第二章
夢小説設定
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『信じられない‼︎なんて人なの!全く教えてくれないじゃない‼︎』
浦原「そんな怒らないでくださいよー、せっかくの綺麗な顔が台無しですよ?」
『誰がそうさせてるのよ‼︎』
ふざけたように言う彼に、目の前にある湯呑みを投げそうになるのを必死に抑える。ただでさえ頭痛が治っていないのに。
浦原「名前さんは今、一般人よりちょっと霊力の高い無力な女の子。嘘からしたら格好の獲物です。だからまず抵抗できる力を身につけなければならないんです。深い話はそれからです」
『…急に名前で呼ばれるほど親しくなったつもりはないんだけど』
浦原「やだなー、一つ屋根の下で一夜を過ごしたと言うのに……っと、危ないじゃないですか〜」
抑えも効かなくなり、容赦なく湯呑みを投げてやった。ヒラリとかわされるものだから、本当に腹が立つ。
『なんで急に霊力が高くなったんです?今まで何もなかったのに』
浦原「おそらくですが、黒崎さんの影響でしょう。強い霊力に当てられると周りにいる人の秘めた力を目覚めさせる事もある。実はあなたも含め数人が影響を受けています」
『そんなこと』
あるはずがないと思ったが、浦原の言うことに心当たりがあった。織姫だ。彼女を纏うオーラが数日前に変わったのを思い出す。
浦原「そこで提案があります。私と一緒に修行しましょう‼︎そこで、力の使い方を学んで……」
『何で私がそんな事!』
浦原「あなたの眠ってる力はとても強力だ。ブレは多いが、大きい時は黒崎さんをも上回る霊圧の時もある。無知なまま帰れば、自分だけじゃなく周りにも被害が出てくるでしょう。だからあなたには自分の力を理解し制御する必要があるんです」
ピリピリと伝わる何か…たぶん、これが霊圧というものなんだろう。真剣な表情に私はゴクリと唾を飲む。
『私は……』
それでも私はこんな馬鹿げた話に足を突っ込みたくなかった。私の望むものはただ一つ_____
浦原「今もずっと体に影響がで出るんじゃないですか?だから、1日休んだ今も体が万全じゃない」
『⁉︎』
彼はお見通しだ。昨日までの考えが浅はかだったことを思い知らされる。彼から逃げることもできない、選択肢は1つしかなかった。
『わかった』