【4章】先生と生徒
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明日はいよいよ入学式。
私は届いた制服に袖を通した。
「ねえ・・・今更なんだけど大丈夫?高校生に見えてる?」
リビングでソファに座る相澤さんの前に立った。
相澤さんは至極微妙そうな顔をしている。
「・・・沈黙辛いんですけど」
「ギリギリ高校3年生ってところかな。設定作るか。事故に遭って休学していたことにしよう」
「了解。ということは18歳っていう設定でいけばいいんだね?」
「誰かに勘ぐられて聞かれたらそう答えろ。わざわざ自発的に言う必要はない。まぁ、最近の高校生は大人っぽいからな。大丈夫だろう」
「なんか相澤さんの意見だけじゃ心配だから、他の先生にも見てもらおうかな」
「じゃあ今日はそのまま学校行くぞ」
私はスクールバッグを肩に掛けて、ローファーを履いた。
「名前ちゃん!可愛い~」
出会い頭、ミッドナイトさんが名前の制服姿を見て駆け寄ってきた。
職員室へ入ると他の教員も名前の制服姿を褒めている。
「変じゃないですか?」
「大丈夫!立派な高校生よ」
周りに聞こえないよう耳打ちするミッドナイトさん。
正確な年齢は分からないが、高校生ではないことは確実なので何だか変な背徳感が俺に生まれる。
これこそまさに『コスプレ』だ。
いや、まあ実際に入学するから問題ないのか・・・?
名前はバッグを床に置くと、中から勉強道具を取り出した。
さすがに現役高校生までの学力(さらにこの雄英高校はその中でも最高峰)には追い付かなかったが、それでもこの短期間でやれることはやった。
テストで贔屓することはできないが、日々俺が勉強を見てやれば赤点を逃れるぐらいまでは何とかなるかもしれない。
というか何とかしなければいけない。
カリカリとシャーペンを動かす後ろ姿は、高校生そのものだ。
俺も隣に腰を下ろすと午前中の業務に取り掛かった。
********
「ん~!お腹減った!」
集中力が切れた頃、ちょうどお昼ご飯の時間になっていた。
「相澤さん、ご飯行こう」
「先に行ってこい。制服姿の名前と廊下を歩いているところを何度も目撃されるとあらぬ噂を立てられる。それから今後は学校では『相澤先生』と呼べ」
「そっか。わかった」
これからは一緒に行動できないのか。
いや、それは監視の手が緩まるということなのだから喜ぶべきところではないか。
「っていうか、私のこと監視してなくていいの?」
「学校内では自由にしていい」
これは信用してくれてるってことなのか。
「(裏切られても知らないからね・・・)」
裏切るつもりはないくせにそんなことを思った。
私は届いた制服に袖を通した。
「ねえ・・・今更なんだけど大丈夫?高校生に見えてる?」
リビングでソファに座る相澤さんの前に立った。
相澤さんは至極微妙そうな顔をしている。
「・・・沈黙辛いんですけど」
「ギリギリ高校3年生ってところかな。設定作るか。事故に遭って休学していたことにしよう」
「了解。ということは18歳っていう設定でいけばいいんだね?」
「誰かに勘ぐられて聞かれたらそう答えろ。わざわざ自発的に言う必要はない。まぁ、最近の高校生は大人っぽいからな。大丈夫だろう」
「なんか相澤さんの意見だけじゃ心配だから、他の先生にも見てもらおうかな」
「じゃあ今日はそのまま学校行くぞ」
私はスクールバッグを肩に掛けて、ローファーを履いた。
「名前ちゃん!可愛い~」
出会い頭、ミッドナイトさんが名前の制服姿を見て駆け寄ってきた。
職員室へ入ると他の教員も名前の制服姿を褒めている。
「変じゃないですか?」
「大丈夫!立派な高校生よ」
周りに聞こえないよう耳打ちするミッドナイトさん。
正確な年齢は分からないが、高校生ではないことは確実なので何だか変な背徳感が俺に生まれる。
これこそまさに『コスプレ』だ。
いや、まあ実際に入学するから問題ないのか・・・?
名前はバッグを床に置くと、中から勉強道具を取り出した。
さすがに現役高校生までの学力(さらにこの雄英高校はその中でも最高峰)には追い付かなかったが、それでもこの短期間でやれることはやった。
テストで贔屓することはできないが、日々俺が勉強を見てやれば赤点を逃れるぐらいまでは何とかなるかもしれない。
というか何とかしなければいけない。
カリカリとシャーペンを動かす後ろ姿は、高校生そのものだ。
俺も隣に腰を下ろすと午前中の業務に取り掛かった。
********
「ん~!お腹減った!」
集中力が切れた頃、ちょうどお昼ご飯の時間になっていた。
「相澤さん、ご飯行こう」
「先に行ってこい。制服姿の名前と廊下を歩いているところを何度も目撃されるとあらぬ噂を立てられる。それから今後は学校では『相澤先生』と呼べ」
「そっか。わかった」
これからは一緒に行動できないのか。
いや、それは監視の手が緩まるということなのだから喜ぶべきところではないか。
「っていうか、私のこと監視してなくていいの?」
「学校内では自由にしていい」
これは信用してくれてるってことなのか。
「(裏切られても知らないからね・・・)」
裏切るつもりはないくせにそんなことを思った。