【8章】日常
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放課後、俺は教室に置き忘れた出席簿を取りに戻った。
教室に入るとまだちらほら残っている。
中には体育祭に向けて特訓するつもりの奴もいるようだ。
そんな中、俺の耳に耳郎と葉隠の会話が聞こえた。
「轟、名前に告白すんのかなー」
「もしかしたらこのクラスに春が来るかも!?」
いかにも女子生徒が好きそうな話題。
普段なら聞き流しているところだが、その話題の中心がまさかの名前と轟だったので驚いた。
耳郎の話だと轟が名前を呼び出したのか。
この間話したとき、名前は好意を持っているわけではないようだったが、逆は分からない。
聞こえていないフリをして探し物を手に取ると、俺は教室を出た。
廊下を歩きながら何となく視線を左右に動かし名前の姿を探してしまう。
告白といえば中庭か体育館裏が定番だな。
職員室へ戻る道中に見えるのは中庭だ。
すると待ってましたといわんばかりに、視界に2人の男女の姿を捉えた。
ふいに足が立ち止まる。
こちらに背を向けていてもその特徴的な髪色から轟であることが分かった。
身長が高い轟に隠れて見えないが、スカートの裾が揺れているので彼の正面に立つのが名前だろう。
「意外だな・・・」
轟が他のクラスの連中よりも名前に心を開いていることには気づいていたが、まさか恋心を抱いていたとは。
俺は溜息を吐くと、止まっていた足を動かしてその場を離れた。
********
私は本来、今日の放課後行きたかった場所に足を運んだ。
「ランチラッシュさん!」
他の生徒がいないことを確認するとランチラッシュの後ろ姿に話しかけた。
「おお!久しぶり」
「といっても数日ぶりだけど」
「心配してたんだよ。相澤先生あんなことになったから」
「本当ならもっと入院しないとなんだけどね」
「夜ご飯食べに来たの?まだ出来てないんだよね」
「ううん。そうじゃなくてランチラッシュさんにお願いがあってきたの!」
「お願い?」
「うん・・・実は料理を教えてほしくて」
私は休日の食事もちゃんとしたものを相澤さんに食べてほしくて、料理を習いたかった。
特に今は栄養が必要な時期だし。
「料理に興味を持ったのかい?」
「うん。この間お粥作ってみて、楽しかった」
単純に料理自体も面白いと思った。
具材が形を変えていく様を見るのが興味深かった。
「じゃあ今日の夜ご飯一緒に作ってみようか」
「わーい!お願いします!師匠!」
私は鞄を置いて厨房に入った。
教室に入るとまだちらほら残っている。
中には体育祭に向けて特訓するつもりの奴もいるようだ。
そんな中、俺の耳に耳郎と葉隠の会話が聞こえた。
「轟、名前に告白すんのかなー」
「もしかしたらこのクラスに春が来るかも!?」
いかにも女子生徒が好きそうな話題。
普段なら聞き流しているところだが、その話題の中心がまさかの名前と轟だったので驚いた。
耳郎の話だと轟が名前を呼び出したのか。
この間話したとき、名前は好意を持っているわけではないようだったが、逆は分からない。
聞こえていないフリをして探し物を手に取ると、俺は教室を出た。
廊下を歩きながら何となく視線を左右に動かし名前の姿を探してしまう。
告白といえば中庭か体育館裏が定番だな。
職員室へ戻る道中に見えるのは中庭だ。
すると待ってましたといわんばかりに、視界に2人の男女の姿を捉えた。
ふいに足が立ち止まる。
こちらに背を向けていてもその特徴的な髪色から轟であることが分かった。
身長が高い轟に隠れて見えないが、スカートの裾が揺れているので彼の正面に立つのが名前だろう。
「意外だな・・・」
轟が他のクラスの連中よりも名前に心を開いていることには気づいていたが、まさか恋心を抱いていたとは。
俺は溜息を吐くと、止まっていた足を動かしてその場を離れた。
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私は本来、今日の放課後行きたかった場所に足を運んだ。
「ランチラッシュさん!」
他の生徒がいないことを確認するとランチラッシュの後ろ姿に話しかけた。
「おお!久しぶり」
「といっても数日ぶりだけど」
「心配してたんだよ。相澤先生あんなことになったから」
「本当ならもっと入院しないとなんだけどね」
「夜ご飯食べに来たの?まだ出来てないんだよね」
「ううん。そうじゃなくてランチラッシュさんにお願いがあってきたの!」
「お願い?」
「うん・・・実は料理を教えてほしくて」
私は休日の食事もちゃんとしたものを相澤さんに食べてほしくて、料理を習いたかった。
特に今は栄養が必要な時期だし。
「料理に興味を持ったのかい?」
「うん。この間お粥作ってみて、楽しかった」
単純に料理自体も面白いと思った。
具材が形を変えていく様を見るのが興味深かった。
「じゃあ今日の夜ご飯一緒に作ってみようか」
「わーい!お願いします!師匠!」
私は鞄を置いて厨房に入った。
