【19章】敵
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私は一度男と別れ、つけられていないことを確認しながら相澤さん達と合流した。
「よくやった」
「今日のノルマとしては上々だったな」
労いの言葉を掛けられるが、私の気持ちは晴れない。
「吐き気がする・・・」
私は口元を抑えた。
「大丈夫か」
相澤さんが水を渡してくれた。
キャップを捻り一口飲む。
例の物が届くまでの間、私達は今後の作戦会議をした。
この個性社会を揺るがすわけにはいかない。
この一件だけで終わらせなければ。
事態は一刻を争う為、解決までの権限は私達に一任されている。
「来たようね」
ミッドナイトさんの電話が鳴った。
例の物を持ってきてくれた警察官と合流し、受け取った。
彼はこの厳重に包まれた中身を知っているのだろうか。
いや、「お疲れ様です」と元気よく挨拶して去っていったのできっと知らないのだろう。
それは私の手に渡された。
厳重に包まれているため、人間である先生達はその臭いは分からないだろう。
唯一ハウンドドック先生は一瞬苦虫を潰したような表情をした。
そして私の鼻腔には美味しそうな匂いが掠めた。
「ごめんなさい」
私は包みに向かって謝った。
********
「あの子が謝ることなんてないのにね・・・」
例の物を運びに出た名前の背中に向かってミッドナイトさんが呟いた。
とても難しい問題だと思う。
喰種は人間"も"食べられるわけではなく、人間"しか"食べられない。
名前が特別であると再認識させられた。
そして人間しか食べられない喰種とどのように折り合いをつけていけばいいのか。
今のようにすでに亡くなって身寄りのない遺体を流用するのか。
共存することを前提に考えられる最大限の人間側の譲歩であるが、しかしそんなこと現在の社会通念上許されるはずもない。
仮にそれが制度化されたとしても、名前が言っていたように自分で狩りを行う喰種が現れれば終わりだ。
そうなると折り合いはつかなくなる。
結局喰種対人間という構造が出来上がってしまうのだ。
2人も異世界からやってきたということは、確実に繋がっているルートが存在する。
そこを抑えるもう1つのチームの役割も重要だ。
そして・・・重大な懸念事項がある。
もし、向こうの世界と繋がるルートが発見された場合、名前はどうなるのだろうか。
「よくやった」
「今日のノルマとしては上々だったな」
労いの言葉を掛けられるが、私の気持ちは晴れない。
「吐き気がする・・・」
私は口元を抑えた。
「大丈夫か」
相澤さんが水を渡してくれた。
キャップを捻り一口飲む。
例の物が届くまでの間、私達は今後の作戦会議をした。
この個性社会を揺るがすわけにはいかない。
この一件だけで終わらせなければ。
事態は一刻を争う為、解決までの権限は私達に一任されている。
「来たようね」
ミッドナイトさんの電話が鳴った。
例の物を持ってきてくれた警察官と合流し、受け取った。
彼はこの厳重に包まれた中身を知っているのだろうか。
いや、「お疲れ様です」と元気よく挨拶して去っていったのできっと知らないのだろう。
それは私の手に渡された。
厳重に包まれているため、人間である先生達はその臭いは分からないだろう。
唯一ハウンドドック先生は一瞬苦虫を潰したような表情をした。
そして私の鼻腔には美味しそうな匂いが掠めた。
「ごめんなさい」
私は包みに向かって謝った。
********
「あの子が謝ることなんてないのにね・・・」
例の物を運びに出た名前の背中に向かってミッドナイトさんが呟いた。
とても難しい問題だと思う。
喰種は人間"も"食べられるわけではなく、人間"しか"食べられない。
名前が特別であると再認識させられた。
そして人間しか食べられない喰種とどのように折り合いをつけていけばいいのか。
今のようにすでに亡くなって身寄りのない遺体を流用するのか。
共存することを前提に考えられる最大限の人間側の譲歩であるが、しかしそんなこと現在の社会通念上許されるはずもない。
仮にそれが制度化されたとしても、名前が言っていたように自分で狩りを行う喰種が現れれば終わりだ。
そうなると折り合いはつかなくなる。
結局喰種対人間という構造が出来上がってしまうのだ。
2人も異世界からやってきたということは、確実に繋がっているルートが存在する。
そこを抑えるもう1つのチームの役割も重要だ。
そして・・・重大な懸念事項がある。
もし、向こうの世界と繋がるルートが発見された場合、名前はどうなるのだろうか。
