第三章
夢小説設定
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バチン!
穿界門に触れると電気が走ったような音をさせ弾かれる。追放された身では通ることはできない。
浦原「任せましたよ、黒崎さん」
『あなたは通れないんですね』
凛とした声が後ろから聞こえた。なんて、外にいた時から近くにいたことに気づいていて、わざと扉を開けておいた。彼女は自らここへ来た。
振り向くと、決意の目を持つ彼女がいた。不覚にも綺麗だと見惚れ言葉を発するのに少し時間がかかった。
浦原「昔に少しばかりね…」
『本当に、あなたは自分のことは黙ったまま。けど周りのことは怖いくらいよく知ってる…タチが悪い』
浦原「よく言われますー♪」
『褒めてない!』
そう言われてその辺に落ちている石が飛んできたので、ひらりとかわす。彼女はまた眉間にシワを寄せた。
浦原「そんなことより、ここへきたってことは覚悟ができたってことでよかったんですよね」
『そんなの___________
黒崎『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!』
目の前には桜吹雪。黒崎の苦しそうな声がその中きら聞こえる。桜がまばらになると中から血だらけの彼が現れ、その瞳に色はなく、鈍い音を立て倒れた。
『いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
カバっ!
『はっ!はっ!はっ!はっ!………夢……』
いつもみる天井が目に入り、ここは家なのだと現実に引き戻される。喉の渇きを覚え、テーブルに置いてある水を手に取りごくごくと飲み干す。
白い大きな建物に、織姫の姿、石田の姿、佐渡、の姿。そして、血だらけの黒崎。夢にしてはリアルすぎる光景の夢だった。集まった人達から、あれはこれから起きる未来ではないのかと錯覚してしまう。
確か出発は今日の夜。もう関わるまいと絶対に行かないと決めていたのに、ここへきて私の奥底の何かが行くべきだと訴える。
『あーもう、どうしたらいいのよ』__________
『そんなものあるわけないでしょ!あなたは怪しすぎるし、何度も死にかけて、結局私は何も得られていない!だから、もう自分で自分の正体を突き止めにきたのよ』
浦原「…覚悟なしに今からあなたの行くところは甘いところじゃない。怪我も負うし、死ぬ可能性だってある…それでもあなたは行きますか」
『黙って、私はもう行くと決めたの』
覚悟を決めた瞳。もう何もいうことなどない。
それに、これはきっとこうなる運命。
浦原「そうですか、では気をつけて行ってくださいね。……黒崎さんと、皆さんを頼みました」
道を開けると、彼女は門の中へと消えた。
不完全な彼女を1人送るのには躊躇った。けれど、覚醒するには霊圧に当てられ、黒崎さんの近くにいることが何よりも重要。今回のルキア奪還には彼女の覚醒が大きく影響してくるはず……たとえそれが敵に彼女の存在を知られることになっても。