罪責感(未完)
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実は、最近少々困っていることがあります。
それもそのはず。
スカラビアでの一件の後、性格が見事な迄に一変したジャミル先輩に好かれているのかスカラビアに招かれたり、ご飯をご馳走になったりと何かと言えば世話を沢山焼かれている。
身に覚えは、何も無い。
流石に申し訳なくなって丁重にお断りしようものならカリム先輩に悲しそうな顔で「嫌なのか?」「泊まらないのか?」と聞かれる。
溢れんばかりに大きいガーネットの瞳が訴えてくるのだ。背後にあるしっぽが垂れ下がるのが見える程。
それでも尚突っ撥ねることが出来る人がいるのならば是非とも握手させて欲しいものだ。
それどころか私が来訪したせいで忙しなく働くことになってしまったジャミル先輩でさえ何も言わないにしろ、こちらをジト目で見ては眉間にシワを寄せる。何故なの。
勘違いして欲しくないのだけれど、決してその事が嫌なわけでも避けたい訳でもない。
私にもはっきり分からないのだけれど"理解が追いつかない"や"戸惑っている"と言うのが近い気がしている。
……なんて。
どちらかと言えば好きなのは私だろう。
入学の際のドタバタしてた時に見かけて目が惹かれたのだ。一目惚れ、なんて。そんなに大それた物では無い。
なんというか……瞳が吸い寄せられるのだ。
見惚れてしまう。
とはいえ、まともに会話したのなんてスカラビアにお邪魔した時が初めてだ。
これまでも見かける度にそーっと盗み見していたことを否定できはしない。
スカラビアに呼ばれる前に数える程しかない交わした言葉ですら嬉しかった
己がジャミル先輩を好きなのかもわからない。
「好きなのかなぁ…」
宴ではしゃぐカリム先輩とグリムを横目に見ながら中身を嚥下してしまった空のスプーンを咥えては、つい、ぽつりと出てしまった声だった。
「何がだ?」
「いやぁ、私ってジャミル先輩のことが好きなのかなぁ、って考えていて」
「へぇ。知らなかった。」
「…………ん?」
……なんだって?
ぼーっと考えてた意識が現実へ戻ってきた。
斜め後ろに気配を感じる。瞬きをパチパチと繰り返し状況理解に勤しむ。
なるほど。
とんでもないことを口走ってしまった気がする。
それもそのはず。
スカラビアでの一件の後、性格が見事な迄に一変したジャミル先輩に好かれているのかスカラビアに招かれたり、ご飯をご馳走になったりと何かと言えば世話を沢山焼かれている。
身に覚えは、何も無い。
流石に申し訳なくなって丁重にお断りしようものならカリム先輩に悲しそうな顔で「嫌なのか?」「泊まらないのか?」と聞かれる。
溢れんばかりに大きいガーネットの瞳が訴えてくるのだ。背後にあるしっぽが垂れ下がるのが見える程。
それでも尚突っ撥ねることが出来る人がいるのならば是非とも握手させて欲しいものだ。
それどころか私が来訪したせいで忙しなく働くことになってしまったジャミル先輩でさえ何も言わないにしろ、こちらをジト目で見ては眉間にシワを寄せる。何故なの。
勘違いして欲しくないのだけれど、決してその事が嫌なわけでも避けたい訳でもない。
私にもはっきり分からないのだけれど"理解が追いつかない"や"戸惑っている"と言うのが近い気がしている。
……なんて。
どちらかと言えば好きなのは私だろう。
入学の際のドタバタしてた時に見かけて目が惹かれたのだ。一目惚れ、なんて。そんなに大それた物では無い。
なんというか……瞳が吸い寄せられるのだ。
見惚れてしまう。
とはいえ、まともに会話したのなんてスカラビアにお邪魔した時が初めてだ。
これまでも見かける度にそーっと盗み見していたことを否定できはしない。
スカラビアに呼ばれる前に数える程しかない交わした言葉ですら嬉しかった
己がジャミル先輩を好きなのかもわからない。
「好きなのかなぁ…」
宴ではしゃぐカリム先輩とグリムを横目に見ながら中身を嚥下してしまった空のスプーンを咥えては、つい、ぽつりと出てしまった声だった。
「何がだ?」
「いやぁ、私ってジャミル先輩のことが好きなのかなぁ、って考えていて」
「へぇ。知らなかった。」
「…………ん?」
……なんだって?
ぼーっと考えてた意識が現実へ戻ってきた。
斜め後ろに気配を感じる。瞬きをパチパチと繰り返し状況理解に勤しむ。
なるほど。
とんでもないことを口走ってしまった気がする。
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