【13章】デート
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相澤さんはいつも唐突だ。
「出かけるぞ」
テストが終わり、しばらくはシャーペンを握りたくない。
夕食後、テレビを見ていたらこれだ。
「今から?」
「この間、夜景見たいって言ってただろ」
言ってたけど!!
心の準備とか欲しいわけで。
「ちょ、ちょっと待って!」
「10分な」
「短い!30分!!」
私は自室へ飛び込んだ。
クローゼットの中からあの日一度だけ着たあのワンピースを取り出した。
ミッドナイトさんに勧められて買い揃えた化粧品を見て、心底アドバイスに従っておいて良かったと思う。
ちょっとでも可愛く見られたいって思う日が来るなんて。
頑張りすぎても引かれるだろうから、ナチュラルメイクにした。
ほんのり色づく頬と唇。
・・・相澤さん気付いてくれるかな?
超特急で仕上げて15分。
相澤さんの気が変わっても困るから、鏡で合格ラインを確認すると、リビングへ急いだ。
「お待たせ」
********
女の準備は時間が掛かると思っていたが名前は15分程で戻ってきた。
そんなに急がなくても夜景は逃げないぞと思ったが、急かしたのは自分か。
戻ってきた名前は、一番初めに一緒に買い物に行ったときに買ったあのワンピースを纏っていた。
そういえばあれ以来、買い物以外どこかに連れていってやれていなかったことをそこで思い出した。
薄っすら化粧をしているせいか、嫌でも彼女が大人の女性であることを再確認させられた。
「それ、あの時の服だな」
「うん。着る機会無かったから・・・」
もうちょっと気の利いた言葉を掛けてやるべきだと分かってはいるのだが、いかんせんキャラじゃない。
マイクならこんな時「名前ちゃん、可愛い!very cute!」と秒速で恥ずかしげもなく言うんだろうな。
「・・・どう、かな?」
そんなことを考えていたら変な間ができてしまっていた。
「・・・可愛い?」
「・・・・・・可愛い」
冗談っぽく尋ねて来る名前に素直に返せば、心底驚いた表情をしたので笑えた。
「なんだ、名前が言ったんだろ」
「そうなんだけど」
なんだかこそばゆい雰囲気に耐えかねて、玄関に向かった。
「早く行くぞ」
「あ、うん」
パタパタと俺の後ろを追いかけてきた。
ただ出かけるんじゃない。
これがデートであると俺も名前も口には出さないが分かっていた。
「出かけるぞ」
テストが終わり、しばらくはシャーペンを握りたくない。
夕食後、テレビを見ていたらこれだ。
「今から?」
「この間、夜景見たいって言ってただろ」
言ってたけど!!
心の準備とか欲しいわけで。
「ちょ、ちょっと待って!」
「10分な」
「短い!30分!!」
私は自室へ飛び込んだ。
クローゼットの中からあの日一度だけ着たあのワンピースを取り出した。
ミッドナイトさんに勧められて買い揃えた化粧品を見て、心底アドバイスに従っておいて良かったと思う。
ちょっとでも可愛く見られたいって思う日が来るなんて。
頑張りすぎても引かれるだろうから、ナチュラルメイクにした。
ほんのり色づく頬と唇。
・・・相澤さん気付いてくれるかな?
超特急で仕上げて15分。
相澤さんの気が変わっても困るから、鏡で合格ラインを確認すると、リビングへ急いだ。
「お待たせ」
********
女の準備は時間が掛かると思っていたが名前は15分程で戻ってきた。
そんなに急がなくても夜景は逃げないぞと思ったが、急かしたのは自分か。
戻ってきた名前は、一番初めに一緒に買い物に行ったときに買ったあのワンピースを纏っていた。
そういえばあれ以来、買い物以外どこかに連れていってやれていなかったことをそこで思い出した。
薄っすら化粧をしているせいか、嫌でも彼女が大人の女性であることを再確認させられた。
「それ、あの時の服だな」
「うん。着る機会無かったから・・・」
もうちょっと気の利いた言葉を掛けてやるべきだと分かってはいるのだが、いかんせんキャラじゃない。
マイクならこんな時「名前ちゃん、可愛い!very cute!」と秒速で恥ずかしげもなく言うんだろうな。
「・・・どう、かな?」
そんなことを考えていたら変な間ができてしまっていた。
「・・・可愛い?」
「・・・・・・可愛い」
冗談っぽく尋ねて来る名前に素直に返せば、心底驚いた表情をしたので笑えた。
「なんだ、名前が言ったんだろ」
「そうなんだけど」
なんだかこそばゆい雰囲気に耐えかねて、玄関に向かった。
「早く行くぞ」
「あ、うん」
パタパタと俺の後ろを追いかけてきた。
ただ出かけるんじゃない。
これがデートであると俺も名前も口には出さないが分かっていた。
