【4章】先生と生徒
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私は教室の窓から登校してくる生徒達を眺めた。
今日からここで授業を受ける。
等間隔に並んだ机。
「学校・・・か」
まさか自分が通う事になるとは。
一生縁のない物だと思っていた。
相澤さんと一緒に登校したので教室には一番乗りだった。
私は自分の席に座って、教科書を出して予習を始めた。
さすがに中学校の教科書を持っているところを見られるとマズイので持ってこれなかった。
「授業ついていけるかな」
頑張らなければ。
英語の教科書に目を通していると、ガラリと教室のドアが開いた。
「よし!一番乗り・・・ではなかったか」
背の高い眼鏡君が入ってきたかと思うと、私の姿を確認して少し照れくさそうに笑った。
「おはよう。俺は飯田天哉だ。よろしく」
「あ・・・名字名前です」
よく考えてみればこちらの世界に来てから大人達とばかり会話していたので、自分より年下の人間と話したことがなかった。
どぎまぎしながら、かろうじて自分の名前を告げた。
「む・・・!もう予習しているのか!!さすがは雄英生!!なんという志の高さ!!!」
飯田くんは闘争心が煽られたらしく、自席に着くと私と同じく予習を始めた。
5分、10分と時間が過ぎるごとに教室の人数がどんどん増えていった。
爆豪とかいう奴が入ってきたあたりから場が騒然として、予習どころでは無くなってしまった。
仕方がないので教科書を閉じると、席に着こうと横を通った爆豪くんと目が合った。
「んだ、コラ」
お前のせいで予習ができなくなったんだよ。
誰彼構わず突っかかる態度にイラッとしたので、私も思わず口から悪態が飛び出した。
「あんたみたいなの最近本で読んだ。・・・ああ。中二病っていうんだっけ?」
彼の背後でアワアワしている緑頭の男の子が視界に入った。
言われた本人は両目が吊り上がり、こめかみにビキビキと筋が入った。
「上等だコラァ!!!表出やがれクソ女!!」
私に向かって掴み掛かろうとするなんて。
なんて身の程知らずな。
こちらに伸ばされた手を掴もうとした時、チャイムと共に教室に相澤さんが入ってきた。
********
「疲れた・・・」
私は帰宅すると制服を脱ぎ、ソファになだれ込んだ。
「何言ってるんだ。個性把握テスト余裕の1位だっただろ」
「あー、あれね。それは当然として・・・」
「気疲れか」
「そうそう。周りの若者にやられてる感じ」
「元気いいからな」
「爆豪くんのあれは元気って言っていいの・・・?」
「そういえば最初揉めてなかったか?廊下にまで聞こえてたぞ」
事の一部始終を相澤さんに話した。
「高校生の挑発を真に受けるな」
「分かってるけどさー」
「疲労は翌日に持ち越すとよくない。今日は勉強せずに休め」
相澤さんに促され、私は重い身体を起こしてお風呂に入った。
今日からここで授業を受ける。
等間隔に並んだ机。
「学校・・・か」
まさか自分が通う事になるとは。
一生縁のない物だと思っていた。
相澤さんと一緒に登校したので教室には一番乗りだった。
私は自分の席に座って、教科書を出して予習を始めた。
さすがに中学校の教科書を持っているところを見られるとマズイので持ってこれなかった。
「授業ついていけるかな」
頑張らなければ。
英語の教科書に目を通していると、ガラリと教室のドアが開いた。
「よし!一番乗り・・・ではなかったか」
背の高い眼鏡君が入ってきたかと思うと、私の姿を確認して少し照れくさそうに笑った。
「おはよう。俺は飯田天哉だ。よろしく」
「あ・・・名字名前です」
よく考えてみればこちらの世界に来てから大人達とばかり会話していたので、自分より年下の人間と話したことがなかった。
どぎまぎしながら、かろうじて自分の名前を告げた。
「む・・・!もう予習しているのか!!さすがは雄英生!!なんという志の高さ!!!」
飯田くんは闘争心が煽られたらしく、自席に着くと私と同じく予習を始めた。
5分、10分と時間が過ぎるごとに教室の人数がどんどん増えていった。
爆豪とかいう奴が入ってきたあたりから場が騒然として、予習どころでは無くなってしまった。
仕方がないので教科書を閉じると、席に着こうと横を通った爆豪くんと目が合った。
「んだ、コラ」
お前のせいで予習ができなくなったんだよ。
誰彼構わず突っかかる態度にイラッとしたので、私も思わず口から悪態が飛び出した。
「あんたみたいなの最近本で読んだ。・・・ああ。中二病っていうんだっけ?」
彼の背後でアワアワしている緑頭の男の子が視界に入った。
言われた本人は両目が吊り上がり、こめかみにビキビキと筋が入った。
「上等だコラァ!!!表出やがれクソ女!!」
私に向かって掴み掛かろうとするなんて。
なんて身の程知らずな。
こちらに伸ばされた手を掴もうとした時、チャイムと共に教室に相澤さんが入ってきた。
********
「疲れた・・・」
私は帰宅すると制服を脱ぎ、ソファになだれ込んだ。
「何言ってるんだ。個性把握テスト余裕の1位だっただろ」
「あー、あれね。それは当然として・・・」
「気疲れか」
「そうそう。周りの若者にやられてる感じ」
「元気いいからな」
「爆豪くんのあれは元気って言っていいの・・・?」
「そういえば最初揉めてなかったか?廊下にまで聞こえてたぞ」
事の一部始終を相澤さんに話した。
「高校生の挑発を真に受けるな」
「分かってるけどさー」
「疲労は翌日に持ち越すとよくない。今日は勉強せずに休め」
相澤さんに促され、私は重い身体を起こしてお風呂に入った。