【11章】覚悟
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新幹線を降りて私達はホークス事務所へと向かった。
「ホークスの言うことには従うんだぞ」
「うん」
「困ったことがあれば、すぐに連絡しろ」
「うん」
「夜は必ず21時に1回連絡を入れること」
「・・・相澤さん!」
「なんだ」
「もうそれ耳にタコができるぐらい聞いたよ!!」
体験先が決まってからというものの、毎日1回はこのやりとりをしている気がする。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。私、そもそも年齢的には大人だし」
「俺から離れるのが寂しいと言っていたお前はどこに行った」
「相澤さんがあんまりにも過保護だから」
「そうか?」
自覚ないんかい。
不思議なもので、相澤さんが過保護になるほど私の自立心が促されて、不安な気持ちは小さくなり、相澤さんが安心できるようにしっかりしようと思えた。
「ここだな」
相澤さんが事務所の扉に手を掛けた。
「失礼します」
中へ入ると、ホークスが待ち構えていた。
「や!」
「あ、体育祭の時はありがとうございました」
「知り合いだったのか」
「屋台で人とぶつかったときに助けてくれたの」
私はあの時ちゃんとできなかったお礼を言葉にした。
「いえいえ、じゃあ名字さんはこちらでお預かりしますね」
「よろしくお願いします」
相澤さんはポンと私の背中を押した。
「頑張ってこい」
私はこくりと頷いた。
相澤さんの瞳からは少し心配の色も見えた。
去っていく背中を見てやっぱり寂しい、と思った。
「さ、始めましょうか」
ホークスの後ろについて行った。
「ここで寝泊まりして下さい」
事務所で空いている部屋を貸してくれた。
「俺も職場体験中は事務所で寝泊りするんで」
「よろしくお願いします」
「じゃあ、早速現場行こうか」
********
「いや~、想像以上にできるね」
「ありがとうございます・・・」
「まさか俺に着いてこれるとは。動きに無駄がなく、申し分ない」
ホークスが現場にいち早く向い、解決後の後始末をサイドキックの方が行うのがホークス事務所のスタイル。
ホークスが速過ぎて、サイドキックがついていけないのでこのスタイルになったらしい。
「俺が教えることなんてないね」
「そんなことはないです」
「まぁ、背中を見て学んでってよ」
1日目の業務が終了し、ヒーロースーツを脱いで私服に着替えた。
「夜ご飯ってどうすればいいんだろ」
勝手に出て行ったら駄目なはずだ。
「あの、ホークス」
「はい?」
パソコン作業をしているホークスに話しかけた。
「夜ご飯買いに外に行きたいんですけど、いいですか?ここから見えるあのコンビニで5分以内で買ってきます」
「あ、夜ご飯はもうちょっとだけ待てる?」
ホークスはキーボードを打っていた手を止めた。
「夜はデートしようか」
「ホークスの言うことには従うんだぞ」
「うん」
「困ったことがあれば、すぐに連絡しろ」
「うん」
「夜は必ず21時に1回連絡を入れること」
「・・・相澤さん!」
「なんだ」
「もうそれ耳にタコができるぐらい聞いたよ!!」
体験先が決まってからというものの、毎日1回はこのやりとりをしている気がする。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。私、そもそも年齢的には大人だし」
「俺から離れるのが寂しいと言っていたお前はどこに行った」
「相澤さんがあんまりにも過保護だから」
「そうか?」
自覚ないんかい。
不思議なもので、相澤さんが過保護になるほど私の自立心が促されて、不安な気持ちは小さくなり、相澤さんが安心できるようにしっかりしようと思えた。
「ここだな」
相澤さんが事務所の扉に手を掛けた。
「失礼します」
中へ入ると、ホークスが待ち構えていた。
「や!」
「あ、体育祭の時はありがとうございました」
「知り合いだったのか」
「屋台で人とぶつかったときに助けてくれたの」
私はあの時ちゃんとできなかったお礼を言葉にした。
「いえいえ、じゃあ名字さんはこちらでお預かりしますね」
「よろしくお願いします」
相澤さんはポンと私の背中を押した。
「頑張ってこい」
私はこくりと頷いた。
相澤さんの瞳からは少し心配の色も見えた。
去っていく背中を見てやっぱり寂しい、と思った。
「さ、始めましょうか」
ホークスの後ろについて行った。
「ここで寝泊まりして下さい」
事務所で空いている部屋を貸してくれた。
「俺も職場体験中は事務所で寝泊りするんで」
「よろしくお願いします」
「じゃあ、早速現場行こうか」
********
「いや~、想像以上にできるね」
「ありがとうございます・・・」
「まさか俺に着いてこれるとは。動きに無駄がなく、申し分ない」
ホークスが現場にいち早く向い、解決後の後始末をサイドキックの方が行うのがホークス事務所のスタイル。
ホークスが速過ぎて、サイドキックがついていけないのでこのスタイルになったらしい。
「俺が教えることなんてないね」
「そんなことはないです」
「まぁ、背中を見て学んでってよ」
1日目の業務が終了し、ヒーロースーツを脱いで私服に着替えた。
「夜ご飯ってどうすればいいんだろ」
勝手に出て行ったら駄目なはずだ。
「あの、ホークス」
「はい?」
パソコン作業をしているホークスに話しかけた。
「夜ご飯買いに外に行きたいんですけど、いいですか?ここから見えるあのコンビニで5分以内で買ってきます」
「あ、夜ご飯はもうちょっとだけ待てる?」
ホークスはキーボードを打っていた手を止めた。
「夜はデートしようか」
