【1章】出会い
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「ん・・・」
まだ生きてる・・・?
ゆっくり目を開けると光が入ってきた。
明順応するまで数秒。
はっきりと焦点が合うようになったので身体を起こした。
「起きたか」
「うわっ!」
思わず後ろへのけぞるとクッション性のある背もたれに身体がぶつかり、自分がソファの上に居ることに気付いた。
「貴方はさっきの・・・」
自分の身体を見るが拘束されていない。
周囲を見渡すと先ほどの面々が自分を囲っている。
しかし殺気は感じられない。
「腹減ってるんじゃないのか。飯、食うか?」
ソファの前のテーブルにはオムライスが置かれていた。
私は意味が分からず首を傾げた。
「遠慮しないで、食べていいのよ」
なぜ自分がこんな施しを受けているのか。
疑問に思いつつも、空腹はすでに限界を迎えていた。
オムライスに鼻を寄せた。
「(毒は入ってない)・・・」
ぱくり、と一口。
咀嚼して飲み込んだ。
「美味しい?」
「・・・何かを食べて美味しいと思ったことない」
「ランチラッシュが泣くな」
全て平らげるとテーブルの上に皿を戻した。
「・・・どうして殺さないの?」
「逆にどうして殺されると思ってるんだ?」
質問したら質問で返ってきた。
思案していると、無精ひげの男と私の間にねずみが入ってきた。
「よし、じゃあこうしよう!一つずつ交互に質問をしよう。まずは君の質問に答えるよ。なぜ君を殺さないかって?ここは雄英高校で、人を育てる場所だ。殺す場所じゃない」
「雄英高校・・・?学校・・・?」
「じゃあ次はこちらの番だ。どうやってここに侵入したんだい?」
ねずみが喋って、さらには主導権を握っていることに甚だ疑問を持っているが、次はこちらが答える番なのでそこはあえて触れなかった。
「侵入したわけじゃないよ。目が覚めたらここにいた」
私の発言に懐疑的な目を向ける人間もいた。
「次は私・・・貴方達は捜査局の人間じゃないの?」
「捜査局っていうのは警察のことかい?違うよ。僕達は全員教員でありヒーローさ!」
「ヒーロー・・・?」
「ヒーローを知らないのかい?」
「ドラマで見た事あるような気もする。それは質問ってことでいい?貴方達が捜査局の人間じゃないことは分かった。でもそれならどうして私が喰種であることが分かってもすぐに捜査局に通報しないの?」
捜査局に通報していないということは、自分が現在無事であることが何よりの証明だった。
しかし、私のこの発言でこの場の雰囲気が変わった。
「どうもね、君と僕達の話は噛みあっていないように思うんだ。君はヒーローを分かっていないようだし、僕達は君が言う"喰種"が分からない」
「喰種が分からないなんてあり得ない!犬を知らないって言ってるぐらい変なことだよ」
「うん、君がヒーローを知らないというのもそれぐらいおかしなことなんだ」
このねずみが本当のことを言っているのか分からない。
しかし周囲を見回しても全員同じ反応だ。
それに疑いは残るが、私が無事であることがある種裏付けになっている。
「どうなってるの・・・?」
顎に手をあて考え込んでいると、無精ひげの男が口を開いた。
「ちょっといいですか・・・。さっき目が覚めたらここに居たと言っていたが、目が覚める前はどこに居たんだ」
「・・・戦ってた」
「誰と?」
「喰種」
「戦っている最中にここへ来たのか?」
私は数時間前の出来事を想起した。
「・・・死んだはずだった。でも目が覚めたらここに」
まだ生きてる・・・?
ゆっくり目を開けると光が入ってきた。
明順応するまで数秒。
はっきりと焦点が合うようになったので身体を起こした。
「起きたか」
「うわっ!」
思わず後ろへのけぞるとクッション性のある背もたれに身体がぶつかり、自分がソファの上に居ることに気付いた。
「貴方はさっきの・・・」
自分の身体を見るが拘束されていない。
周囲を見渡すと先ほどの面々が自分を囲っている。
しかし殺気は感じられない。
「腹減ってるんじゃないのか。飯、食うか?」
ソファの前のテーブルにはオムライスが置かれていた。
私は意味が分からず首を傾げた。
「遠慮しないで、食べていいのよ」
なぜ自分がこんな施しを受けているのか。
疑問に思いつつも、空腹はすでに限界を迎えていた。
オムライスに鼻を寄せた。
「(毒は入ってない)・・・」
ぱくり、と一口。
咀嚼して飲み込んだ。
「美味しい?」
「・・・何かを食べて美味しいと思ったことない」
「ランチラッシュが泣くな」
全て平らげるとテーブルの上に皿を戻した。
「・・・どうして殺さないの?」
「逆にどうして殺されると思ってるんだ?」
質問したら質問で返ってきた。
思案していると、無精ひげの男と私の間にねずみが入ってきた。
「よし、じゃあこうしよう!一つずつ交互に質問をしよう。まずは君の質問に答えるよ。なぜ君を殺さないかって?ここは雄英高校で、人を育てる場所だ。殺す場所じゃない」
「雄英高校・・・?学校・・・?」
「じゃあ次はこちらの番だ。どうやってここに侵入したんだい?」
ねずみが喋って、さらには主導権を握っていることに甚だ疑問を持っているが、次はこちらが答える番なのでそこはあえて触れなかった。
「侵入したわけじゃないよ。目が覚めたらここにいた」
私の発言に懐疑的な目を向ける人間もいた。
「次は私・・・貴方達は捜査局の人間じゃないの?」
「捜査局っていうのは警察のことかい?違うよ。僕達は全員教員でありヒーローさ!」
「ヒーロー・・・?」
「ヒーローを知らないのかい?」
「ドラマで見た事あるような気もする。それは質問ってことでいい?貴方達が捜査局の人間じゃないことは分かった。でもそれならどうして私が喰種であることが分かってもすぐに捜査局に通報しないの?」
捜査局に通報していないということは、自分が現在無事であることが何よりの証明だった。
しかし、私のこの発言でこの場の雰囲気が変わった。
「どうもね、君と僕達の話は噛みあっていないように思うんだ。君はヒーローを分かっていないようだし、僕達は君が言う"喰種"が分からない」
「喰種が分からないなんてあり得ない!犬を知らないって言ってるぐらい変なことだよ」
「うん、君がヒーローを知らないというのもそれぐらいおかしなことなんだ」
このねずみが本当のことを言っているのか分からない。
しかし周囲を見回しても全員同じ反応だ。
それに疑いは残るが、私が無事であることがある種裏付けになっている。
「どうなってるの・・・?」
顎に手をあて考え込んでいると、無精ひげの男が口を開いた。
「ちょっといいですか・・・。さっき目が覚めたらここに居たと言っていたが、目が覚める前はどこに居たんだ」
「・・・戦ってた」
「誰と?」
「喰種」
「戦っている最中にここへ来たのか?」
私は数時間前の出来事を想起した。
「・・・死んだはずだった。でも目が覚めたらここに」