【18章】幸福
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子どもじゃないからアトラクション全制覇したいという欲もなく、ウロウロしながら目についたところへ入ったり、ご飯食べたり、ショーを見たり。
時々見かける着ぐるみと写真も撮った。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
「ほんと夢の国って感じ!」
胸の高鳴りが止まらない。
リズミカルな音楽が絶えず流れていて、私のテンションを上げてくれる。
「楽しそうで良かったよ」
「うん!」
次どの方面に向かおうか、とベンチに座ってパンフレットを広げていると数メートル先に子どもが止まった。
キョロキョロと辺りを見回して小さな声で「お母さん・・・」と呟いた。
その消え入りそうな声は辺りの音楽にかき消されていたが、耳が良い私には届いていた。
「相澤さん・・・あの子迷子かも」
私は初めて訪れたショッピングモールで自身が迷子になった時のことを思い出した。
きっと不安だよね。
それにこういうシーン、少女漫画で見た。
こういう時は一緒に親を探してあげるのがセオリーだよね。
「おい、親とはぐれたのか?」
その聞き方大丈夫?
相澤さんの強面に泣かないかな。
失礼な心配をしたが、怯えている様子はなく相澤さんの質問に男の子はコクリと頷いた。
「迷子センター行くぞ」
「こことは反対側だよ」
私はパンフレットを広げて位置を確認した。
「私、この子抱き上げて飛ぼうか?上に上がったら目立つから母親の方が見つけてくれるかも」
「いい、やめとけ」
いい案だと思ったのだが、却下された。
「とっとと行くぞ」
「すぐに会えるよ」
私は子どもを抱き上げて相澤さんに着いていった。
「私もね、一度迷子になったことあるよ」
「お姉ちゃんも?」
「うん。あの時は怖かったなぁ」
「こっちも急にいなくなって焦った」
「でも、この人がすぐに見つけてくれたから。お母さんも君が居なくなって探してるよ。だから大丈夫!」
迷子センターが見えてきた。
「あそこは、はぐれた親と子どもの待ち合わせ場所だ。すぐに会える」
相澤さんはスタッフに事情を説明し、男の子を引き渡した。
「さすが相澤さんだね」
「なにが?」
「あっという間に解決。私みたいに母親探そうとしてたらまだ掛かってたかも」
私ももっと合理的判断をできるようにならないと!
そう言ったら相澤さんは「あー・・・」と首筋を掻いた。
「確実に最短を目指す。・・・それも確かにあるが」
「俺達の時間を守るためだな」
相澤さんは続けた。
「一般的なカップルと違って俺達は自由な時間が少ない。だから極力大事にしたい」
もしあの時空を飛んで探したら子どもが気に入ってせがむ可能性あるだろ。
確かにそうかも。
私がアトランクション化していた可能性も否めない。
「えへへ」
相澤さんが私との時間を大事にしてくれている。
嬉しい。
そこから私達は日が落ちるまで2人の時間を楽しんだ。
時々見かける着ぐるみと写真も撮った。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
「ほんと夢の国って感じ!」
胸の高鳴りが止まらない。
リズミカルな音楽が絶えず流れていて、私のテンションを上げてくれる。
「楽しそうで良かったよ」
「うん!」
次どの方面に向かおうか、とベンチに座ってパンフレットを広げていると数メートル先に子どもが止まった。
キョロキョロと辺りを見回して小さな声で「お母さん・・・」と呟いた。
その消え入りそうな声は辺りの音楽にかき消されていたが、耳が良い私には届いていた。
「相澤さん・・・あの子迷子かも」
私は初めて訪れたショッピングモールで自身が迷子になった時のことを思い出した。
きっと不安だよね。
それにこういうシーン、少女漫画で見た。
こういう時は一緒に親を探してあげるのがセオリーだよね。
「おい、親とはぐれたのか?」
その聞き方大丈夫?
相澤さんの強面に泣かないかな。
失礼な心配をしたが、怯えている様子はなく相澤さんの質問に男の子はコクリと頷いた。
「迷子センター行くぞ」
「こことは反対側だよ」
私はパンフレットを広げて位置を確認した。
「私、この子抱き上げて飛ぼうか?上に上がったら目立つから母親の方が見つけてくれるかも」
「いい、やめとけ」
いい案だと思ったのだが、却下された。
「とっとと行くぞ」
「すぐに会えるよ」
私は子どもを抱き上げて相澤さんに着いていった。
「私もね、一度迷子になったことあるよ」
「お姉ちゃんも?」
「うん。あの時は怖かったなぁ」
「こっちも急にいなくなって焦った」
「でも、この人がすぐに見つけてくれたから。お母さんも君が居なくなって探してるよ。だから大丈夫!」
迷子センターが見えてきた。
「あそこは、はぐれた親と子どもの待ち合わせ場所だ。すぐに会える」
相澤さんはスタッフに事情を説明し、男の子を引き渡した。
「さすが相澤さんだね」
「なにが?」
「あっという間に解決。私みたいに母親探そうとしてたらまだ掛かってたかも」
私ももっと合理的判断をできるようにならないと!
そう言ったら相澤さんは「あー・・・」と首筋を掻いた。
「確実に最短を目指す。・・・それも確かにあるが」
「俺達の時間を守るためだな」
相澤さんは続けた。
「一般的なカップルと違って俺達は自由な時間が少ない。だから極力大事にしたい」
もしあの時空を飛んで探したら子どもが気に入ってせがむ可能性あるだろ。
確かにそうかも。
私がアトランクション化していた可能性も否めない。
「えへへ」
相澤さんが私との時間を大事にしてくれている。
嬉しい。
そこから私達は日が落ちるまで2人の時間を楽しんだ。
