【11章】覚悟
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異世界から来た人物だと知った時は驚いた。
なぜ国で捕獲せずに雄英に預けたままなのか、正気を疑った。
こんなお花畑な対応では、いつかこの日本は滅びるのではないかと本気で思った。
しかし体育祭での動きもこれで合点がいった。
1回戦で敗退したものの、動きが明らかに学生レベルではない。
それなのに指名がたった10って・・・。
大丈夫なのか、この国のヒーローは。
見た目は可愛らしい女性だ。
だが、美しい花には棘があると言うでしょう?
"ヒーローが暇を持て余す時代を作りたいんですよ"
そのためには保護観察なんて生温い対応じゃ駄目だ。
少なくとも貴方の全てを知る必要がある。
食事を共にすることで警戒心はある程度解けたように思えた。
しかしおいそれとその身を捧げてくれそうにはなかった。
喰種化して抵抗しようとする彼女に「まあそうなるよな」と思ったが何やら思案すると簡単に抵抗を解いた。
正直、このまま襲ってきたらそれを理由に駆逐してやろうかとも思っていた。
こんな状況にも関わらず、彼女は壁に掛かった時計に目をやると「定期連絡をしなければ」なんてのたまう。
さらには「心の準備をする」と。
どういった心境の変化なんだと一度様子を見る為解放して、自身の羽を彼女につけて部屋を出た。
羽を通じて電話の内容を盗聴した。
『どうだ、1日目を終えた感想は』
「・・・まだ終わってない」
『こんな時間まで働いてるのか。職場体験中は日勤だと思ってたんだが・・・』
「ひどいよ、相澤さん。先に言って欲しかった」
『?』
「私、子どもじゃないから我儘言わないよ。でもさすがに心の準備もあるし」
『何の話してるんだ?』
「ハニートラップ。女子生徒はイロについてこの職場体験で教わるって・・・」
あーあ。
言っちゃった。
まあ、普通言うよね。
分かってて電話させたし。
ただ、もう俺完全悪者。
ドアから出てきた名字さんは訳が分からないといった表情で俺にスマホを渡してきた。
怒り心頭の相澤先生に俺の本音をぶつけた。
相澤先生は彼女に肩入れし過ぎだ。
話を聞けば聞くほどそう思った。
だからこのまま報告書でその旨を上げようかと思ったが、そんな俺の考えを一転させたのは名字さんだった。
「いいよ、身体検査しても」
そう言って淡々と衣服を脱ごうとする。
「勘違いしないで。これはホークスのためじゃない。相澤さんの立場を守りたいだけだから」
安っぽい言葉に騙されるほど俺は簡単じゃない。
でも、彼女の覚悟を無碍にできるほど血が通っていないわけでもなかった。
脱ぎ捨てられた羽織を拾って名字さんに渡した。
「・・・・・・ホークス?」
不思議そうに受け取る彼女ににこりと笑いかけた。
「合格です」
相澤さんが彼女の味方をすることで信頼関係が深まるのであればそれはそれで良い気がしたのだ。
少なくとも今回俺が仕掛けた罠に名字さんはハマらなかった。
そして少しだけ2人の関係性を羨ましくも思った。
それは俺が天涯孤独の身だからか。
俺も大概甘いなと自分自身に嘲笑した。
なぜ国で捕獲せずに雄英に預けたままなのか、正気を疑った。
こんなお花畑な対応では、いつかこの日本は滅びるのではないかと本気で思った。
しかし体育祭での動きもこれで合点がいった。
1回戦で敗退したものの、動きが明らかに学生レベルではない。
それなのに指名がたった10って・・・。
大丈夫なのか、この国のヒーローは。
見た目は可愛らしい女性だ。
だが、美しい花には棘があると言うでしょう?
"ヒーローが暇を持て余す時代を作りたいんですよ"
そのためには保護観察なんて生温い対応じゃ駄目だ。
少なくとも貴方の全てを知る必要がある。
食事を共にすることで警戒心はある程度解けたように思えた。
しかしおいそれとその身を捧げてくれそうにはなかった。
喰種化して抵抗しようとする彼女に「まあそうなるよな」と思ったが何やら思案すると簡単に抵抗を解いた。
正直、このまま襲ってきたらそれを理由に駆逐してやろうかとも思っていた。
こんな状況にも関わらず、彼女は壁に掛かった時計に目をやると「定期連絡をしなければ」なんてのたまう。
さらには「心の準備をする」と。
どういった心境の変化なんだと一度様子を見る為解放して、自身の羽を彼女につけて部屋を出た。
羽を通じて電話の内容を盗聴した。
『どうだ、1日目を終えた感想は』
「・・・まだ終わってない」
『こんな時間まで働いてるのか。職場体験中は日勤だと思ってたんだが・・・』
「ひどいよ、相澤さん。先に言って欲しかった」
『?』
「私、子どもじゃないから我儘言わないよ。でもさすがに心の準備もあるし」
『何の話してるんだ?』
「ハニートラップ。女子生徒はイロについてこの職場体験で教わるって・・・」
あーあ。
言っちゃった。
まあ、普通言うよね。
分かってて電話させたし。
ただ、もう俺完全悪者。
ドアから出てきた名字さんは訳が分からないといった表情で俺にスマホを渡してきた。
怒り心頭の相澤先生に俺の本音をぶつけた。
相澤先生は彼女に肩入れし過ぎだ。
話を聞けば聞くほどそう思った。
だからこのまま報告書でその旨を上げようかと思ったが、そんな俺の考えを一転させたのは名字さんだった。
「いいよ、身体検査しても」
そう言って淡々と衣服を脱ごうとする。
「勘違いしないで。これはホークスのためじゃない。相澤さんの立場を守りたいだけだから」
安っぽい言葉に騙されるほど俺は簡単じゃない。
でも、彼女の覚悟を無碍にできるほど血が通っていないわけでもなかった。
脱ぎ捨てられた羽織を拾って名字さんに渡した。
「・・・・・・ホークス?」
不思議そうに受け取る彼女ににこりと笑いかけた。
「合格です」
相澤さんが彼女の味方をすることで信頼関係が深まるのであればそれはそれで良い気がしたのだ。
少なくとも今回俺が仕掛けた罠に名字さんはハマらなかった。
そして少しだけ2人の関係性を羨ましくも思った。
それは俺が天涯孤独の身だからか。
俺も大概甘いなと自分自身に嘲笑した。
