第二章
夢小説設定
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一護「おい‼︎起きろ‼︎起きろ‼︎」
『うっ…くろ、さき?……あなた、嘘に‼︎…あれ、いつもの黒崎だ』
目覚めたわたしは知らない場所にいて、目の前には心配そうな眉間にシワを寄せる彼。今の状況を把握するより先に声をかけられ顔を上げる。
「ほう、久しいな名前」
『……だれ?』
黒い衣を纏った男が1人。私の名前を確かに呼んだけど、彼と会ったことなんてない。怪しげな顔で見ていると、男は悲しそうな表情を見せる。
「……そうか、お前の記憶も。久しぶりに会えたというのに悲しいものだな。残念だが時間もない…一護本題に戻ろう。朽木白哉に奪われたの朽木ルキアの力。奴は見落とした、お前自身が持っていた死神の力を」
一護「俺自身の…」
「隠れた力を探せるのは名前の存在とこの世界が崩壊している今にほかにない」
そう言った瞬間だった。
『私の存在?……わっ‼︎』
一護「なっ‼︎」
突然足元に穴があき、建物だったものが無数の箱になって崩れ落ち、私たちも下へと落ちていく。
「この中にたった一つに、お前の力が隠れている。それを探すのだ。この世界が完全に崩れ去る前に見つけなければ、お前は嘘となる」
暗闇に吸い込まれるように落下し、無数の白い箱が私たちの周りに現れる。男の言う箱は確認できるだけでも数え切れないほどあるのに、ここから黒崎の力を探し当てるなんて絶対不可能だ。
『黒崎!あなたどれかわかるの⁉︎』
一護「わかんねーよ!俺は霊力だなんだを察知する能力は欠けてんだよ」
『バカ!諦めないでよ‼︎私も巻き添えになるのよ‼︎なにかないの?死神と他のものを区別できるものとか』
一護「…そうかそれだ‼︎でかした!」
『急に何言って…わっ⁉︎』
黒崎が意識を集中し始めると無数の紐が私たちの前に現れた。その紐は白い箱へと繋がっている。
サワサワ
『?』
何かに肩をさすられ、見ると一つの紐が私の肩に当たっていた。偶然だろうと思ったがその紐に何かを感じ、握ってみるとそこから青白く光だし、目で追うと一つの箱へと辿り着く。不思議と呼ばれているような気がした。
黒崎「見つけた‼︎こいつだぁぁあ!」
『あっ!』
黒崎は黒い紐を握っていた。たしかに見分けがつけやすい。そのまま黒崎が箱に近づいたことにより、私は握っていた紐を手放してしまった。
黒崎「斬魄刀の…柄?」
「よく見つけてくれた…次こそは私の名がお前に届くと良いな…」
黒崎「あんた…もしかして」
『黒崎‼︎早く‼︎なんか、崩壊が早くなってる気がする‼︎』
黒崎が刀を見つけた途端、辺りが薄暗くなり危険だと瞬時に思った。
黒崎「くそっ⁉︎抜けねぇ!」
「何をしてる‼︎早く私を引き抜け‼︎」
黒崎「そんなこと言ったって、これ本当に抜けんのかよ‼︎」
『あーもー‼︎早くしてって言ってるの‼︎』
私は居ても立っても居られず彼の手に添え、力の限り引き抜く。すると私の体が青白く光だし彼の刀に注がれた瞬間刀がスッと軽くなった。
光に包まれ眩しさと共に目を閉じた。
次に目を開けたときは青空にオレンジ色の頭が目に入ったのを最後に意識を手放した。あの世界で感じた青い箱はなんだったのか、また彼は間に合ったのだろうか___________
〝もうすぐ、もうすぐ会えるね〟