【1章】出会い
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「先に地獄で待ってるよ」
私は建物の屋根から、目の前にいる男を道連れに身を投げ出した。
「名前さん!!!」
背中越しに私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
ああ、最期に耳に届くのが自分の名前だなんて。
人間も悪くないな・・・
********
「・・・・・・地獄って案外明るいんだ」
目を開けると青空が広がっていた。
私が想像していた地獄はもっと真っ暗で陰気臭い場所だ。
身体を起こして辺りを見回すが地獄にいると想像していた鬼もいない。
「閻魔大王とかいないのかな」
手をついた地面は草が生い茂っていて、試しにもう一度寝転んでみると気持ちよかった。
「う~ん・・・私、死んだよね?お腹にも穴が開いてたし」
お腹を擦ってみるが、風穴が開いていたはずのそこはしっかし塞がっていた。
「夢・・・?とか?」
だが、生きている感覚がある。
いくら考えても答えは出ない。
うんうん唸っていると、背後から殺気を感じた。
「・・・っ!」
気付くのが遅れた。
身体を起こして飛びのいたが、布のようなものが上半身に巻き付いた。
「誰だ」
無精ひげをたずさえた黒ずくめの男が私を捉えていた。
この際、私が何故生き残っているのかは置いておこう。
今はこの男から逃げなければ。
捜査局の奴?
しかし制服が違う。
それに私が喰種(グール)であることに気付いていない?
男と対峙するが、お互いが出方を伺っているので硬直状態だ。
「こっちだ」
男が誰かに合図を送っている。
すると次から次へとこちらに人間が現れた。
金髪の男、お色気女、受け口男・・・
「(犬・・・!?)」
犬が二足歩行で歩いている。
しかも顔怖。
「コイツガシンニュウシャカ」
機械のような男がカタコト言葉で喋っている。
状況は把握しかねるが、とりあえずここに集まってきた奴らは目の前の男の味方であることは理解した。
捜査局の奴らは喰種を排除するために色々武器を作っているようだし。
対喰種用のロボットや犬を作り出していてもおかしくはない。
とにかく・・・
「この子どうする?」
逃げなきゃ!
「グルッ・・・」
「おい!消太、ヤバいぞ」
私は背中から出した翼で身体に巻き付いた布を引き裂いた。
私は建物の屋根から、目の前にいる男を道連れに身を投げ出した。
「名前さん!!!」
背中越しに私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
ああ、最期に耳に届くのが自分の名前だなんて。
人間も悪くないな・・・
********
「・・・・・・地獄って案外明るいんだ」
目を開けると青空が広がっていた。
私が想像していた地獄はもっと真っ暗で陰気臭い場所だ。
身体を起こして辺りを見回すが地獄にいると想像していた鬼もいない。
「閻魔大王とかいないのかな」
手をついた地面は草が生い茂っていて、試しにもう一度寝転んでみると気持ちよかった。
「う~ん・・・私、死んだよね?お腹にも穴が開いてたし」
お腹を擦ってみるが、風穴が開いていたはずのそこはしっかし塞がっていた。
「夢・・・?とか?」
だが、生きている感覚がある。
いくら考えても答えは出ない。
うんうん唸っていると、背後から殺気を感じた。
「・・・っ!」
気付くのが遅れた。
身体を起こして飛びのいたが、布のようなものが上半身に巻き付いた。
「誰だ」
無精ひげをたずさえた黒ずくめの男が私を捉えていた。
この際、私が何故生き残っているのかは置いておこう。
今はこの男から逃げなければ。
捜査局の奴?
しかし制服が違う。
それに私が喰種(グール)であることに気付いていない?
男と対峙するが、お互いが出方を伺っているので硬直状態だ。
「こっちだ」
男が誰かに合図を送っている。
すると次から次へとこちらに人間が現れた。
金髪の男、お色気女、受け口男・・・
「(犬・・・!?)」
犬が二足歩行で歩いている。
しかも顔怖。
「コイツガシンニュウシャカ」
機械のような男がカタコト言葉で喋っている。
状況は把握しかねるが、とりあえずここに集まってきた奴らは目の前の男の味方であることは理解した。
捜査局の奴らは喰種を排除するために色々武器を作っているようだし。
対喰種用のロボットや犬を作り出していてもおかしくはない。
とにかく・・・
「この子どうする?」
逃げなきゃ!
「グルッ・・・」
「おい!消太、ヤバいぞ」
私は背中から出した翼で身体に巻き付いた布を引き裂いた。