【11章】覚悟
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「ここの店オススメなんッスよ」
「はぁ・・・」
なぜか私はホークスと鍋を囲んでいる。
何でだろう。
以前と同じ鍋なのに相澤さん達とやったときのようなワクワク感はない。
「博多は水炊きが有名なの知ってた?」
「そうなんですね」
「よく共食いだって笑われるんですけど」
「共食い?」
「ほら、鳥なんで」
笑っていいところなのかな?
私はホークスに合わせて笑った。
「聞いてもいい?」
「はい」
「何で体育祭途中でリタイアしたの?体調不良じゃないよね?」
ホークスの指摘に言葉が詰まった。
だが、彼は私の事情を知っていると相澤さんから聞いている。
「・・・前の世界での出来事がちょっとフラッシュバックしてしまって」
「ま、あの1位の子を抑えるまでの動きをちゃんと見てたヒーローからは指名来てたでしょ」
私は指名された事務所の名前を挙げた。
「そんだけ?目が節穴なヒーロー多いんだね。将来不安になるわ」
「そんな・・・買いかぶりすぎです」
「それにこーんなに可愛いのに」
「へ!?」
驚いて顔を上げるとニッコリと頬杖をついてこちらを見ていた。
だが、その笑みが胡散臭くて一瞬赤みを帯びた私の頬はすぐに熱を失った。
「・・・ありがとうございます。でも私多分ホークスより年上です」
「まじッスか!?」
「まじまじ」
鍋の要領は以前一度やったので覚えた。
私は煮えている野菜から掬って器に盛りつけホークスに渡した。
「ありがとう」
「鶏ももうそろそろいけそうですかね」
「・・・・・・俺ね、ヒーローが暇を持て余す時代をつくりたいんですよ」
人気ヒーローなんだし、きっといい人に違いない。
警戒している私がおかしいのだ。
ここにきてようやく肩の力を抜いた。
「早くそんな時代を作りたいですね」
「ええ・・・」
********
「ん~!!お腹いっぱい」
「美味しかった?あ、確か味は感じないんだっけ?」
「でもホークスと沢山話が出来て楽しかったです。なのでお鍋は美味しかったです」
「なら良かった」
店を出る頃にはすっかりホークスに対する壁も無くなっていた。
胡散臭く感じていた笑顔もこれが彼の標準なのかもしれない。
「事務所まで空中デートはどうですか?お嬢さん?・・・いや、お姉様?」
「言い直さないで下さいよ」
私は笑ってホークスの背中を叩いた。
「でも空中散歩いいですね。お先です」
「デートって言ったのに」
黒翼を出して夜空に飛んだ。
「あ、抜け駆け」
ホークスは私の背中を追ってきた。
あっという間に追いつかれたので、私は速度を落とした。
眼下にはビルの明かりが広がっている。
「綺麗ですね~」
「まさか夜景デートできるとは」
「翼を持つ者の特権です」
相澤さんと見たかったなぁ。
もし夜景見に行きたいってお願いしたら行ってくれるかな?
・・・いや、相澤さんと夜景ってミスマッチすぎる。
暗闇ならバッチリ合うんだけど。
相澤さんに想いを馳せながら私は空中散歩を楽しんだ。
「はぁ・・・」
なぜか私はホークスと鍋を囲んでいる。
何でだろう。
以前と同じ鍋なのに相澤さん達とやったときのようなワクワク感はない。
「博多は水炊きが有名なの知ってた?」
「そうなんですね」
「よく共食いだって笑われるんですけど」
「共食い?」
「ほら、鳥なんで」
笑っていいところなのかな?
私はホークスに合わせて笑った。
「聞いてもいい?」
「はい」
「何で体育祭途中でリタイアしたの?体調不良じゃないよね?」
ホークスの指摘に言葉が詰まった。
だが、彼は私の事情を知っていると相澤さんから聞いている。
「・・・前の世界での出来事がちょっとフラッシュバックしてしまって」
「ま、あの1位の子を抑えるまでの動きをちゃんと見てたヒーローからは指名来てたでしょ」
私は指名された事務所の名前を挙げた。
「そんだけ?目が節穴なヒーロー多いんだね。将来不安になるわ」
「そんな・・・買いかぶりすぎです」
「それにこーんなに可愛いのに」
「へ!?」
驚いて顔を上げるとニッコリと頬杖をついてこちらを見ていた。
だが、その笑みが胡散臭くて一瞬赤みを帯びた私の頬はすぐに熱を失った。
「・・・ありがとうございます。でも私多分ホークスより年上です」
「まじッスか!?」
「まじまじ」
鍋の要領は以前一度やったので覚えた。
私は煮えている野菜から掬って器に盛りつけホークスに渡した。
「ありがとう」
「鶏ももうそろそろいけそうですかね」
「・・・・・・俺ね、ヒーローが暇を持て余す時代をつくりたいんですよ」
人気ヒーローなんだし、きっといい人に違いない。
警戒している私がおかしいのだ。
ここにきてようやく肩の力を抜いた。
「早くそんな時代を作りたいですね」
「ええ・・・」
********
「ん~!!お腹いっぱい」
「美味しかった?あ、確か味は感じないんだっけ?」
「でもホークスと沢山話が出来て楽しかったです。なのでお鍋は美味しかったです」
「なら良かった」
店を出る頃にはすっかりホークスに対する壁も無くなっていた。
胡散臭く感じていた笑顔もこれが彼の標準なのかもしれない。
「事務所まで空中デートはどうですか?お嬢さん?・・・いや、お姉様?」
「言い直さないで下さいよ」
私は笑ってホークスの背中を叩いた。
「でも空中散歩いいですね。お先です」
「デートって言ったのに」
黒翼を出して夜空に飛んだ。
「あ、抜け駆け」
ホークスは私の背中を追ってきた。
あっという間に追いつかれたので、私は速度を落とした。
眼下にはビルの明かりが広がっている。
「綺麗ですね~」
「まさか夜景デートできるとは」
「翼を持つ者の特権です」
相澤さんと見たかったなぁ。
もし夜景見に行きたいってお願いしたら行ってくれるかな?
・・・いや、相澤さんと夜景ってミスマッチすぎる。
暗闇ならバッチリ合うんだけど。
相澤さんに想いを馳せながら私は空中散歩を楽しんだ。
