【14章】誘拐
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「よくやった、爆豪」
俺は名前の病室に戻るより先に爆豪の部屋へ戻った。
「聞きたいことが山ほどあるんすけど」
「話せることはそんなにないぞ」
「・・・クラスの連中に触れ回ってもいいんか」
「お前ほんと可愛げないな」
だが、このまま宙ぶらりんで納得する爆豪ではないだろう。
「どこまで聞いた」
「あいつの個性は個性じゃないとか、個性登録が最近されたとか・・・一番気になったのは教員と住んでいるって話だ」
俺はハァ・・・と溜息を吐いた。
「約束できるか。誰にも話さないって。でなければ名字はクラスから除籍になるし、俺もクビた」
「うす」
一抹の不安はあるが、先ほどの男とのやり取りを見る限り、大丈夫そうだ。
俺も爆豪を信じて腹を括るしかない。
変に取り繕ってもこいつは気付くだろう。
そういう奴だ。
「まず名字は、この世界の人間じゃない」
「は?」
爆豪は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
まぁ、そういう反応になるよな。
そこから俺は端的に今までの経緯について説明した。
********
「なるほどな・・・」
相澤先生の話は突拍子もないもので、話している人間がマイク先生であればからかってんだろと思うような内容だった。
しかし、この話をしているのは冗談なんか通じないような相澤先生だ。
それに今まで感じていた違和感や疑問が全て点で繋がった。
「だから高校生に見えないのか・・・」
「それ気付いたのお前だけだぞ」
実年齢は俺とそんなに変わらないらしい、と言われ驚きと共に納得の感情が生まれた。
「一緒に住んでいる教員ってのは?」
「俺だ」
「は?ミッドナイト先生じゃなくて?」
「初対面で弱そうな俺がいいと言いやがった」
「はっ!」
思わず鼻で笑ってしまった。
相澤先生にそんなこと言うなんて、いい根性してるな。
「納得したか」
「ああ。それなりに」
「で、今後のことだが」
「他言無用だろ?わぁーってるよ」
「優秀な生徒をもってなによりだ」
「俺はあいつを除籍したいわけでも、相澤先生をクビにしたいわけでもないんで」
ただ、真実を知りたかった。
それだけだ。
「でも、付き合ってもないいい年した男女が同じ家に住んでるって倫理的にどーなんだよ」
先生と名字が同じ部屋で生活をしている姿を想像すると、なぜか少しイラついた。
「まぁ、始めは俺も思ったが・・・特に問題ないからな。今更変更する理由もない」
「そうっすか」
「じゃぁ、そういうことで。よろしく頼むよ」
情報量は多いが、俺がどうこうできる話ではない。
相澤先生が出て行った後もしばらく聞いた話を脳内で反芻していた。
どうこうできはしないが、他の誰も知らない名字の情報を俺だけが知っているということに少しだけ優越感を覚えた。
俺は名前の病室に戻るより先に爆豪の部屋へ戻った。
「聞きたいことが山ほどあるんすけど」
「話せることはそんなにないぞ」
「・・・クラスの連中に触れ回ってもいいんか」
「お前ほんと可愛げないな」
だが、このまま宙ぶらりんで納得する爆豪ではないだろう。
「どこまで聞いた」
「あいつの個性は個性じゃないとか、個性登録が最近されたとか・・・一番気になったのは教員と住んでいるって話だ」
俺はハァ・・・と溜息を吐いた。
「約束できるか。誰にも話さないって。でなければ名字はクラスから除籍になるし、俺もクビた」
「うす」
一抹の不安はあるが、先ほどの男とのやり取りを見る限り、大丈夫そうだ。
俺も爆豪を信じて腹を括るしかない。
変に取り繕ってもこいつは気付くだろう。
そういう奴だ。
「まず名字は、この世界の人間じゃない」
「は?」
爆豪は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
まぁ、そういう反応になるよな。
そこから俺は端的に今までの経緯について説明した。
********
「なるほどな・・・」
相澤先生の話は突拍子もないもので、話している人間がマイク先生であればからかってんだろと思うような内容だった。
しかし、この話をしているのは冗談なんか通じないような相澤先生だ。
それに今まで感じていた違和感や疑問が全て点で繋がった。
「だから高校生に見えないのか・・・」
「それ気付いたのお前だけだぞ」
実年齢は俺とそんなに変わらないらしい、と言われ驚きと共に納得の感情が生まれた。
「一緒に住んでいる教員ってのは?」
「俺だ」
「は?ミッドナイト先生じゃなくて?」
「初対面で弱そうな俺がいいと言いやがった」
「はっ!」
思わず鼻で笑ってしまった。
相澤先生にそんなこと言うなんて、いい根性してるな。
「納得したか」
「ああ。それなりに」
「で、今後のことだが」
「他言無用だろ?わぁーってるよ」
「優秀な生徒をもってなによりだ」
「俺はあいつを除籍したいわけでも、相澤先生をクビにしたいわけでもないんで」
ただ、真実を知りたかった。
それだけだ。
「でも、付き合ってもないいい年した男女が同じ家に住んでるって倫理的にどーなんだよ」
先生と名字が同じ部屋で生活をしている姿を想像すると、なぜか少しイラついた。
「まぁ、始めは俺も思ったが・・・特に問題ないからな。今更変更する理由もない」
「そうっすか」
「じゃぁ、そういうことで。よろしく頼むよ」
情報量は多いが、俺がどうこうできる話ではない。
相澤先生が出て行った後もしばらく聞いた話を脳内で反芻していた。
どうこうできはしないが、他の誰も知らない名字の情報を俺だけが知っているということに少しだけ優越感を覚えた。
