【17章】脱走
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かつてないほど俺の心臓は早まっていた。
嫌な汗が背中を伝う。
名前の部屋をノックするが、反応はない。
ただ寝ているだけであってほしい。
同時に反応がないことでほぼ答えは出たといってもいい。
ノックをしたのだ。
あの名前が起きないはずがない。
俺は鍵の束の中から名前の部屋のものを出した。
ゆっくり回して慎重に部屋へ入る。
「名前・・・?」
ベッドの膨らみに向かって、わずかな希望をかけて声を掛けるが、ぴくりとも動かなかった。
「ハァ・・・」
掛け布団を捲ると、そこに横たわっていたのは名前に似ている人形だった。
********
「近い・・・」
私は鼻に意識を集中させた。
相澤さんは優しい。
そして私のことを信用してくれている。
だから監視カメラの存在に気づいた私に対して、死角の位置や何曜日に誰が当番をしていて、厳しい人とそうじゃない人も教えてくれた。
きっと監視カメラをそのままにしていいと言った私への罪滅ぼしなのだろう。
だから・・・
簡単に抜け出せた。
発目さんに私の疑似人形を開発してもらった。
比較的監視の目が薄い先生が当番の日を狙って夜な夜な抜け出し、死柄木を追った。
やってはいけないことだと分かっている。
でもやらずにはいられなかった。
しらみつぶしだが、足を運んだ甲斐はあった。
ある日、死柄木の匂いを探知し、気を付けながら周辺を捜索した。
僅かな足跡のおかげで日々の睡眠不足は吹っ飛んだ。
「ビンゴ・・・」
廃墟ビルの一角に身を潜めた。
「あー、腹減った」
「マジでこれからどうすんだよ」
「私、カァイイ服が欲しいです」
「服より飯だろ!!」
「雄英襲撃してぇけど、今の戦力じゃ無理だよなー」
最後の言葉を聞いて、私は自分が抜け出したことへの罪悪感が薄れた。
同時に、怒りの感情が昂る。
しかし、私が狙うは死柄木の首のみ。
他は無視する。
全員を1人で捕まえるなど無理だ。
あとは死柄木が1人になるタイミングを待つしかない。
こいつらは団体行動を大切にしている連中ではないので、いつか機は来るはず。
私は辛抱強く奴らの動向を注視した。
嫌な汗が背中を伝う。
名前の部屋をノックするが、反応はない。
ただ寝ているだけであってほしい。
同時に反応がないことでほぼ答えは出たといってもいい。
ノックをしたのだ。
あの名前が起きないはずがない。
俺は鍵の束の中から名前の部屋のものを出した。
ゆっくり回して慎重に部屋へ入る。
「名前・・・?」
ベッドの膨らみに向かって、わずかな希望をかけて声を掛けるが、ぴくりとも動かなかった。
「ハァ・・・」
掛け布団を捲ると、そこに横たわっていたのは名前に似ている人形だった。
********
「近い・・・」
私は鼻に意識を集中させた。
相澤さんは優しい。
そして私のことを信用してくれている。
だから監視カメラの存在に気づいた私に対して、死角の位置や何曜日に誰が当番をしていて、厳しい人とそうじゃない人も教えてくれた。
きっと監視カメラをそのままにしていいと言った私への罪滅ぼしなのだろう。
だから・・・
簡単に抜け出せた。
発目さんに私の疑似人形を開発してもらった。
比較的監視の目が薄い先生が当番の日を狙って夜な夜な抜け出し、死柄木を追った。
やってはいけないことだと分かっている。
でもやらずにはいられなかった。
しらみつぶしだが、足を運んだ甲斐はあった。
ある日、死柄木の匂いを探知し、気を付けながら周辺を捜索した。
僅かな足跡のおかげで日々の睡眠不足は吹っ飛んだ。
「ビンゴ・・・」
廃墟ビルの一角に身を潜めた。
「あー、腹減った」
「マジでこれからどうすんだよ」
「私、カァイイ服が欲しいです」
「服より飯だろ!!」
「雄英襲撃してぇけど、今の戦力じゃ無理だよなー」
最後の言葉を聞いて、私は自分が抜け出したことへの罪悪感が薄れた。
同時に、怒りの感情が昂る。
しかし、私が狙うは死柄木の首のみ。
他は無視する。
全員を1人で捕まえるなど無理だ。
あとは死柄木が1人になるタイミングを待つしかない。
こいつらは団体行動を大切にしている連中ではないので、いつか機は来るはず。
私は辛抱強く奴らの動向を注視した。
