第二章
夢小説設定
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浦原「どひゃー!なんだこりゃーー!あのお店の地下にこんな空洞があったなんて!!!!!」
『馬鹿じゃないの、あなた毎回それ言ってるんでしょ』
褒めてくれと言わんばかりに大袈裟に言う彼に呆れる。けどたしかに驚いた。地下にこんな大きな空間があるなんて…先を見るけれど目視では確認が取れないほどの大きな空洞。
『で、私はここでなにするの?』
浦原「おや、いい心がけですね。では、ちょいと失礼します」
ブンッ‼︎
『なっ⁉︎』
浦原「…………ちょっと避けなでくださいよー」
(これを避けますか…)
『無理言わないで!何するのよ急に危ないじゃない!』
彼は手に持つ杖先を私の額目掛けて突いてきたのだ。身の危険を感じ取り後ずさると尻餅をついてしまった。
浦原「私も説明不足でしたね。今のは、あなたの体と魂を引き離そうとしたんですよ。あなたの魂がどうなってるのか確認したくて。それによってレッスンが変わってくるんすよ」
なら初めからそう言いなさいよ。私は苛立ちながらも納得し、目を瞑り浦原の指示に従った。
「もういいっすよ」と言われたので目を開けるとわたしが目の前で倒れていた。自分の胸から鎖が伸びていて、それが倒れているわたしと繋がっている。
『幽体離脱…』
浦原「面白いですね、けど間違ってはないですね。その姿は魂魄と言います。で、体と魂魄をつなげている鎖が因果の鎖。魂魄の状態は普通なら体調が悪くなる動きにくくなるはずなんですが……息苦しさはあります?」
『…特には』
浦原「そーですか、やはり名前さんは霊力が高いですね。てことで次のレッスンはと…」
『ちょっと、なっ!待って、あんたどこ触って!』
近づいてきたと思えば、魂魄の私と本体を肩で担ぐ。ジタバタと暴れると、落ちますよと言って浦原は地を蹴り飛んだ。
私は振り落とされないようにしがみつく。
浦原「着きましたよ蒼葉さん。見てくださいこの穴‼︎ここでは…」
『下ろして‼︎‼︎』
私を抱えたまま話し始める浦原は残念と言いながら渋々魂魄の私を下ろす。セクハラで訴えてやろうかと考えながら、言われた穴を恐る恐る覗くと、穴の奥深くには目立つオレンジ色の頭が目に入った。
『黒崎…なんであんなところに』
浦原「彼は今、死神の力を取り戻すためにこの穴でレッスン中です。で、あなたをここにつれてきた理由は…………」
ドン⁉︎
『はっ⁉︎』
浦原「黒崎さーんしっかりキャッチしてあげてくださいねーーー!」
『いやぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎』
一護「ぬぁぁぁぁぁぁあ!」
振り向くのと同時だった、彼は私を押し穴へ落としたのだ。最後に見えた彼はヘラヘラ笑い手を振ってた。凹むぐらい本気で殴ってやりたい。
浦原「あなたの力はまだ目覚めちゃいない。だから黒崎さんの近くで霊圧に当てられる必要がある……おそらく、彼が死神になる時あなたに大きな影響を与えてくれるはずです」
なんで落とすのよ‼︎長い‼︎長すぎる!てか、どれだけ深く掘ったのよ!何もできない私は落ちていくことに身を任せるしかなかった。
ドサッ!!!
一護「ぐはっ‼︎」
思っていたほどの衝撃はなかったのと誰かの鈍い声。ゆっくりと目を開けるとオレンジ色が目に入り…。
『いたたたたた……⁉︎黒崎!え、ごめんなさい!大丈夫?』
一護「お、おう……………………ぐはっ」
『ちょっと⁉︎ねぇ⁉︎』
黒崎が白目をむいて私の下敷きとなっていて、一度は返事をしたもののまた目を閉じたので、慌てて彼の上から降り、肩を振るがピクリとも動かなかった。