【22章】変化
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「爆豪先生!お願いがあります」
「なんだ」
「辛い食べ物のオススメを教えて下さい!」
最近の名字は何だか浮かれている。
俺の部屋にアポなし訪問してきたかと思えば、辛い物を教えろという。
「いつも食ってんじゃねぇか」
「いや・・・実はですね」
もじもじとしながら話す内容を聞くと、今まで味を感じなかったのに急に味覚が芽生えたと言い出した。
「じゃあ今まで何食っても一緒だったってことか」
「そうですね」
貴重な辛味初挑戦は、辛い物に詳しい俺に頼ろうと思ったらしい。
「学食行くぞ」
俺は名字を学食に連れ出した。
********
「やあ、いらっしゃい」
「いつものカレー」
ランチラッシュへの挨拶はそこそこに、カレーを頼んだ。
「ここのカレーって辛いの?」
「裏メニューがあんだよ」
辛さが足りないとクレームを入れた俺仕様のカレーを裏メニューで作ったらしい。
今はもっぱら昼はこれだ。
「おまたせ!」
「カレーってこんな色してたっけ・・・?」
名字はお盆に乗せたカレーを見て首を傾げた。
「うっ。何だか刺激臭が」
今までだったら何も思わなかったのだろう。
実際、こいつの前で何度か香辛料がふんだんに使われた料理を何度も食べた事がある。
窓際のカウンター席に座った。
「ほらよ」
スプーンを渡して食べるように促す。
「・・・いただきます」
白米とカレーを一口分乗せたスプーンを口元まで持って行った名字は、ピタリと動きを止めた。
「どうしたんだよ」
「なんか・・・身体が拒否してる」
どうしようか悩みながらスプーンを口元で行き来している姿を見て、ククッと笑った。
「諦めんのか」
「・・・諦めない!」
覚悟を決めてパクリと口に含んだ。
「~~~~~!!!!!」
みるみるうちに目に涙が溜まってきた。
「な、な、なにこれ・・・!」
「辛いか?」
「人が食べるもんじゃないでしょ!」
傍にあった水を飲み干した名字は俺を睨みつけた。
「そうか?俺はこれぐらいヨユーだわ」
これを見越した俺はもう1本スプーンを持ってきていた。
それで一口分掬い、自分の口に運んだ。
「ほらな」
これぐらいが俺にとっては丁度いい。
辛さを意に介さない俺の姿を納得がいかない様子で名字は見つめると、再度首を捻りながらスプーンに2口目を乗せて運んだ。
「~~~~~!!!!」
やはり耐えきれていない彼女を見て笑った。
何においても上手な名字に、唯一勝った気分だった。
「なんだ」
「辛い食べ物のオススメを教えて下さい!」
最近の名字は何だか浮かれている。
俺の部屋にアポなし訪問してきたかと思えば、辛い物を教えろという。
「いつも食ってんじゃねぇか」
「いや・・・実はですね」
もじもじとしながら話す内容を聞くと、今まで味を感じなかったのに急に味覚が芽生えたと言い出した。
「じゃあ今まで何食っても一緒だったってことか」
「そうですね」
貴重な辛味初挑戦は、辛い物に詳しい俺に頼ろうと思ったらしい。
「学食行くぞ」
俺は名字を学食に連れ出した。
********
「やあ、いらっしゃい」
「いつものカレー」
ランチラッシュへの挨拶はそこそこに、カレーを頼んだ。
「ここのカレーって辛いの?」
「裏メニューがあんだよ」
辛さが足りないとクレームを入れた俺仕様のカレーを裏メニューで作ったらしい。
今はもっぱら昼はこれだ。
「おまたせ!」
「カレーってこんな色してたっけ・・・?」
名字はお盆に乗せたカレーを見て首を傾げた。
「うっ。何だか刺激臭が」
今までだったら何も思わなかったのだろう。
実際、こいつの前で何度か香辛料がふんだんに使われた料理を何度も食べた事がある。
窓際のカウンター席に座った。
「ほらよ」
スプーンを渡して食べるように促す。
「・・・いただきます」
白米とカレーを一口分乗せたスプーンを口元まで持って行った名字は、ピタリと動きを止めた。
「どうしたんだよ」
「なんか・・・身体が拒否してる」
どうしようか悩みながらスプーンを口元で行き来している姿を見て、ククッと笑った。
「諦めんのか」
「・・・諦めない!」
覚悟を決めてパクリと口に含んだ。
「~~~~~!!!!!」
みるみるうちに目に涙が溜まってきた。
「な、な、なにこれ・・・!」
「辛いか?」
「人が食べるもんじゃないでしょ!」
傍にあった水を飲み干した名字は俺を睨みつけた。
「そうか?俺はこれぐらいヨユーだわ」
これを見越した俺はもう1本スプーンを持ってきていた。
それで一口分掬い、自分の口に運んだ。
「ほらな」
これぐらいが俺にとっては丁度いい。
辛さを意に介さない俺の姿を納得がいかない様子で名字は見つめると、再度首を捻りながらスプーンに2口目を乗せて運んだ。
「~~~~~!!!!」
やはり耐えきれていない彼女を見て笑った。
何においても上手な名字に、唯一勝った気分だった。
