【21章】終焉
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生徒達が寝静まった夜、私達は動き出した。
「準備はいい?」
「緊張しますけど・・・大丈夫です」
ミッドナイト先生に問いかけられ、私は小さく頷いた。
心臓の音がいつもより早い。
今は雄英から逃げることよりも目の前の課題に集中しなければ。
「やっ!名前ちゃん久しぶり」
「ホークス!!」
後ろからトントンと肩を叩かれ振り返るとホークスが立っていた。
「チームアップの要請が来てね。職業体験で知ってるから連携もしやすいし。何よりスピード勝負でしょ?」
バサリと羽を揺らした。
「頼りにしてます」
お互い手を挙げてパンッとハイタッチをした。
「じゃ、行きますか」
********
遠目から例の男が待ち合わせ場所についたことを確認すると、私もそこへ動いた。
「お待たせ」
「おせーよ」
「時間通りでしょ」
相変わらず卑しい目をしている。
反吐が出る。
私は男を一瞥すると、顎で今から行く方向を指し示して歩き出した。
「何人いるんだ」
「私抜いて5人」
相澤さん、ホークス、ミッドナイト先生、マイク先生、ハウンドドック先生だ。
「そいつらもこっちに飛んできたのか」
「うん」
「俺らの知ってる奴か?」
「知らないと思うよ」
「へー・・・コードネームは?」
「さあ?そこまで聞いてない」
私は通りから外れた、古びた施設へと誘導した。
ここはこのために急遽抑えた施設だ。
セメントス先生が補修して、ちょっとやそっとじゃ破壊できないようにしてくれた。
この中にこいつを閉じ込めて、息の根を止める。
「ここだよ。さあ、入って」
「嫌だね」
「え?」
扉を開けて中へ入るよう促したが、男は足を止めた。
「俺はお前から恨まれてる。簡単に信用すると思うか?」
「そんなこと言っても・・・。こんなわけわかんない所に飛ばされたんだから協力するしかないでしょ」
「俺は・・・グルメなんだ。お前は不思議な匂いだ。人間と喰種が混ざっているから」
「何を言ってるの?」
「確かにお前が言った通り、5人分の匂いがする。だが・・・」
男は黒翼を出した。
「全員人間の匂いなんだよっ!!!」
ダメだ。
気付かれた。
私も黒翼を出した。
しかし、視界の端にゴーグルを付けた相澤さんが入った。
「名前!!扉を開けたままにしろ!!!」
*******************
相澤さんの奇襲は成功し、蹴りを喰らった男は建物の中へ転がり込んだ。
私はすぐに扉を閉めた。
この扉は内側からは開けられないように作り直している。
万一逃げられた時のために、外にはマイク先生、ミッドナイト先生、ハウンドドッグ先生が待機している。
「やっぱり騙してたんだな」
「何、言ってるんスか。あんたこの世界でもう人を殺したんでしょ。おめおめと生きられるはずないでしょ」
「お前に俺ら喰種のことなんて分かるかよ。人間しか食えねーんだからしょうがねーだろ」
「あんたみたいな奴は食料として用意されてもどうせ好き勝手に狩るくせに」
「違いねーな!」
大口を開けて嗤う喰種に私は安堵した。
「こっちに来た喰種があんたみたいな奴で良かった」
心置きなく殺せるから。
********
俺は柱の影に身を隠し、名前とホークスの動向を見ていた。
喰種相手では俺の個性は無個性同然だ。
身体能力も喰種は人間よりも優れているため、下手に動くことができない。
今回の自分の役目は2人が弱らせたところを捕縛布で捉える。
そして最期は確実に・・・。
そこはホークスがやる手はずだ。
『いくら経験あってもまだこっちじゃ仮免許の身ですからね~。そんな汚れ仕事させられないでしょ』
事情を説明するとホークスは快く引き受けてくれた。
職業体験の時はいい印象ではなかったが、やはり頼りになる男だ。
こういった仕事は適材適所だ。
分かってはいるが、今回ばかりは前線で戦えないことに思うところもあった。
