銀時's BIRTHDAY 2018
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「これでよし…」
目の前には大量のご馳走。
今日は愛しの彼の誕生日、なのだが…
わたしは壮絶に迷っていた。
銀時's BIRTHDAY
今日は予定通り、午前中に新八くんと神楽ちゃんは銀時を連れてお妙ちゃんちで先にお祝いをしたようだ。
夜は二人っきりで過ごすアル!と神楽ちゃんが気を遣って、今日は定春とお妙ちゃんちにお泊まりする…と、ここまでは予定通りなんだけど…
「プレゼント、本当にこれでよかったのかな…」
銀時の誕生日が10月10日なのは知ってたし、それに向けて誕生日のご馳走やケーキ、飾り付けなど準備もしてきた。本人も日付が近づくにつれてソワソワしてたし。
だが肝心のプレゼントが決まらなかった。
銀時とは付き合って三年目になる。一年目はコインケース、二年目は銘酒と言われる日本酒をあげた。
三年目ともなると、考えるのも大変になってくる。
何か銀時がみて驚くものをあげたいと思っていたのだが、これがなかなか決まらない。
色んな人に相談したけど、わたしが用意したプレゼントは沖田くんの一言が決め手になっていたりした。
『プレゼントはわ・た・し♡今日はわたしを好きにして♡って普段奥手な楓さんが言やあ…旦那もイチコロでさァ』
その時のわたしは、悩みすぎて思考が鈍っていたのだろうか、当日を迎えるまではそれでいこうと思っていたのだが、いざ当日を迎えてみると余りにも痛々しいことに気がついた。
「いい年した女がそんなこと…沖田くんなんかに聞くんじゃなかった…というよりなぜわたしは沖田くんの言葉を鵜呑みにしてしまったんだ…」
今更何を言っても遅い。プレゼントは用意していないのだから。
時刻は夜七時、もういつ銀時が帰ってきてもおかしくない。ご馳走や飾り付けをほっぽってここを出ていくわけにはいかない。
「おーい」
「!?」
そうこう考えているうちにここの家主が帰ってきたようだ。
「楓ちゃ〜ん?いるんだろ?出てこいよ〜」
「は、は〜い…」
わたしは玄関の戸を開けた。
「お、おかえり…銀時。それと誕生日おめでとう」
「おう、ありがとな。ん?なんかいい匂いすんな」
銀時はそう言うと、ブーツを脱いで居間へ向かった。
「お〜!すげ〜!美味そうじゃねえか!お妙んところで飯食えねえから腹減ってたんだよ」
「で、でしょ?冷めないうちに食べちゃおうよ!」
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