【22章】変化
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奇しくも、今回の喰種騒動の一件で私は『善良な喰種』として国と雄英に認知された。
同時に喰種の存在が他にも証明されたことでスパイ容疑も晴れた。
「監視がない生活ってサイコー!」
私はベッドに大の字で寝転がった。
開放的な気分だ。
コンコン・・・と窓をノックする音が聞こえ、見やると相澤さんが立っていた。
「はいはい~」
カラリと窓を開けて中へ促す。
「なんだ、機嫌が良さそうだな」
「まあね!」
相澤さんは床に胡坐を掻いて座った。
私はその足の間に移動してすっぽりと収まる。
「だって、こうやってカメラを気にせずにくっつけるでしょ?」
体重を後ろにかけて背中を相澤さんに預けた。
「そうだな」
相澤さんは私のお腹に腕を回し、顎を肩に乗せた。
「こうやっても誰も見てない」
「あはは、こそばい!!!」
お腹に回した手をそのまま動かして脇腹をこそばしてきた。
身をよじるがしっかりホールドされて抜け出せない。
「こそばいってば!あははっ」
私はギブアップとばかりに黒翼を出した。
バサリと翼に攻撃されて相澤さんの腕が離れた。
「黒翼はナシだろ」
「意地悪するからでしょ!」
不服そうな顔をする相澤さんに笑った。
********
あの騒動がもう随分昔のことに思えるほど、私の日常は平穏を取り戻した。
夢でみたように、制服に身を包み皆と一緒に授業を受ける。
「今日さ、皆で鍋パーティーしようよっ!」
言い出しっぺは三奈ちゃんだった。
「いいね!やろうやろう」
そこに透ちゃんがのっかる。
「材料って寮にあったっけ?」
「みんな鍋何入れる?」
「だしは何味にするんだ?」
流れで今日の夜ご飯は鍋になった。
私が鍋を食べるのは相澤さん達とやったあの日以来だ。
「楽しみだね」
「そうだな」
私は隣の轟くんに話しかけた。
「ケッ。めんどくせー」
「爆豪くんって鍋奉行っぽい」
林間合宿で料理もできる才能マンであることを知り、鍋もきっとなんだかんだで主導して作ってくれる気がする。
「何鍋なんだろうね」
「キムチ」
「やめようぜ、バクゴー。そんな人によって好み分かれる鍋」
辛い物好きな爆豪くんのキムチ鍋は一蹴された。
ギャースカ上鳴くんに食って掛かっている爆豪くんを見て、今日も平和だなぁとしみじみ思った。
*******************
「「「「「鍋パいぇーい!!!!」」」」」
一度経験しておいて良かった。
ホークスとも水炊きを食べたし、やり方は分かる。
私は置き型IHの電源を入れて、鍋の具材を投入した。
「白菜は芯から入れンだよ」
「はーい。爆豪先生」
葉っぱから入れていたところを爆豪くんに指摘されてしまった。
「うわー。爆豪姑みてぇ」
「んだと!コラ!!」
上鳴くんが余計なことを言ったことで席を離れてしまった。
クスクスと笑いながら、私はこの平穏な日常のありがたみを噛みしめた。
「ほらほら。騒いでる内に煮えてきたよ」
私はおたまで煮えた野菜や肉を入れて渡していった。
「ありがとう」
隣に座る轟くんが受け取った。
「さー、どんどん入れよう」
開いたスペースに野菜や豆腐を追加していく。
「名字も食えよ」
「うん。ありがとう」
私も自分の分をよそって席についた。
お肉は男性陣に残しておいてあげようと思い、野菜と豆腐だけ取った。
スープが少しお椀から溢れそうだったので、お皿の端に口を付けて啜った。
「うっ!!!」
「名字!?」
ガチャン!と乱暴にお皿をテーブルの上に置いて立ち上がった。
「え?どこ行くんだ?」
口元をおさえながら急に立ち上がってバタバタと席を外した私に轟くんを始め、クラスメイトがなんだなんだと騒いでいたが、私はそれどころじゃなかった。