パワーローダーに頼んでさらに強度を増した捕縛布をグッと握りしめた。
「準備はいい?」
「緊張しますけど・・・大丈夫です」
ミッドナイト先生に問いかけられ、私は小さく頷いた。
心臓の音がいつもより早い。
今は雄英から逃げることよりも目の前の課題に集中しなければ。
「やっ!名前ちゃん久しぶり」
「ホークス!!」
後ろからトントンと肩を叩かれ振り返るとホークスが立っていた。
「チームアップの要請が来てね。職業体験で知ってるから連携もしやすいし。何よりスピード勝負でしょ?」
バサリと羽を揺らした。
「頼りにしてます」
お互い手を挙げてパンッとハイタッチをした。
「じゃ、行きますか」
********
遠目から例の男が待ち合わせ場所についたことを確認すると、私もそこへ動いた。
「お待たせ」
「おせーよ」
「時間通りでしょ」
相変わらず卑しい目をしている。
反吐が出る。
私は男を一瞥すると、顎で今から行く方向を指し示して歩き出した。
「何人いるんだ」
「私抜いて5人」
相澤さん、ホークス、ミッドナイト先生、マイク先生、ハウンドドック先生だ。
「そいつらもこっちに飛んできたのか」
「うん」
「俺らの知ってる奴か?」
「知らないと思うよ」
「へー・・・コードネームは?」
「さあ?そこまで聞いてない」
私は通りから外れた、古びた施設へと誘導した。
ここはこのために急遽抑えた施設だ。
セメントス先生が補修して、ちょっとやそっとじゃ破壊できないようにしてくれた。
この中にこいつを閉じ込めて、息の根を止める。
「ここだよ。さあ、入って」
「嫌だね」
「え?」
扉を開けて中へ入るよう促したが、男は足を止めた。
「俺はお前から恨まれてる。簡単に信用すると思うか?」
「そんなこと言っても・・・。こんなわけわかんない所に飛ばされたんだから協力するしかないでしょ」
「俺は・・・グルメなんだ。お前は不思議な匂いだ。人間と喰種が混ざっているから」
「何を言ってるの?」
「確かにお前が言った通り、5人分の匂いがする。だが・・・」
男は黒翼を出した。
「全員人間の匂いなんだよっ!!!」
ダメだ。
気付かれた。
私も黒翼を出した。
しかし、視界の端にゴーグルを付けた相澤さんが入った。
「名前!!扉を開けたままにしろ!!!」
*******************
相澤さんの奇襲は成功し、蹴りを喰らった男は建物の中へ転がり込んだ。
私はすぐに扉を閉めた。
この扉は内側からは開けられないように作り直している。
万一逃げられた時のために、外にはマイク先生、ミッドナイト先生、ハウンドドッグ先生が待機している。
「やっぱり騙してたんだな」
「何、言ってるんスか。あんたこの世界でもう人を殺したんでしょ。おめおめと生きられるはずないでしょ」
「お前に俺ら喰種のことなんて分かるかよ。人間しか食えねーんだからしょうがねーだろ」
「あんたみたいな奴は食料として用意されてもどうせ好き勝手に狩るくせに」
「違いねーな!」
大口を開けて嗤う喰種に私は安堵した。
「こっちに来た喰種があんたみたいな奴で良かった」
心置きなく殺せるから。
********
俺は柱の影に身を隠し、名前とホークスの動向を見ていた。
喰種相手では俺の個性は無個性同然だ。
身体能力も喰種は人間よりも優れているため、下手に動くことができない。
今回の自分の役目は2人が弱らせたところを捕縛布で捉える。
そして最期は確実に・・・。
そこはホークスがやる手はずだ。
『いくら経験あってもまだこっちじゃ仮免許の身ですからね~。そんな汚れ仕事させられないでしょ』
事情を説明するとホークスは快く引き受けてくれた。
職業体験の時はいい印象ではなかったが、やはり頼りになる男だ。
こういった仕事は適材適所だ。
分かってはいるが、今回ばかりは前線で戦えないことに思うところもあった。
パワーローダーに頼んでさらに強度を増した捕縛布をグッと握りしめた。
