【5章】喜怒哀楽
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今日は朝から皆そわそわしていた。
理由は一つ。
「さあ!今日は待ちに待った戦闘訓練だ!」
目の前のオールマイトの初授業だからだ。
申請書に出したイメージ通りのコスチュームが届いた。
伸縮性ばっちり。
色も黒。
峰田くんは、色気がないとかぐだぐだ言ってきたが無視した。
チーム分けで私は葉隠さんと尾白くんと同じチームになった。
「よろしくね」
「名前ちゃんがいれば百人力だよ!頼りにしてる」
「作戦会議しようか」
まだ入学して間もないのでお互いの個性の中身を完全には理解しきれていない。
ちらりと轟・障子ペアに視線を向けると轟くんと目が合った。
凍てつく視線。
「まだ試合始まってないんですけど・・・」
見られているだけなのに寒気を感じて視線を外した。
1回戦は、何ともまあ・・・まるで喧嘩だった。
続く2回戦は私達。
本気を出し過ぎて相手に大きな怪我をさせてしまうのはよくないだろう。
訓練なんてシチュエーションで戦ったことがないので、手の抜き具合が分からない。
かといって抜き過ぎても駄目だろうし。
これ、案外難しくない?
ぼやぼや考えている内に試合が始まった。
ひやりとした冷気が身体を包む。
「寒っ・・・」
寒い、そう思った時にはビル全体が氷に包まれた。
「やばいっ!足凍っちゃった」
「俺もだ!」
葉隠さんと尾白くんを見ると足元が完全に氷と一体化している。
かくいう私も同じだが。
「名字さんも駄目か」
尾白くんが私の様子を見て呟いた。
足元の氷に為すすべなく棒立ちしている間に轟くんと障子くんが核兵器を守っている部屋に辿り着いた。
「悪い、実力が違い過ぎた」
核兵器を回収しようとしている2人。
しかし彼らは気付いた。
「・・・名字がいないっ」
「後ろだ轟!」
障子くんが叫ぶが、一歩遅かった。
視界が反転した轟くんは目を見開いていた。
轟くんを制圧したことで障子くんにも隙ができる。
2人を地面に叩きつけた私は見事に核兵器を守り切った。
「どうやって・・・」
轟くんの視線は私の足に向いた。
滴る血を見て苦々しく顔を歪めた。
「正気じゃねえだろ!!」
地面に足がつくと痛いので、黒翼を出したままふよふよと空中を移動してモニタールームに戻ると、峰田くんがなぜか目から血を流して叫んでいた。
「見てたこっちが痛いんですけど!!」
上鳴くんも震えている。
「えーっと、名字少女は・・・うん。身のこなしは素晴らしいけれど、訓練だしそこまで無茶しなくていいかな」
「どうして?あれは核兵器でしょ?目の前で核兵器を持っていかれようとしているなら自分の足を犠牲にする方が正しいと思ったんだけど・・・」
飯田くんには状況設定に応じてるって褒めてたのに。
私はぷくりとむくれた。
「あれ!?名前ちゃんもう傷が塞がってきとる!」
麗日さんの指摘で皆の視線が私の足に集中した。
「あ、うん。私回復能力高いから」
厳密には喰種の特性なのだけれど。
傷口はすでにほぼ塞がっていた。
「え!?複数個性持ちなん!?」
「複数個性持ち?」
意味が分からずオールマイトさんに助け舟を求めた。
「おーっと!!時間がおしているから次に行こうか!」
無理矢理進行することでこの場を収めたオールマイトさん。
私の初訓練は試合には勝ったが内容的にはよろしくなかったらしい。
それは相澤さんの表情で分かった。
理由は一つ。
「さあ!今日は待ちに待った戦闘訓練だ!」
目の前のオールマイトの初授業だからだ。
申請書に出したイメージ通りのコスチュームが届いた。
伸縮性ばっちり。
色も黒。
峰田くんは、色気がないとかぐだぐだ言ってきたが無視した。
チーム分けで私は葉隠さんと尾白くんと同じチームになった。
「よろしくね」
「名前ちゃんがいれば百人力だよ!頼りにしてる」
「作戦会議しようか」
まだ入学して間もないのでお互いの個性の中身を完全には理解しきれていない。
ちらりと轟・障子ペアに視線を向けると轟くんと目が合った。
凍てつく視線。
「まだ試合始まってないんですけど・・・」
見られているだけなのに寒気を感じて視線を外した。
1回戦は、何ともまあ・・・まるで喧嘩だった。
続く2回戦は私達。
本気を出し過ぎて相手に大きな怪我をさせてしまうのはよくないだろう。
訓練なんてシチュエーションで戦ったことがないので、手の抜き具合が分からない。
かといって抜き過ぎても駄目だろうし。
これ、案外難しくない?
ぼやぼや考えている内に試合が始まった。
ひやりとした冷気が身体を包む。
「寒っ・・・」
寒い、そう思った時にはビル全体が氷に包まれた。
「やばいっ!足凍っちゃった」
「俺もだ!」
葉隠さんと尾白くんを見ると足元が完全に氷と一体化している。
かくいう私も同じだが。
「名字さんも駄目か」
尾白くんが私の様子を見て呟いた。
足元の氷に為すすべなく棒立ちしている間に轟くんと障子くんが核兵器を守っている部屋に辿り着いた。
「悪い、実力が違い過ぎた」
核兵器を回収しようとしている2人。
しかし彼らは気付いた。
「・・・名字がいないっ」
「後ろだ轟!」
障子くんが叫ぶが、一歩遅かった。
視界が反転した轟くんは目を見開いていた。
轟くんを制圧したことで障子くんにも隙ができる。
2人を地面に叩きつけた私は見事に核兵器を守り切った。
「どうやって・・・」
轟くんの視線は私の足に向いた。
滴る血を見て苦々しく顔を歪めた。
「正気じゃねえだろ!!」
地面に足がつくと痛いので、黒翼を出したままふよふよと空中を移動してモニタールームに戻ると、峰田くんがなぜか目から血を流して叫んでいた。
「見てたこっちが痛いんですけど!!」
上鳴くんも震えている。
「えーっと、名字少女は・・・うん。身のこなしは素晴らしいけれど、訓練だしそこまで無茶しなくていいかな」
「どうして?あれは核兵器でしょ?目の前で核兵器を持っていかれようとしているなら自分の足を犠牲にする方が正しいと思ったんだけど・・・」
飯田くんには状況設定に応じてるって褒めてたのに。
私はぷくりとむくれた。
「あれ!?名前ちゃんもう傷が塞がってきとる!」
麗日さんの指摘で皆の視線が私の足に集中した。
「あ、うん。私回復能力高いから」
厳密には喰種の特性なのだけれど。
傷口はすでにほぼ塞がっていた。
「え!?複数個性持ちなん!?」
「複数個性持ち?」
意味が分からずオールマイトさんに助け舟を求めた。
「おーっと!!時間がおしているから次に行こうか!」
無理矢理進行することでこの場を収めたオールマイトさん。
私の初訓練は試合には勝ったが内容的にはよろしくなかったらしい。
それは相澤さんの表情で分かった。