【19章】敵
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あれから私は幸せな日々を送っていた。
始めは相澤さんと離れることが寂しくて仕方がなかった入寮も、皆と一緒にいられるので思いの外楽しく過ごしている。
人生上向き。
勉強も恋も友情も、全てが順調だった。
だから忘れていた。
本来私は不幸体質なのだと。
********
全ての授業が終わり、HR中。
今日も取り留めのない1日が終わった。
「じゃあ、今日はこれで・・・」
解散、そう相澤さんが告げる前に教室に警報が鳴り響いた。
『セキュリティ3作動。セキュリティ3作動』
無機質に繰り返される機械の音。
これは春先に一度聞き覚えがある。
「セキュリティ3って・・・前回マスコミが入って来て鳴ったやつだよな」
しかしその後、USJ襲撃事件が起こった。
「お前ら全員待機」
「先生!俺らも行きます」
仮免を持っているという自信から生徒達が立ち上がる。
「皆、状況が分からないままむやみに動くのはよくないよ。いきなり戦闘したら他の生徒に被害出るし」
私は立ち上がって皆を宥めた。
相澤さんにアイコンタクトを取って、行くように促す。
相澤さんは小さく頷いた。
「飯田、頼んだぞ」
「はい!待機していつでも動けるようにしておきます」
30分後、相澤さんは戻って来て誤作動だったと告げた。
しかし念のため今日は寮に帰ったら外出禁止となった。
********
外出禁止を言い渡されて、生徒達はトレーニングに出ることもできず共有スペースか自室で過ごすしかない。
私はキッチンで砂藤くんとお菓子作りに励んだ。
「おお・・・!!美味しそう」
ふっくら焼きあがったマフィン。
「なんか美味そうな匂いするな!」
上鳴くんが匂いを嗅ぎつけてやってきた。
「ちょうど焼きあがったから、皆で食べよう」
「やったー!!」
透ちゃんがびょんびょん跳ねている。
「はい、轟くんもどうぞ」
「ありがとう。名字が作ったのか?」
「師匠監修でね!」
私は砂藤くんを指差した。
「ん・・・美味しい」
パクリと食べて感想を述べてくれる轟くん。
喜んでくれているみたいで良かった。
百ちゃんがマフィンに合わせて紅茶を入れてくれた。
さすがお嬢様。
センスがいい。
皆でティータイムを楽しんでいると寮の玄関が開いた。
「相澤先生!」
私はマフィンを持って近寄った。
「マフィン焼いたからどうぞ!」
「ありがとう」
相澤さんは全員寮にいるか確認しにきたようだ。
私は共有スペースにいない人は自室にいることを伝えた。
私は気になっていたことをこっそり相澤さんに小声で尋ねた。
「本当に侵入者はいなかったの?」
始めは相澤さんと離れることが寂しくて仕方がなかった入寮も、皆と一緒にいられるので思いの外楽しく過ごしている。
人生上向き。
勉強も恋も友情も、全てが順調だった。
だから忘れていた。
本来私は不幸体質なのだと。
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全ての授業が終わり、HR中。
今日も取り留めのない1日が終わった。
「じゃあ、今日はこれで・・・」
解散、そう相澤さんが告げる前に教室に警報が鳴り響いた。
『セキュリティ3作動。セキュリティ3作動』
無機質に繰り返される機械の音。
これは春先に一度聞き覚えがある。
「セキュリティ3って・・・前回マスコミが入って来て鳴ったやつだよな」
しかしその後、USJ襲撃事件が起こった。
「お前ら全員待機」
「先生!俺らも行きます」
仮免を持っているという自信から生徒達が立ち上がる。
「皆、状況が分からないままむやみに動くのはよくないよ。いきなり戦闘したら他の生徒に被害出るし」
私は立ち上がって皆を宥めた。
相澤さんにアイコンタクトを取って、行くように促す。
相澤さんは小さく頷いた。
「飯田、頼んだぞ」
「はい!待機していつでも動けるようにしておきます」
30分後、相澤さんは戻って来て誤作動だったと告げた。
しかし念のため今日は寮に帰ったら外出禁止となった。
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外出禁止を言い渡されて、生徒達はトレーニングに出ることもできず共有スペースか自室で過ごすしかない。
私はキッチンで砂藤くんとお菓子作りに励んだ。
「おお・・・!!美味しそう」
ふっくら焼きあがったマフィン。
「なんか美味そうな匂いするな!」
上鳴くんが匂いを嗅ぎつけてやってきた。
「ちょうど焼きあがったから、皆で食べよう」
「やったー!!」
透ちゃんがびょんびょん跳ねている。
「はい、轟くんもどうぞ」
「ありがとう。名字が作ったのか?」
「師匠監修でね!」
私は砂藤くんを指差した。
「ん・・・美味しい」
パクリと食べて感想を述べてくれる轟くん。
喜んでくれているみたいで良かった。
百ちゃんがマフィンに合わせて紅茶を入れてくれた。
さすがお嬢様。
センスがいい。
皆でティータイムを楽しんでいると寮の玄関が開いた。
「相澤先生!」
私はマフィンを持って近寄った。
「マフィン焼いたからどうぞ!」
「ありがとう」
相澤さんは全員寮にいるか確認しにきたようだ。
私は共有スペースにいない人は自室にいることを伝えた。
私は気になっていたことをこっそり相澤さんに小声で尋ねた。
「本当に侵入者はいなかったの?」
