銀時's BIRTHDAY 2018
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「え…プレゼントねえの?」
「う、うん…プレゼントはないの…」
「え…ああ…そ、そうなのか…」
銀時はあからさまに残念な顔をしたあと、ハッとしたように明るい顔で続けた。
「まあ三年も付き合ってたら、別にそんなもんなくても俺たち繋がってるしな!」
「あ、いや…その…違くて…」
「え、なに、違うってなに?俺たち繋がってなかった…?」
「え!?違う違う!そっちの違うじゃなくて!」
「え?じゃあどの違う?」
「…えーっと…その…」
いつ言おうか言うまいか戸惑っていたわたしの顔は次第に下を向いていた。
「……まさか別れ話とかじゃねえよな…?」
「え!?」
わたしが驚いて顔を上げると、そこには泣きそうな顔の銀時がいた。
「…そうだよなァ…俺万年金欠だし、プー太郎だし…おまけに天パだし…天パだし…」
いや天パは関係ないよ
「かたや楓は真面目に仕事してるもんな…俺なんかが彼氏じゃ割に合わねえよな…」
銀時ってば…本当に別れ話だと思ってる…?
「お前の性格上、そういう話をしにくいのはわかる…けどよ、何が決め手だったのかだけ教えてくれよ。俺ちゃんと直すからよ…だから別れるなんて言うな…俺にはお前しかいねえんだって…」
わたしは唖然として、銀時が一人で百面相しているのを眺めていた。頭に垂れ耳が生えているのが見えるくらい、銀時はかなり項垂れている。それがあまりにもおかしくって、悩んでいたことがどうでもよくなった。
銀時と一緒に…ずっと一緒にいたいって伝えたい。
「ははは…!銀時ってば…!違うよ、誰も別れるなんて言ってないよ」
「え…?エエエェェェ!?違うのォォォ!?」
「うん、違うよ〜!銀時ってば早とちりしすぎ!あ、そうそう!誕生日のね、ちゃんとしたプレゼントはないけど…」
わたしはそう言い、驚く銀時に向けて両手を広げた。
「わたしを貰ってください、坂田銀時さん。わたしとずっと一緒にいてください」
→