Blue energy -being hidden- 嘆きの風
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だから、蔵馬はぎゅっとぎゅっとしがみついてきた。
飛影が戻った瞬間に、その腕にしがみついてそして蔵馬から
唇を重ねた。
「待ってたよ…」
その蔵馬をベッドにおろすと、それでも恥じらいは
いつもと同じだった。
からだを舐めあげると声を小さく上げた。
足を開かせると、一瞬閉じようとする。
中心を舐めると、緊張がほぐれたのか、甘い声を響かせた。
そっと、手を重ねてきた。
「す、き」
小さく言う蔵馬が、可愛かった。
何度抱いても、一途さが重なってくる。
「俺もだ」
言うと、蔵馬の中心が濡れ始めた。
それを追い詰めて、蔵馬のからだに息を吹きかけた。
ゆっくりと追い詰めていても、激しい衝動が
押さえられなくなる。
熱に浮かされた蔵馬の頬が赤くて、それだけで
飛影を煽っていく。
「あ、あ…!」
腰を進めて、蔵馬の全ては自分のものだと思った。
ずっと、会いたかったのは同じだ。
もう1度好きだと囁くと、蔵馬は意識を手放した。
眠る蔵馬を、見る。
「好きだぞ」
頬を撫でると、蔵馬が身じろいだ。
「ひ、えい」
今は聞こえていないのが、惜しい。
もっと言いたかった。
「起きたら今度こそ、髪を洗ってやるからな」
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