【3章】決意
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そのまま声を掛けたスタッフに頼んで、女子トイレの中を確認してもらったが、やはりいなかった。
怪訝そうな顔をするスタッフを置いてその場を離れた。
闇雲に探すよりかは、一度インフォメーションセンターへ行って呼び出そう。
頭は冷静に働いているが、心は乱れていた。
もしかして逃げたのでは。
そんな考えが脳裏を過った。
これまでの日々で絆されてしまったのか。
何をしているんだ、俺は。
案内板でインフォメーションセンターの場所を確認し、足早へそこに向かう。
広場に出て突きぬけようとした時、探していた彼女の姿が視界に入った。
一瞬通り過ぎてしまうところだった。
なぜなら一人ではなかったからだ。
腕を掴まれて困惑している名前。
俺はすぐさま男の腕を掴んだ。
「そいつは俺のツレだ」
急に現れた俺に男は一瞬ポカンとしていた。
「いやいや、この子1人って言ってたし」
「さっきベンチ座ってた時は1人だったよ」
他に誰かいた?と名前は首を傾げるが、この男が聞きたかったことはそうじゃないだろう。
「悪いが他を当たってくれ」
俺は男の腕を離し名前の手を掴むとその場を離れた。
********
「会えてよかったー!すごい探したよ」
「トイレに行ってたんだ」
「そっか!思いつかなかった」
「ああいう時はその場で待っててくれ」
「うん、そうするべきだったなって後悔してた」
反省しているらしく、肩を落とす名前を俺はそのまま携帯ショップに連れていった。
「ついでに携帯も買うぞ」
「あ、知ってる!距離が離れてても連絡を取れる便利道具」
「持ったことはないのか」
「連絡取る相手いないかったからね。あとGPS拾われて捜査局に居場所ばれたら困るし」
「どれがいい?」
名前は険しい顔をしながら陳列されている携帯を眺めた。
「これ」
「それはキッズケータイだ。名前の年齢が持つものじゃない」
「だって全部高いんだもん」
表情が険しかったのは金額を気にしていたらしい。
俺の家に転がり込むのは遠慮しなかったくせに、こういうのは気にするんだな。
「私どれでもいいから相澤さん決めて」
「なら・・・」
俺は自分と同じ機種の携帯を選んだ。
「あ、それ相澤さんとお揃い!」
「これなら俺が慣れているから操作しやすい」
「なるほど」
「色違いにするか。ピンクゴールドでいいか?」
「うん」
名前のイメージはなんとなくピンクゴールドだった。
在庫も残っていたのでスムーズに受け取れた。
「今日みたいなことがあったら困るからな。家に帰ったら設定してやる」
会計時、財布を出そうとした瞬間、広場で合流してから今まで手を繋ぎっぱなしであることに気付いた。
名前は全く気にしていない様子で、そこのことには触れてこなかった。
怪訝そうな顔をするスタッフを置いてその場を離れた。
闇雲に探すよりかは、一度インフォメーションセンターへ行って呼び出そう。
頭は冷静に働いているが、心は乱れていた。
もしかして逃げたのでは。
そんな考えが脳裏を過った。
これまでの日々で絆されてしまったのか。
何をしているんだ、俺は。
案内板でインフォメーションセンターの場所を確認し、足早へそこに向かう。
広場に出て突きぬけようとした時、探していた彼女の姿が視界に入った。
一瞬通り過ぎてしまうところだった。
なぜなら一人ではなかったからだ。
腕を掴まれて困惑している名前。
俺はすぐさま男の腕を掴んだ。
「そいつは俺のツレだ」
急に現れた俺に男は一瞬ポカンとしていた。
「いやいや、この子1人って言ってたし」
「さっきベンチ座ってた時は1人だったよ」
他に誰かいた?と名前は首を傾げるが、この男が聞きたかったことはそうじゃないだろう。
「悪いが他を当たってくれ」
俺は男の腕を離し名前の手を掴むとその場を離れた。
********
「会えてよかったー!すごい探したよ」
「トイレに行ってたんだ」
「そっか!思いつかなかった」
「ああいう時はその場で待っててくれ」
「うん、そうするべきだったなって後悔してた」
反省しているらしく、肩を落とす名前を俺はそのまま携帯ショップに連れていった。
「ついでに携帯も買うぞ」
「あ、知ってる!距離が離れてても連絡を取れる便利道具」
「持ったことはないのか」
「連絡取る相手いないかったからね。あとGPS拾われて捜査局に居場所ばれたら困るし」
「どれがいい?」
名前は険しい顔をしながら陳列されている携帯を眺めた。
「これ」
「それはキッズケータイだ。名前の年齢が持つものじゃない」
「だって全部高いんだもん」
表情が険しかったのは金額を気にしていたらしい。
俺の家に転がり込むのは遠慮しなかったくせに、こういうのは気にするんだな。
「私どれでもいいから相澤さん決めて」
「なら・・・」
俺は自分と同じ機種の携帯を選んだ。
「あ、それ相澤さんとお揃い!」
「これなら俺が慣れているから操作しやすい」
「なるほど」
「色違いにするか。ピンクゴールドでいいか?」
「うん」
名前のイメージはなんとなくピンクゴールドだった。
在庫も残っていたのでスムーズに受け取れた。
「今日みたいなことがあったら困るからな。家に帰ったら設定してやる」
会計時、財布を出そうとした瞬間、広場で合流してから今まで手を繋ぎっぱなしであることに気付いた。
名前は全く気にしていない様子で、そこのことには触れてこなかった。