【14章】誘拐
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「やっときた!」
見送ってくると言っていたので10分程で戻ってくるのかと思いきや、ゆうに1時間超えていた。
一瞬、もしかして忘れて帰っちゃった?と不安になった。
しかし、ちゃんと戻って来てくれた。
相澤さんは用意していた椅子をベッド脇の椅子に腰かけた。
「待ちくたびれちゃったよ」
「悪い」
「すごく久しぶりな気がする」
「怒涛の数日だったな・・・。飢餓状態にならなかったようで安心した」
「救出が早かったからね。ふふふ」
「どうした」
「いやー、あの時とは位置が逆だなと思って」
USJ襲撃事件の時は相澤さんがベッドで私が椅子だった。
「俺みたいに瀕死の状態じゃなくて良かったよ」
「爆豪くん元気?」
「ああ、通常運転だ。そうだ、名前」
相澤さんの腕が頭の上に伸びてきた。
私の髪をくしゃりと撫でる。
「爆豪を守ってくれてありがとう」
私はふるふると頭を横に振った。
「守ったなんてほどのことじゃないよ。でも少しでも役に立てたなら嬉しい」
「・・・爆豪には名前のこと話した」
爆豪くんには隠し続けるのは不可能だった。
空想を膨らませられるよりかはいいと思う。
「ありがとう・・・」
肩の力が抜けた。
「正直、ホッとしてる。実は爆豪くんには前から疑われてて・・・」
「だからか。思ったより驚いていなかった。むしろ納得したような雰囲気だった」
「轟くんにも少し疑われてるけど、爆豪くんほどじゃない。こっちは多分大丈夫」
「いっそのこと爆豪にフォローしてもらえ。共有者が増えることは悪い事ばかりじゃない。それに・・・」
「それに?」
「全寮制の導入が決定した」
「全寮制!?」
私の頭は混乱した。
全寮制ってことは、引っ越しってこと?
「私の部屋って・・・」
「もちろん寮の中にある。1人1部屋だ」
「え、じゃぁ相澤さんは・・・」
「当然教員寮だ」
「えっ」
じゃあ、相澤さんと一緒に住めなくなるってこと?
「なんて顔してんだ」
「だって、相澤さんと一緒にいられなくなる」
「学校内にはいるさ」
「でも・・・一緒にご飯食べたりテレビ見たりできなくなるんでしょ?」
ただただ、寂しい。
「寂しいのは名前だけじゃない」
俯いた顔を上げると肩を竦めた相澤さんがいた。
「時々・・・俺の部屋で一緒に食事でもしよう」
「どうやって?」
「なんとでもなるさ。指摘されたら適当に理由つける」
「公私混同ってやつ?」
「こら」
ぷにっと頬を引っ張られた。
「食べたくないのか」
「食べたいです・・・」
相澤さんも寂しいと思ってくれているのか。
現金な私はその一言で気持ちは前向きになった。
見送ってくると言っていたので10分程で戻ってくるのかと思いきや、ゆうに1時間超えていた。
一瞬、もしかして忘れて帰っちゃった?と不安になった。
しかし、ちゃんと戻って来てくれた。
相澤さんは用意していた椅子をベッド脇の椅子に腰かけた。
「待ちくたびれちゃったよ」
「悪い」
「すごく久しぶりな気がする」
「怒涛の数日だったな・・・。飢餓状態にならなかったようで安心した」
「救出が早かったからね。ふふふ」
「どうした」
「いやー、あの時とは位置が逆だなと思って」
USJ襲撃事件の時は相澤さんがベッドで私が椅子だった。
「俺みたいに瀕死の状態じゃなくて良かったよ」
「爆豪くん元気?」
「ああ、通常運転だ。そうだ、名前」
相澤さんの腕が頭の上に伸びてきた。
私の髪をくしゃりと撫でる。
「爆豪を守ってくれてありがとう」
私はふるふると頭を横に振った。
「守ったなんてほどのことじゃないよ。でも少しでも役に立てたなら嬉しい」
「・・・爆豪には名前のこと話した」
爆豪くんには隠し続けるのは不可能だった。
空想を膨らませられるよりかはいいと思う。
「ありがとう・・・」
肩の力が抜けた。
「正直、ホッとしてる。実は爆豪くんには前から疑われてて・・・」
「だからか。思ったより驚いていなかった。むしろ納得したような雰囲気だった」
「轟くんにも少し疑われてるけど、爆豪くんほどじゃない。こっちは多分大丈夫」
「いっそのこと爆豪にフォローしてもらえ。共有者が増えることは悪い事ばかりじゃない。それに・・・」
「それに?」
「全寮制の導入が決定した」
「全寮制!?」
私の頭は混乱した。
全寮制ってことは、引っ越しってこと?
「私の部屋って・・・」
「もちろん寮の中にある。1人1部屋だ」
「え、じゃぁ相澤さんは・・・」
「当然教員寮だ」
「えっ」
じゃあ、相澤さんと一緒に住めなくなるってこと?
「なんて顔してんだ」
「だって、相澤さんと一緒にいられなくなる」
「学校内にはいるさ」
「でも・・・一緒にご飯食べたりテレビ見たりできなくなるんでしょ?」
ただただ、寂しい。
「寂しいのは名前だけじゃない」
俯いた顔を上げると肩を竦めた相澤さんがいた。
「時々・・・俺の部屋で一緒に食事でもしよう」
「どうやって?」
「なんとでもなるさ。指摘されたら適当に理由つける」
「公私混同ってやつ?」
「こら」
ぷにっと頬を引っ張られた。
「食べたくないのか」
「食べたいです・・・」
相澤さんも寂しいと思ってくれているのか。
現金な私はその一言で気持ちは前向きになった。
