【23章】異変
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「それは頼む相手を間違えただろ」
「うう・・・」
辛いものデビューを果たしたのだが、まだ口がヒリヒリする。
部屋を訪ねた私の口が赤くなっているのを見て、相澤さんは驚いてた。
「辛い物、キライ」
「初めて食べるにはハードルが高すぎたんだ。もっとマシなのもを今度食べよう」
相澤さんの膝の上に頭を置いて、お腹に顔を埋めた。
「今なら火を吹けそう」
「可哀想に」
よしよしと撫でてくれる手が気持ちよくて、目を閉じているといつの間にか眠ってしまった。
********
「今日は戦闘訓練を行う」
恋人として過ごす時間とは違い、授業中はいつも気怠そうな相澤さん。
私達はコスチュームに着替えて訓練場へと移動し、説明を受けた。
「単純だ。1対1のガチンコバトル。1組制限時間5分。諸君らが編み出している必殺技がどこまで人相手に通用するか試してみろ」
念のためにリカバリーガールも同席している。
「(結局必殺技編み出せてないんだよなぁ・・・)」
でも、爆豪くんが言ってたように勝てば文句なし。
私はグッと拳を握りしめた。
「対戦相手はくじで決める」
相澤さんが配ったくじを順番に引いていく。
「はい。じゃあ1番と2番準備しろ。時間ねぇからとっとと行くぞ」
あ、私1番だ。
すくっと立ち上がると、視界にツンツン頭の彼も立ち上がった。
「爆豪くん・・・」
「うわっ。しょっぱなからすげー好カード」
私達は指定された位置について向かい合った。
*******************
「位置についたな。はい、始め」
何ともやる気のない相澤さんのスタートで、私達は動き出した。
「オラァ!!」
開始早々間合いを詰めて来る爆豪くんに対して、私は体育祭の時と同様黒翼を出して飛び上がった。
「(あれ・・・?)」
なんだか背中に違和感がある。
「同じ手に乗るかよ!」
市街地設定の訓練場なので、ビルが立ち並んでいる。
建物の位置を上手く利用して、飛び回っている爆豪くん。
私は空中で彼の動きを追うのに必死だった。
それよりも・・・。
「(やっぱりおかしい)」
いつもと違って空中でのバランスが取りにくい。
「隙だらけだぜ!」
一発大きいのを貰ってしまった。
「ぐっ・・・」
咄嗟にガードはしたものの、腕が折れるかと思った。
私は一旦体勢を立て直すために、ビルの隙間に入り込み、黒翼を仕舞って走った。
********
「おおー!爆豪一発入れやがった!」
モニタールームで上鳴が声を上げた。
「(おかしいな・・・)」
俺は定点カメラで2人の動きを観察する。
爆豪はいつも通りだ。
相変わらず意外なほどに繊細な動きをしている。
問題は名前の方だ。
いつもより動きが悪い。
本人もそれに気づいているようで、その表情は少し戸惑っているように見えた。
「なんか、名前ちゃん調子悪そうやねぇ」
麗日の声が聞こえた。
「あ、逃げた」
黒翼を仕舞って、ビルの隙間を縫うようにして移動している。
一体どうしたんだ・・・。
「うう・・・」
辛いものデビューを果たしたのだが、まだ口がヒリヒリする。
部屋を訪ねた私の口が赤くなっているのを見て、相澤さんは驚いてた。
「辛い物、キライ」
「初めて食べるにはハードルが高すぎたんだ。もっとマシなのもを今度食べよう」
相澤さんの膝の上に頭を置いて、お腹に顔を埋めた。
「今なら火を吹けそう」
「可哀想に」
よしよしと撫でてくれる手が気持ちよくて、目を閉じているといつの間にか眠ってしまった。
********
「今日は戦闘訓練を行う」
恋人として過ごす時間とは違い、授業中はいつも気怠そうな相澤さん。
私達はコスチュームに着替えて訓練場へと移動し、説明を受けた。
「単純だ。1対1のガチンコバトル。1組制限時間5分。諸君らが編み出している必殺技がどこまで人相手に通用するか試してみろ」
念のためにリカバリーガールも同席している。
「(結局必殺技編み出せてないんだよなぁ・・・)」
でも、爆豪くんが言ってたように勝てば文句なし。
私はグッと拳を握りしめた。
「対戦相手はくじで決める」
相澤さんが配ったくじを順番に引いていく。
「はい。じゃあ1番と2番準備しろ。時間ねぇからとっとと行くぞ」
あ、私1番だ。
すくっと立ち上がると、視界にツンツン頭の彼も立ち上がった。
「爆豪くん・・・」
「うわっ。しょっぱなからすげー好カード」
私達は指定された位置について向かい合った。
*******************
「位置についたな。はい、始め」
何ともやる気のない相澤さんのスタートで、私達は動き出した。
「オラァ!!」
開始早々間合いを詰めて来る爆豪くんに対して、私は体育祭の時と同様黒翼を出して飛び上がった。
「(あれ・・・?)」
なんだか背中に違和感がある。
「同じ手に乗るかよ!」
市街地設定の訓練場なので、ビルが立ち並んでいる。
建物の位置を上手く利用して、飛び回っている爆豪くん。
私は空中で彼の動きを追うのに必死だった。
それよりも・・・。
「(やっぱりおかしい)」
いつもと違って空中でのバランスが取りにくい。
「隙だらけだぜ!」
一発大きいのを貰ってしまった。
「ぐっ・・・」
咄嗟にガードはしたものの、腕が折れるかと思った。
私は一旦体勢を立て直すために、ビルの隙間に入り込み、黒翼を仕舞って走った。
********
「おおー!爆豪一発入れやがった!」
モニタールームで上鳴が声を上げた。
「(おかしいな・・・)」
俺は定点カメラで2人の動きを観察する。
爆豪はいつも通りだ。
相変わらず意外なほどに繊細な動きをしている。
問題は名前の方だ。
いつもより動きが悪い。
本人もそれに気づいているようで、その表情は少し戸惑っているように見えた。
「なんか、名前ちゃん調子悪そうやねぇ」
麗日の声が聞こえた。
「あ、逃げた」
黒翼を仕舞って、ビルの隙間を縫うようにして移動している。
一体どうしたんだ・・・。
