第二章
夢小説設定
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『えっと、その、ありがとう』
一護「おう………てか、遠くねえか?」
彼が目を覚ますのを確認すると距離をとった。そして目に入った彼の胸元に目を落とすと、それを感じ取ったのか彼が口を開く。
一護「あの下駄帽子がレッスンとか言いながら切りやがった。あのやろー、俺を殺す気か」
『つまりそれって…』
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浦原「大丈夫っすよ、その鎖が繋がっている以上元の体に戻れますから」
『切れたらどうなるの?』
浦原「2度と元の体には戻れなくなる。そして鎖が全て消えてしまえば…死んで嘘になる」
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浦原との会話を思い出し自分の胸元を見ると鎖は地上の本体へと繋がっている。一体どれほど伸びるのだろうか。
彼の鎖は切られていてその鎖は残り少し。それは死へのカウントダウがもうすぐそこまできているということを意味していた。彼がこの試練に乗り越えなければ彼は嘘へ………まて、私はここにいて大丈夫なのか?
『……あなたは、なんで危険を犯してまで力が欲しいの?失敗したら死ぬ、成功しても敵は強んでしょ』
一護「そりゃー、なんでって、ルキアを助けにいくためだ」
『もともとそっちの世界の人…助けた後どうするの?友達や家族もいるのに引き離してこっちに連れて帰る気?』
一護「っ!?……たしかにそうかもしれねぇ。俺がやることはお節介かもしれねえけど、ダチが殺されそうになってるのにほかっておくことは俺にはできねえ!だから助けに行く……そのあとは助けた後考える‼︎」
おかしな人…彼の説得力のない言葉なのに、なぜか彼の言葉は力強くて、きっと成し遂げるのだろうと不思議とそう思った。
『フフッ、おバカな発言なのに不思議と応援したくなる…こんな言葉しか言えないけど……』
頑張ってね
私は初めて彼の瞳をまっすぐ見て伝えた。
一護「っ!?………それは反則だ」
『?』
彼が小声で何か言ったので少し耳を傾けながら近づくと、わたしに背を向け顔を隠す。少し見えた彼の耳はほんのり赤くなっていたような気がした。
仁太「思春期の中学生か!」
ズドーン
一護「グハッ!!!!」
本日2度目の攻撃。
上から降ってきた男の子に踏み潰された。
わたしが言えたことじゃないけど…可哀想。
仁太「食いもん持ってきてやったぜ、そろそろ腹減るからだろうと思ってよ」
彼の手を見ると大きな器に大量の果物が用意されていた。そういえばと、わたしも食べていないのを思い出すけれど、不思議とお腹はすいていない。
一護「はっ!減ってたまるか。因果の鎖だってまだ残ってる」
仁太「いいことを2つ教えてやる。お前がここに入って今ちょうど70時間たった。早いやつならそろそろ嘘になる。そしてもう一つ……最後の侵食は今までの比じゃないぜ」
男の子が言った瞬間だった。
!?
因果の鎖が生き物のように動き出す。
『く、黒崎‼︎』
一護「やめろ!、、止まれよお前ら!!…………あ、あ、がっ!……アアアアアア!!!!!!」
『そんな…』
因果な鎖が全て食われ、黒崎の口から白い液体が溢れ出てきた。苦しそうに呻き声を上げら黒崎を見ていられない。
『ちょっと!あれ大丈夫なの!?』
因果の鎖が食い破られると、彼から霊圧が溢れ出る。それに応えるようにわたしの体の奥底が疼いた。じわじわと胸が熱くなる。
仁太「っ‼︎おいおい!やっぱりあいつは嘘なっちまうんじゃ」
一護「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
黒崎…。
苦しそうな。抵抗するような声で叫ぶ黒崎
白い液体は彼の顔を覆い仮面のような形を作る
彼は両手を拘束する拘束具を力尽くで解いた。
ギロッ!!
『ッ‼︎君!こっちきて‼︎』
仁太「なっ!おめぇ⁉︎うぁぁぁあ!」
わたしは赤毛の男の子を力一杯地上にぶん投げる。どうしてこんな力が出たのかわからない、けれど今はそんなことを考えてる場合ではない。
男の子が無事にしがみついたことの確認が取れた時、黒崎の手がわたしの首を掴み壁に叩きつけた。
『カハッ……くろ、さき……』
視界がぼやけていく中、仮面の下から覗く鋭い瞳。
こんな状況でなぜかわたしは、懐かしさを感じた。
一護「ニ………ゲ…………………ロ」