届かないその言葉は
格子から届く秋風が冷たい。
僕も歳を取ったということだろうか。
どうせ、あと少しもしたらあいつらがやって来る。今更ここを抜け出すつもりなどないが、あいつらに自分の最期を決められるのだけは癪だった。
だから、あいつらが僕に渡すつもりだったであろうそれを、先に持って来てしまった。
あいつらに強制された死なんかじゃなくて、自分で決めた最期という事にして、せめて抵抗してやろうと思った。
躊躇わずに小瓶を開けて、中身を飲み干した。
ぐらり、と頭と視界が揺れる。
(あは、小夜ちゃんの馬鹿。どうしてこんな所にいるんだ)
瞬きをしたら、目の前に小夜ちゃんがいた。
(馬鹿なのは僕か。だって一瞬でも、本当に小夜ちゃんが来た、なんて信じたんだから)
呼吸が荒くなっていくのが分かる。
でも、もしもだ。もしも小夜ちゃんがここにいたなら、どうしたのだろう。
僕の手から小瓶を奪い取って、彼女らしくもなく、地面に投げつけたかもしれない。そうやって一時的に死を逃れたところで僕が助からないなんてこと、わかっているだろうに。
(ふふ、最期まで僕は変われなかったな)
いつか平和になったら、さっさと将軍なんてやめて文官に戻ろうと思ってた。それなのに、なんだか期待されて色々任されてたらこんな事になっちゃった。
ねぇ、小夜ちゃん。こんな情けない最期でも、君は僕の事__
僕も歳を取ったということだろうか。
どうせ、あと少しもしたらあいつらがやって来る。今更ここを抜け出すつもりなどないが、あいつらに自分の最期を決められるのだけは癪だった。
だから、あいつらが僕に渡すつもりだったであろうそれを、先に持って来てしまった。
あいつらに強制された死なんかじゃなくて、自分で決めた最期という事にして、せめて抵抗してやろうと思った。
躊躇わずに小瓶を開けて、中身を飲み干した。
ぐらり、と頭と視界が揺れる。
(あは、小夜ちゃんの馬鹿。どうしてこんな所にいるんだ)
瞬きをしたら、目の前に小夜ちゃんがいた。
(馬鹿なのは僕か。だって一瞬でも、本当に小夜ちゃんが来た、なんて信じたんだから)
呼吸が荒くなっていくのが分かる。
でも、もしもだ。もしも小夜ちゃんがここにいたなら、どうしたのだろう。
僕の手から小瓶を奪い取って、彼女らしくもなく、地面に投げつけたかもしれない。そうやって一時的に死を逃れたところで僕が助からないなんてこと、わかっているだろうに。
(ふふ、最期まで僕は変われなかったな)
いつか平和になったら、さっさと将軍なんてやめて文官に戻ろうと思ってた。それなのに、なんだか期待されて色々任されてたらこんな事になっちゃった。
ねぇ、小夜ちゃん。こんな情けない最期でも、君は僕の事__