第二章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
藍白が手をかけた途端、嘘のように刀が軽くなったのがわかった。それに霊絡感知も想像以上に上手くいった。あの男が言っていた言葉を思い出す。
〝隠れた力を探せるのは名前の存在と、この世界が崩壊している今にほかにない〟
何かと俺の死神に関する話には必ずあいつの名前がちらつく。藍白お前は一体俺のなんなんだ_____
気がつくと顔の周りに違和感を感じた。背おっていた刀で仮面を破ると目の前に驚いた顔をしている仁太とウルルと浦原喜助が、手には気を失っている藍白の姿。
浦原「お疲れ様です、黒崎さん。無事死神になれましたね。あら、お姫様はお休み中ですか。名前さんをこちらへ、第二ラウンド…始めますから」____________
浦原「だからこうして、簡単に砕けてしまう」
スパンと俺の刀が柄ごと斬られた。藍白を預け、戻ってきた浦原さんとすぐに修行が始まったのだが…こんなの続けていたら死んじまう。
本当に殺されちまう。今まで何度も死にかけたが、ここへきて本当の死を目の当たりにする。
なんなんだ俺は、なぜ逃げる、そんなもんだったのか俺の覚悟は、情けねぇ。
奴が本気になってから、死という文字が脳裏に浮かび、逃げることしかできていない。そもそも、俺は勝てるのか。
浦原「名前さんがいても名前は聞けなかったんですか…なら、あとは黒崎さんあなた自身でやるしかない」
だからなんであいつなんだよ。あいつが俺のなんだってんだ。
_____________
〝いっくんってさ…色々混じってて気持ち悪ーい、アハハ〟
なんだこの記憶。
〝んな!キモいってなんだよ‼︎〟
〝だって、まざりすぎててよく分からないんだもん。あーでもこの子は分かる〟
〝この子?なんのこと言って〟
思い出せない。けどこれだけははっきりと思い出した。
〝『斬月』〟
俺は自然とそう叫び、浦原さんに斬りかかった。
そこからの記憶はない。真っ暗な世界へと落ちていった。また出てきた少女との記憶、懐かしさはあるのにそれ以上思い出すことはできない。けれど、俺たちは昔に会ったことがある。ここへきて初めて確信めいたものを感じた。
起きた頃には藍白は浦原商店にいなかった。浦原さんから聞くと付き合ってられないと出ていったようだ。確かに怖い思いをさせたし、謝りに行こうとも考えたが、当日まで日数もなく、どんな顔をして会えばいいのかも分からずかなうことはなかった。そもそもあいつの家を知らない。
当日、惨殺現場のダイイングメッセージを見た後浦原商店に向かい少し待ったものの彼女は現れなかった。
浦原「名前さんにも一応メッセージ送ったんですけど、こなさそうですね…ま、しょうがない。決めるのは本人、これ以上は強制になってしまう。ではいきましょうか」
今はルキアの奪還が最優先、俺は後ろ髪引かれる気持ちで門を潜った。