【8章】日常
夢小説設定
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料理なんて初めてした。
しかし文明の利器とはすごいもので、こんな小さな電子機器の中にあらゆる情報が詰まっている。
「ごちそうさま。美味かった」
「良かった」
私は味が分からないから、今まで料理なんて興味がなかった。
食べられればそれでいい。
しかし、目の前で私が作った料理を美味しそうに食べてくれた相澤さんを見て、心が温かくなった気がした。
嬉しかった。
もっと相澤さんに喜んで欲しい。
私は食器を片して洗い物を終えた後、スマホを片手にソファに寝転んだ。
「後で包帯変えるの手伝ってもらえるか?」
「はいはーい」
スマホの画面に釘付けになっている私は相澤さんの方を見ずに返事をした。
「何見てるんだ?」
私がスマホを長時間見ているのが珍しいのか、相澤さんが近寄ってきた。
「料理サイトだよ」
「ほう・・・」
「これとか簡単そう」
材料切って煮込むだけだし。
私は筑前煮のページを見せた。
「作りたいのか」
「うん。だめ?」
「じゃあ、材料買いに行っておくか」
「やったあ!あ、でも・・・」
相澤さんを連れ回すのは気が引ける。
「ほんのちょっとだけ一人で出かけてもいいなら、そこのスーパーで買ってくるけど」
「・・・・・・だめだ」
やっぱり、と肩を落とした。
「ほら、行くぞ」
相澤さんは財布を持って立ちあがった。
申し訳ない気持ちになりながら後ろをついていった。
********
正直、少しぐらいなら名前を一人で外出させても問題はないと思っている。
しかしそれはあくまでも俺個人の私見であり、ヒーローとしての自分が待ったをかけた。
何より一人で買い物をしている姿を他の教師に見られたら、問題視される可能性がある。
名前の立場を守るためにも許可できなかった。
「やっぱり無理だよね」
そう言って肩を落とす名前に申し訳なく思う。
このままだと遠慮して買い物に行くのを諦めそうなので、強引に連れ出した。
今までスーパーに行っても後ろを適当についてくるだけだったが、料理に興味を持ったらしく、色々食材を物色していた。
「相澤さんはご飯何が好きなの?」
「特にこれといってないな・・・」
「人間なのに?せっかく味覚があるのに勿体ない」
名前はハッと口元を手で覆い、キョロキョロと辺りを見回した。
聞かれたらマズイことを言ったと自覚はあるらしい。
俺は野菜コーナーのれんこんを指差した。
「ほら、これだろ」
「そうそう。あと里芋と・・・」
一生懸命どれがいいか吟味している姿はまるで主婦だ。
包帯に巻かれた俺を見て通りすがりの客が驚いているので、なるべく早く立ち去りたい。
しかし、生き生きしている彼女の様子を見るととても言う気にはなれなかった。
しかし文明の利器とはすごいもので、こんな小さな電子機器の中にあらゆる情報が詰まっている。
「ごちそうさま。美味かった」
「良かった」
私は味が分からないから、今まで料理なんて興味がなかった。
食べられればそれでいい。
しかし、目の前で私が作った料理を美味しそうに食べてくれた相澤さんを見て、心が温かくなった気がした。
嬉しかった。
もっと相澤さんに喜んで欲しい。
私は食器を片して洗い物を終えた後、スマホを片手にソファに寝転んだ。
「後で包帯変えるの手伝ってもらえるか?」
「はいはーい」
スマホの画面に釘付けになっている私は相澤さんの方を見ずに返事をした。
「何見てるんだ?」
私がスマホを長時間見ているのが珍しいのか、相澤さんが近寄ってきた。
「料理サイトだよ」
「ほう・・・」
「これとか簡単そう」
材料切って煮込むだけだし。
私は筑前煮のページを見せた。
「作りたいのか」
「うん。だめ?」
「じゃあ、材料買いに行っておくか」
「やったあ!あ、でも・・・」
相澤さんを連れ回すのは気が引ける。
「ほんのちょっとだけ一人で出かけてもいいなら、そこのスーパーで買ってくるけど」
「・・・・・・だめだ」
やっぱり、と肩を落とした。
「ほら、行くぞ」
相澤さんは財布を持って立ちあがった。
申し訳ない気持ちになりながら後ろをついていった。
********
正直、少しぐらいなら名前を一人で外出させても問題はないと思っている。
しかしそれはあくまでも俺個人の私見であり、ヒーローとしての自分が待ったをかけた。
何より一人で買い物をしている姿を他の教師に見られたら、問題視される可能性がある。
名前の立場を守るためにも許可できなかった。
「やっぱり無理だよね」
そう言って肩を落とす名前に申し訳なく思う。
このままだと遠慮して買い物に行くのを諦めそうなので、強引に連れ出した。
今までスーパーに行っても後ろを適当についてくるだけだったが、料理に興味を持ったらしく、色々食材を物色していた。
「相澤さんはご飯何が好きなの?」
「特にこれといってないな・・・」
「人間なのに?せっかく味覚があるのに勿体ない」
名前はハッと口元を手で覆い、キョロキョロと辺りを見回した。
聞かれたらマズイことを言ったと自覚はあるらしい。
俺は野菜コーナーのれんこんを指差した。
「ほら、これだろ」
「そうそう。あと里芋と・・・」
一生懸命どれがいいか吟味している姿はまるで主婦だ。
包帯に巻かれた俺を見て通りすがりの客が驚いているので、なるべく早く立ち去りたい。
しかし、生き生きしている彼女の様子を見るととても言う気にはなれなかった。
