【17章】脱走
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チュンチュンチュン。
小鳥の囀りで目が覚めた。
重たい瞼を上げる。
そうか、今日は休日だっけ。
人生大逆転スペシャルなんて番組があったら出れそうなぐらいの衝撃展開。
だって、私は相澤さんから離れる覚悟を決めた。
なのに・・・。
首を横に動かすと瞼を閉じた相澤さんが映った。
途端に記憶が蘇り、ボボボと私のほっぺに火が付いた。
もぞもぞと寝返りを打ち相澤さんに背を向ける。
すると腕が伸びてきて、離れることを許さないとばかりに腰に絡みついた。
素肌が触れ合って直に体温が伝わる。
「おはよう」
耳元で響くハスキーボイス。
「・・・起きてたんだ」
「動くから起こされた」
「それはどうもすみません。・・・っていうか、学校!」
昨日はそのままの流れに身を任せてしまったけれど、いくら休みといえど朝からずっといないとなればマズイのではないか。
勢いよく身体を起こすと、何も纏っていない自身の身体が目に入り、慌てて布団の中に再度潜り込んだ。
「朝から忙しないな。学校なら大丈夫だ」
「本当に?」
「疑り深いな。一緒に怒られるかもしれんが、まぁ大丈夫だろう」
よく分からないが、相澤さんが大丈夫だというならきっと大丈夫なのだろう。
「でも・・・本当に私でいいの?」
だって私が相澤さんの恋人だなんて夢みたいだ。
それに、自信がない。
「何度言ったら分かるんだ。名前がいいんだ」
「でも・・・」
「でも、だってはこれから禁止」
「ええ・・・」
コテンと相澤さんの肩口に頭を置いた。
「私、これからも迷惑掛けるかも」
「刺激のある毎日も悪くない」
「相澤さんが教師辞めさせられるかも」
「元々教師という職業に拘りがあるわけじゃない。校長から誘われて始めたにすぎん」
腕枕した手でそのまま私の髪を撫でる。
「もし、教師を辞める羽目になっても、それなりに実績は積んでいるから大丈夫だ。再就職先には困らない」
確かに、相澤さんって何かに執着する性格ではない。
何やかんや教師に適性があるようには思うが、どうしてもなりたくてなったわけではいと言われればそれはそれでしっくりきた。
「どうしてそう悲観的なんだ」
「幸せ慣れしてないからかな・・・?」
怖いのだ。
手に入れたと思ったら失ってしまうことが。
そんな私の気持ちを見透かしているかのようだった。
「大丈夫だ。俺はどこにも行かない。だから名前もどこにも行くな」
私は頷いて、目の前の胸板に顔を埋めた。
小鳥の囀りで目が覚めた。
重たい瞼を上げる。
そうか、今日は休日だっけ。
人生大逆転スペシャルなんて番組があったら出れそうなぐらいの衝撃展開。
だって、私は相澤さんから離れる覚悟を決めた。
なのに・・・。
首を横に動かすと瞼を閉じた相澤さんが映った。
途端に記憶が蘇り、ボボボと私のほっぺに火が付いた。
もぞもぞと寝返りを打ち相澤さんに背を向ける。
すると腕が伸びてきて、離れることを許さないとばかりに腰に絡みついた。
素肌が触れ合って直に体温が伝わる。
「おはよう」
耳元で響くハスキーボイス。
「・・・起きてたんだ」
「動くから起こされた」
「それはどうもすみません。・・・っていうか、学校!」
昨日はそのままの流れに身を任せてしまったけれど、いくら休みといえど朝からずっといないとなればマズイのではないか。
勢いよく身体を起こすと、何も纏っていない自身の身体が目に入り、慌てて布団の中に再度潜り込んだ。
「朝から忙しないな。学校なら大丈夫だ」
「本当に?」
「疑り深いな。一緒に怒られるかもしれんが、まぁ大丈夫だろう」
よく分からないが、相澤さんが大丈夫だというならきっと大丈夫なのだろう。
「でも・・・本当に私でいいの?」
だって私が相澤さんの恋人だなんて夢みたいだ。
それに、自信がない。
「何度言ったら分かるんだ。名前がいいんだ」
「でも・・・」
「でも、だってはこれから禁止」
「ええ・・・」
コテンと相澤さんの肩口に頭を置いた。
「私、これからも迷惑掛けるかも」
「刺激のある毎日も悪くない」
「相澤さんが教師辞めさせられるかも」
「元々教師という職業に拘りがあるわけじゃない。校長から誘われて始めたにすぎん」
腕枕した手でそのまま私の髪を撫でる。
「もし、教師を辞める羽目になっても、それなりに実績は積んでいるから大丈夫だ。再就職先には困らない」
確かに、相澤さんって何かに執着する性格ではない。
何やかんや教師に適性があるようには思うが、どうしてもなりたくてなったわけではいと言われればそれはそれでしっくりきた。
「どうしてそう悲観的なんだ」
「幸せ慣れしてないからかな・・・?」
怖いのだ。
手に入れたと思ったら失ってしまうことが。
そんな私の気持ちを見透かしているかのようだった。
「大丈夫だ。俺はどこにも行かない。だから名前もどこにも行くな」
私は頷いて、目の前の胸板に顔を埋めた。
