【1章】出会い
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侵入者用センサーが反応した。
授業中だったが、ヒーローの教員が全員で侵入者の捜索に当たった。
中庭へ出るとそいつはいた。
気持ちよさそうに寝転がって伸びをしている。
本当に侵入者なのか疑ったが、制服を着ていないので生徒ではない。
教職員といってもこんなところで堂々とサボる人間はいないだろう。
それに全く見覚えもない。
試しに殺気を飛ばしてみると女は飛び上がった。
その俊敏な動きから只者ではないことが伺えた。
侵入者だ。
俺はすぐさま捕縛布を巻きつけて捉えた。
他の教員も駆けつけ、全員で取り囲む。
事態は間もなく収束するかと思ったが、女は抵抗した。
グルッと喉を唸らせると背中から黒翼を出して捕縛布を切り裂き脱出した。
俺は目を剥いた。
特殊な繊維で出来ている捕縛布を破くなど簡単にはできない。
そして・・・。
「目が赤くなった・・・?」
黒翼を出すとき右目だけが赤く光った。
「あれが彼女の個性かしら?」
ミッドナイトさんが呟いた。
「とにかく追いましょう」
ぼやぼやして町へ出る前に捕まえなければ。
逃げる背中を追う。
しかし。
「(差が縮まらない・・・)マイク!」
「はいよ」
マイクは大きく息を吸った。
「STOーーーーP!!!」
マイクの個性を受けた女は翼が消失し、地面へ落ちた。
「今のうちに!」
距離を詰めて捕縛体制に入るが、よろめく身体で立ち上がった女の動きの方が早かった。
今度は黒翼を大蛇のように変形させると俺達へ向かって振りぬいた。
思わず飛びのき、距離を取る。
その隙に立ち上がりまた逃げ出した。
その足の速いこと。
「もうそろそろ鬼ごっこもおしまいだぜ!」
マイクの言葉の意味は女の逃げた先にあった。
女はUSJの中へ逃げ込んだ。
**********
「はぁっはぁ・・・」
さっきのは何?
背後から男の雄叫びが聞こえたかと思うと、聴覚を攻撃され平衡感覚を保てなくなり落下してしまった。
「本当に人間なの?」
私の頭は混乱していた。
犬が歩いたり機械が喋るだけでなく、一見普通に見えた金髪男はさっきの攻撃だ。
とても人の技とは思えない。
捕まったらどうなるか分からない。
私は地面に叩きつけられる直前に受け身を取り、何とか立ち上がって戻らない平衡感覚のまま足を必死に動かした。
本来なら袋小路になる建物内に隠れるのは得策ではないが、ひとまず身を隠して体勢を整えなければ。
入った先はまるでテーマパークのようだった。
私は一周見回して、ビルが倒壊しているところへ身を滑り込ませた。
「はぁっ、お腹空いたなぁ。どうしようかな・・・」
身体を休めていられる時間はそう長くはなかった。
建物に複数の足音が侵入してきた。
「こっちです」
誰が発したかわからないが、もう居場所を特定したかのような口ぶりにドキリとした。
スン・・・と鼻を澄ませると匂いが迷いなくこちらへ向かってくる。
そうか。相手には犬のような奴がいた。
こちらも嗅覚に自信はあるがそれは向こうも同じだということか。
私は立ち上がり平衡感覚が戻っていることを確認すると、黒翼を出し上へ飛び上がった。
「上です!」
「・・・消えた!?」
私は自身がもてる最大級のスピードで奴らの視界から消えた。
いや、正確には・・・
「まずは1人」
金髪男の足元へ移動した。
目で追い切れていない今がチャンス。
私は迷わず下から男の顎に目がけて手のひらを突き上げた。
脳震盪を起こした男は意識を飛ばした。
銃を持った男が私に発砲してきたので、軽く避けると一旦距離を取るため中央の開けた広場へ降り立った。
授業中だったが、ヒーローの教員が全員で侵入者の捜索に当たった。
中庭へ出るとそいつはいた。
気持ちよさそうに寝転がって伸びをしている。
本当に侵入者なのか疑ったが、制服を着ていないので生徒ではない。
教職員といってもこんなところで堂々とサボる人間はいないだろう。
それに全く見覚えもない。
試しに殺気を飛ばしてみると女は飛び上がった。
その俊敏な動きから只者ではないことが伺えた。
侵入者だ。
俺はすぐさま捕縛布を巻きつけて捉えた。
他の教員も駆けつけ、全員で取り囲む。
事態は間もなく収束するかと思ったが、女は抵抗した。
グルッと喉を唸らせると背中から黒翼を出して捕縛布を切り裂き脱出した。
俺は目を剥いた。
特殊な繊維で出来ている捕縛布を破くなど簡単にはできない。
そして・・・。
「目が赤くなった・・・?」
黒翼を出すとき右目だけが赤く光った。
「あれが彼女の個性かしら?」
ミッドナイトさんが呟いた。
「とにかく追いましょう」
ぼやぼやして町へ出る前に捕まえなければ。
逃げる背中を追う。
しかし。
「(差が縮まらない・・・)マイク!」
「はいよ」
マイクは大きく息を吸った。
「STOーーーーP!!!」
マイクの個性を受けた女は翼が消失し、地面へ落ちた。
「今のうちに!」
距離を詰めて捕縛体制に入るが、よろめく身体で立ち上がった女の動きの方が早かった。
今度は黒翼を大蛇のように変形させると俺達へ向かって振りぬいた。
思わず飛びのき、距離を取る。
その隙に立ち上がりまた逃げ出した。
その足の速いこと。
「もうそろそろ鬼ごっこもおしまいだぜ!」
マイクの言葉の意味は女の逃げた先にあった。
女はUSJの中へ逃げ込んだ。
**********
「はぁっはぁ・・・」
さっきのは何?
背後から男の雄叫びが聞こえたかと思うと、聴覚を攻撃され平衡感覚を保てなくなり落下してしまった。
「本当に人間なの?」
私の頭は混乱していた。
犬が歩いたり機械が喋るだけでなく、一見普通に見えた金髪男はさっきの攻撃だ。
とても人の技とは思えない。
捕まったらどうなるか分からない。
私は地面に叩きつけられる直前に受け身を取り、何とか立ち上がって戻らない平衡感覚のまま足を必死に動かした。
本来なら袋小路になる建物内に隠れるのは得策ではないが、ひとまず身を隠して体勢を整えなければ。
入った先はまるでテーマパークのようだった。
私は一周見回して、ビルが倒壊しているところへ身を滑り込ませた。
「はぁっ、お腹空いたなぁ。どうしようかな・・・」
身体を休めていられる時間はそう長くはなかった。
建物に複数の足音が侵入してきた。
「こっちです」
誰が発したかわからないが、もう居場所を特定したかのような口ぶりにドキリとした。
スン・・・と鼻を澄ませると匂いが迷いなくこちらへ向かってくる。
そうか。相手には犬のような奴がいた。
こちらも嗅覚に自信はあるがそれは向こうも同じだということか。
私は立ち上がり平衡感覚が戻っていることを確認すると、黒翼を出し上へ飛び上がった。
「上です!」
「・・・消えた!?」
私は自身がもてる最大級のスピードで奴らの視界から消えた。
いや、正確には・・・
「まずは1人」
金髪男の足元へ移動した。
目で追い切れていない今がチャンス。
私は迷わず下から男の顎に目がけて手のひらを突き上げた。
脳震盪を起こした男は意識を飛ばした。
銃を持った男が私に発砲してきたので、軽く避けると一旦距離を取るため中央の開けた広場へ降り立った。