陽はまた登り

目が覚めて、ベッドから体を起こす。太子丹様はまだ眠っていた。
つい最近、私達は同棲を始めた。
元はと言えば、お互いに愛していると伝え合っただけ。それでも私達は自然と恋人らしい関係となったのだ。
「ん…琉宵、もう起きてたのか」
「今起きたばかりですよ」
「今日は…休日か。折角ならどこかに出かけようか」
「良いですね、どこにしましょうか?」
「そうだな…琉宵となら、どこへでも」
「ふふっ、私も太子丹様とならどこでも良いですよ」
ベッドから降りて、部屋を出る。洗面台へ行き顔を洗うとすっかり目が覚めた。

私達は公園へと向かった。
彼岸花は以前より白色が多く咲いていて、木々は赤く色付いている。
「紅葉がとても綺麗ですね」
「そうだな…おや、ここにもあるな」
私は突然頬に口付けをされた。
「…!?」
「琉宵の顔もまた、優しい赤に色づいているのだな」
「唐突でびっくりしました…」
「琉宵は意外と良い反応をしてくれるからな、時々こういうことをしたくなる」
「なんだか太子丹様、昔より積極的になっていませんか?」
「長い時が経っているのだから、そんな事もあるだろう」
私達は微笑み合い、白い彼岸花を見つめた。
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