慌ててトイレに駆け込んだ。
「げほげほっ・・・」
洗面台に口に含んだスープを捨てた。
同時に喰種の存在が他にも証明されたことでスパイ容疑も晴れた。
「監視がない生活ってサイコー!」
私はベッドに大の字で寝転がった。
開放的な気分だ。
コンコン・・・と窓をノックする音が聞こえ、見やると相澤さんが立っていた。
「はいはい~」
カラリと窓を開けて中へ促す。
「なんだ、機嫌が良さそうだな」
「まあね!」
相澤さんは床に胡坐を掻いて座った。
私はその足の間に移動してすっぽりと収まる。
「だって、こうやってカメラを気にせずにくっつけるでしょ?」
体重を後ろにかけて背中を相澤さんに預けた。
「そうだな」
相澤さんは私のお腹に腕を回し、顎を肩に乗せた。
「こうやっても誰も見てない」
「あはは、こそばい!!!」
お腹に回した手をそのまま動かして脇腹をこそばしてきた。
身をよじるがしっかりホールドされて抜け出せない。
「こそばいってば!あははっ」
私はギブアップとばかりに黒翼を出した。
バサリと翼に攻撃されて相澤さんの腕が離れた。
「黒翼はナシだろ」
「意地悪するからでしょ!」
不服そうな顔をする相澤さんに笑った。
********
あの騒動がもう随分昔のことに思えるほど、私の日常は平穏を取り戻した。
夢でみたように、制服に身を包み皆と一緒に授業を受ける。
「今日さ、皆で鍋パーティーしようよっ!」
言い出しっぺは三奈ちゃんだった。
「いいね!やろうやろう」
そこに透ちゃんがのっかる。
「材料って寮にあったっけ?」
「みんな鍋何入れる?」
「だしは何味にするんだ?」
流れで今日の夜ご飯は鍋になった。
私が鍋を食べるのは相澤さん達とやったあの日以来だ。
「楽しみだね」
「そうだな」
私は隣の轟くんに話しかけた。
「ケッ。めんどくせー」
「爆豪くんって鍋奉行っぽい」
林間合宿で料理もできる才能マンであることを知り、鍋もきっとなんだかんだで主導して作ってくれる気がする。
「何鍋なんだろうね」
「キムチ」
「やめようぜ、バクゴー。そんな人によって好み分かれる鍋」
辛い物好きな爆豪くんのキムチ鍋は一蹴された。
ギャースカ上鳴くんに食って掛かっている爆豪くんを見て、今日も平和だなぁとしみじみ思った。
*******************
「「「「「鍋パいぇーい!!!!」」」」」
一度経験しておいて良かった。
ホークスとも水炊きを食べたし、やり方は分かる。
私は置き型IHの電源を入れて、鍋の具材を投入した。
「白菜は芯から入れンだよ」
「はーい。爆豪先生」
葉っぱから入れていたところを爆豪くんに指摘されてしまった。
「うわー。爆豪姑みてぇ」
「んだと!コラ!!」
上鳴くんが余計なことを言ったことで席を離れてしまった。
クスクスと笑いながら、私はこの平穏な日常のありがたみを噛みしめた。
「ほらほら。騒いでる内に煮えてきたよ」
私はおたまで煮えた野菜や肉を入れて渡していった。
「ありがとう」
隣に座る轟くんが受け取った。
「さー、どんどん入れよう」
開いたスペースに野菜や豆腐を追加していく。
「名字も食えよ」
「うん。ありがとう」
私も自分の分をよそって席についた。
お肉は男性陣に残しておいてあげようと思い、野菜と豆腐だけ取った。
スープが少しお椀から溢れそうだったので、お皿の端に口を付けて啜った。
「うっ!!!」
「名字!?」
ガチャン!と乱暴にお皿をテーブルの上に置いて立ち上がった。
「え?どこ行くんだ?」
口元をおさえながら急に立ち上がってバタバタと席を外した私に轟くんを始め、クラスメイトがなんだなんだと騒いでいたが、私はそれどころじゃなかった。
慌ててトイレに駆け込んだ。
「げほげほっ・・・」
洗面台に口に含んだスープを捨てた。
