逃げれる?どうしたら助けを呼べる?どうしたら彼らを助けられる?どうしたら_______
恋次「なっ……」
(あいつは……いや、気のせいか。似てるが少し違う)
敵だと思われる彼らの位置、倒れた2人の位置、武器になるもの、助けを呼べそうなもの、必要な情報だけを……何か策を。
わたしは考える。
自分も周りも気付かないほど集中していた私は、長い赤髪を結んで、眉毛から額、首から上半身にかけて大仰な刺青の男が私のことを見ていることに気づかなかった。
白夜「恋次、何をしている」
恋次「!?……てめーもこいつらの仲間か!!」
恋次と呼ばれた男はハッと我に変えたように私をを睨む。その威圧で私の意識も戻されゾワっと嫌な汗が流れた。
ルキア「やめろ!恋次!!そいつは関係のない一般人だ!手を出すでない!」
恋次「…どうしますか、隊長」
白夜「………運のないやつだ。一般人だが俺たちが見えるほど霊力が高い。見られたからには排除するしかない」
だから見えてるってなんなの。
わたしはただ普通に暮らしたいだけなのに。
なんでこうなるのよ…………。
ルキア「お願いです!おやめください!本当に関係のないやつなのです!兄様!!!!!!」
(……だから)
『…………勝手に話を進めるなぁぁぁぁぁ!!!』
恋次「悪いな」
叫んだとの同時に恋次は私の目の前にいて刀を構えていた。彼は少し悲しい顔で私を見ていた気がした。
〝死〟その一文字が頭に浮かんだ。
ブンッ!!!!!!