【17章】脱走
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言うつもりなんてなかった。
でも、これが最後になるかもしれないと思ったら伝えたくなった。
「机の引き出しにね、手紙入ってるから。校長先生に渡して」
そこには今回の騒動に関して相澤さんは一切関係なく私独断の行動であること、またその行動に至る心情までを書き記していた。
いつ何があってもいいように残しておいた。
「相澤さんのおかげで私、変われた」
「こんなに人を好きになれるなんて思わなかった」
「私の人生、踏んだり蹴ったりだったけど、最後に相澤さんに出会えて幸せだった」
「今までありがとう」
止めようとしても無理だよ。
だって、私に相澤さんの個性は効かない。
この場で相澤さんを気絶させてから再び死柄木の潜伏先に戻る。
覚悟を決め、相澤さんを落とそうとしたとき、首に回そうとした腕を掴まれた。
そのまま引かれた方向とは逆に後ろへ体重を落とそうとしたが、相澤さんが引っ張る力の方が強かった。
「・・・!!」
黒翼を使おうとしたが、出せなかった。
私の中の時が止まった。
相澤さんの顔が近づいたかと思ったら、そのまま唇に温もりを感じたから。
********
名前は本気だ。
本気で俺の傍から離れようとしている。
ここで黒翼を出されたら俺に勝ち目はない。
内心、勝手に一人で先走って結論を出している名前に腹が立った。
だから俺も勝手にする。
もうあれこれ考えるのはやめだ。
俺を落としに掛かった腕を捕まえて唇を奪ってやれば、想像した通りピタリと動きが止まった。
「え・・・」
目を白黒させている名前。
今度は俺が滑らかなその頬を両手で包んだ。
「俺の気持ちも聞かずに、勝手に決めて勝手に行動するなんて冗談じゃない。今のこの行動の方がよっぽど迷惑だ」
「なんで・・・?」
困惑した瞳に今度は俺の感情をぶつけた。
「両想いの相手にキスすることがそんなに変なことか?」
さっきまで戦闘する気満々だった名前の身体から力が抜けた。
頬を離せば抵抗することもなく、ペタンとベッドに座り込んだ。
「りょう、おもい・・・?」
まるで子どもが覚えたての言葉を発するかのように復唱した。
「あまり言葉にするのは得意ではないが・・・。意気地なしでもないんでな」
ちゃんと言葉にしないとまたどこかへ行ってしまいそうだから。
「好きだ。だから俺の傍にいてほしい」
でも、これが最後になるかもしれないと思ったら伝えたくなった。
「机の引き出しにね、手紙入ってるから。校長先生に渡して」
そこには今回の騒動に関して相澤さんは一切関係なく私独断の行動であること、またその行動に至る心情までを書き記していた。
いつ何があってもいいように残しておいた。
「相澤さんのおかげで私、変われた」
「こんなに人を好きになれるなんて思わなかった」
「私の人生、踏んだり蹴ったりだったけど、最後に相澤さんに出会えて幸せだった」
「今までありがとう」
止めようとしても無理だよ。
だって、私に相澤さんの個性は効かない。
この場で相澤さんを気絶させてから再び死柄木の潜伏先に戻る。
覚悟を決め、相澤さんを落とそうとしたとき、首に回そうとした腕を掴まれた。
そのまま引かれた方向とは逆に後ろへ体重を落とそうとしたが、相澤さんが引っ張る力の方が強かった。
「・・・!!」
黒翼を使おうとしたが、出せなかった。
私の中の時が止まった。
相澤さんの顔が近づいたかと思ったら、そのまま唇に温もりを感じたから。
********
名前は本気だ。
本気で俺の傍から離れようとしている。
ここで黒翼を出されたら俺に勝ち目はない。
内心、勝手に一人で先走って結論を出している名前に腹が立った。
だから俺も勝手にする。
もうあれこれ考えるのはやめだ。
俺を落としに掛かった腕を捕まえて唇を奪ってやれば、想像した通りピタリと動きが止まった。
「え・・・」
目を白黒させている名前。
今度は俺が滑らかなその頬を両手で包んだ。
「俺の気持ちも聞かずに、勝手に決めて勝手に行動するなんて冗談じゃない。今のこの行動の方がよっぽど迷惑だ」
「なんで・・・?」
困惑した瞳に今度は俺の感情をぶつけた。
「両想いの相手にキスすることがそんなに変なことか?」
さっきまで戦闘する気満々だった名前の身体から力が抜けた。
頬を離せば抵抗することもなく、ペタンとベッドに座り込んだ。
「りょう、おもい・・・?」
まるで子どもが覚えたての言葉を発するかのように復唱した。
「あまり言葉にするのは得意ではないが・・・。意気地なしでもないんでな」
ちゃんと言葉にしないとまたどこかへ行ってしまいそうだから。
「好きだ。だから俺の傍にいてほしい」
