【7章】過去
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寝起き一番に遭遇した名前の奇妙な行動には合点がいった。
人間を食べられるという事実には確かに驚くが、実際に彼女が食している姿を見たわけではないのでどこかお伽噺のように聞こえる。
メルヘンチックな話ではないけれど。
重大な秘密を隠していたことを今更責めるつもりはない。
正直に打ち明けたときの危険性を考えると当然のことだ。
きっと初めて会った直後に知っていれば雄英で預かるような対応はしていないだろう。
どちらにせよ、名前に命を助けられたことに変わりはない。
感謝こそすれ、恨みの感情など一欠けらも無かった。
人間に対し恨みを抱くいきさつも充分に理解できる。
今も恨んでいるのか問うた時、彼女は迷っていた。
少なくとも恨んでいれば開口一番俺に対してあんな言葉は出ないだろう。
名前は今自分自身の変化に戸惑っている。
俺にできることはこれからも名前の傍で寄り添うだけだ。
「俺もお前を守ってやる」
名前の話を全て信じるなど、他のヒーローが聞けば馬鹿げていると笑い飛ばされるかもしれない。
だが、俺はこれまでの日々から確信している。
名前は絶対裏切らない。
彼女は母親との約束を忠実に守っていた。
こちらで引き取った初日に冷蔵庫の飲料ゼリーを食べつくしたのは、おそらく空腹で俺達を襲わないようにするためだ。
名前は人間を襲わないように常に気を付けていた。
訳の分からない場所に飛んできて、それでも弱音を吐かず、自分を見失わなかった。
敵だって今回初めて会敵して恐怖を感じたはずだ。
それなのに俺を助ける優しさももっている。
「相澤さんが?私を?」
「嫌か?」
「ううん。そんなこと言われたの初めてだから」
「守られてただろ」
「え?」
「両親や、そのおじいさんに」
名前は一人ぼっちだと言っていたが、ちゃんと愛情を受けていた。
ただ、その愛情を忘れてしまうほど環境が酷だっただけだ。
お前は俺を守ると言った。
だが、それはそっくりそのまま返してやる。
何が立ちはだかっても、名前の味方でいる。
俺はこの日、心の中で誓った。
人間を食べられるという事実には確かに驚くが、実際に彼女が食している姿を見たわけではないのでどこかお伽噺のように聞こえる。
メルヘンチックな話ではないけれど。
重大な秘密を隠していたことを今更責めるつもりはない。
正直に打ち明けたときの危険性を考えると当然のことだ。
きっと初めて会った直後に知っていれば雄英で預かるような対応はしていないだろう。
どちらにせよ、名前に命を助けられたことに変わりはない。
感謝こそすれ、恨みの感情など一欠けらも無かった。
人間に対し恨みを抱くいきさつも充分に理解できる。
今も恨んでいるのか問うた時、彼女は迷っていた。
少なくとも恨んでいれば開口一番俺に対してあんな言葉は出ないだろう。
名前は今自分自身の変化に戸惑っている。
俺にできることはこれからも名前の傍で寄り添うだけだ。
「俺もお前を守ってやる」
名前の話を全て信じるなど、他のヒーローが聞けば馬鹿げていると笑い飛ばされるかもしれない。
だが、俺はこれまでの日々から確信している。
名前は絶対裏切らない。
彼女は母親との約束を忠実に守っていた。
こちらで引き取った初日に冷蔵庫の飲料ゼリーを食べつくしたのは、おそらく空腹で俺達を襲わないようにするためだ。
名前は人間を襲わないように常に気を付けていた。
訳の分からない場所に飛んできて、それでも弱音を吐かず、自分を見失わなかった。
敵だって今回初めて会敵して恐怖を感じたはずだ。
それなのに俺を助ける優しさももっている。
「相澤さんが?私を?」
「嫌か?」
「ううん。そんなこと言われたの初めてだから」
「守られてただろ」
「え?」
「両親や、そのおじいさんに」
名前は一人ぼっちだと言っていたが、ちゃんと愛情を受けていた。
ただ、その愛情を忘れてしまうほど環境が酷だっただけだ。
お前は俺を守ると言った。
だが、それはそっくりそのまま返してやる。
何が立ちはだかっても、名前の味方でいる。
俺はこの日、心の中で誓った。
