【23章】異変
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名前の話を聞くと、開始早々飛び上がった時も翼に違和感を感じたらしい。
だから黒翼を仕舞って一旦退避し、体勢を整えようとしたができなかったと。
そして、今は完全に黒翼が出なくなってしまった。
「味覚が発現したことと何か関係があるのか・・・?」
「それなんだけど!」
「まだ何かあるのか」
「嗅覚が鈍くなってる気がして」
不安そうな表情をしている名前の頭を数回撫でた。
「今は混乱しているのかもしれない。少し時間をおいてみよう」
しかし、一週間経っても名前の状態が戻ることはなかった。
********
黒翼が出ないので、戦闘訓練は不参加が続いた。
腕の包帯もまだ取れない。
リカバリーガールに治癒を促進してもらっているのだが。
いつもならこんな怪我、喰種の特性で半日もあれば治るのに。
「おい」
三角座りでモニター越に皆の戦闘訓練を見ていると、先ほど上鳴・耳郎ペアに勝った爆豪くんが戻って来てドカリと私の横に腰を下ろした。
「さすがだね」
「当然だ」
じっと私を見つめる爆豪くんに首を傾げた。
「何?」
「その頬・・・まだ傷治らねぇのか」
ほとんど治っているのだが、まだ少し青みが残っているので、心配させない様に貼っていたガーゼ。
なるべく目立たない様、肌色を選んだのだがいかんせん頬だから目立ってしまう。
「年かな?治りが遅くて」
「・・・」
「あ、爆豪くんのせいじゃないから気にしないでね」
「でも顔だろ」
「まあ、傷になってもそれはそれでしょうがない!」
切り傷ではないので、今の青みが治まればきっと元に戻るはずだ。
「もし・・・傷が残ったら俺が」
「あっ!緑谷くん一発入った!」
モニターで緑谷くんが切島くんにクリーンヒットを入れたのを見て、思わずガッツポーズした。
「えっ?ごめん。何か言った?」
「いや、何でもねぇ」
爆豪くんはプイと向こうを向いてしまった。
首筋が少し赤くなっている。
私は首を傾げながら再度モニターに視線を戻した。
だから黒翼を仕舞って一旦退避し、体勢を整えようとしたができなかったと。
そして、今は完全に黒翼が出なくなってしまった。
「味覚が発現したことと何か関係があるのか・・・?」
「それなんだけど!」
「まだ何かあるのか」
「嗅覚が鈍くなってる気がして」
不安そうな表情をしている名前の頭を数回撫でた。
「今は混乱しているのかもしれない。少し時間をおいてみよう」
しかし、一週間経っても名前の状態が戻ることはなかった。
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黒翼が出ないので、戦闘訓練は不参加が続いた。
腕の包帯もまだ取れない。
リカバリーガールに治癒を促進してもらっているのだが。
いつもならこんな怪我、喰種の特性で半日もあれば治るのに。
「おい」
三角座りでモニター越に皆の戦闘訓練を見ていると、先ほど上鳴・耳郎ペアに勝った爆豪くんが戻って来てドカリと私の横に腰を下ろした。
「さすがだね」
「当然だ」
じっと私を見つめる爆豪くんに首を傾げた。
「何?」
「その頬・・・まだ傷治らねぇのか」
ほとんど治っているのだが、まだ少し青みが残っているので、心配させない様に貼っていたガーゼ。
なるべく目立たない様、肌色を選んだのだがいかんせん頬だから目立ってしまう。
「年かな?治りが遅くて」
「・・・」
「あ、爆豪くんのせいじゃないから気にしないでね」
「でも顔だろ」
「まあ、傷になってもそれはそれでしょうがない!」
切り傷ではないので、今の青みが治まればきっと元に戻るはずだ。
「もし・・・傷が残ったら俺が」
「あっ!緑谷くん一発入った!」
モニターで緑谷くんが切島くんにクリーンヒットを入れたのを見て、思わずガッツポーズした。
「えっ?ごめん。何か言った?」
「いや、何でもねぇ」
爆豪くんはプイと向こうを向いてしまった。
首筋が少し赤くなっている。
私は首を傾げながら再度モニターに視線を戻した。
