Blue energy -being hidden- 嘆きの風
「え!」
目を見開いたのは蔵馬のほうだった。
飛影は蔵馬を抱えて、夜の街を飛んだ。
屋根を越えて、魔界の空に突入する。
魔界の空は荒れていて、巻き込まれそうなほど風を強く
抱いていた。
その中を、微動だにせず飛影は飛んだ。
「飛影!?」
「捕まってろ」
何も言わせず、蔵馬を抱きかかえた。
そして、見えたのは…。
「むか…で?」
蔵馬を抱えたまま、飛影は百足の中門を潜った。
「飛影様!」
「うるさい。落ちた人間どもは取りあえず集めておけ」
使い魔を蹴ると、飛影はそのまま階段を駆け上がった。
えっと、もう一度言ったのは蔵馬だった。
飛影の部屋…。そっと、飛影は蔵馬をベッドに下ろした。
「ひ、えい」
「会いたかったのは俺も同じだ」
待っていろと、耳元で囁いた。