【15章】違和感
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いよいよ私の番。
といっても私の部屋は至って普通だ。
「名字一人だけ2階なんだな」
「ほんとだよね~!どの階も空室あるのに」
「ね、ちょっと寂しいかも」
「遊びにおいでよー!逆に私達もおしかけちゃう」
私のことを信用していないなら、逆に一人するのはリスクなのではないかと思った。
しかし現状2階に私だけだ。
信用してくれてるってことなのかな?
そう思ったらなんだか嬉しい。
「どうした?」
「ううん。何でもない」
緩んだ頬を轟くんに指摘され、引き締め直した。
「私の部屋、ほんと何もないよ」
ドアを開けて披露した。
「女子の部屋ってもっと色気あるもんじゃねぇのかよ!」
「期待に添えられなくてごめんね、峰田くん」
「物少ないね」
「シンプルイズベストってやつかな!?」
人の部屋に行くのはワクワクするが、自分の部屋は特に何もないのでただ皆が物色し終えるのを待った。
とりあえず服を仕舞っている棚に近づく峰田くんの首根っこを掴んで。
「これにてお披露目会終了ということで、リビングに戻ろう~!」
芦戸さんの声掛けで皆共有スペースに下りていった。
結果は砂藤くんの優勝。
「今度お菓子作り教えてもらってもいい?」
「おう!任せろ」
相澤さんに食べてもらいたいな。
********
部屋王も終わり、私は自室でごろりと横になった。
リビングに行けば誰かが共有スペースにいるかもしれない。
沢山人がいて楽しいはずなのに、イマイチ私の心は晴れなかった。
それはきっと相澤さんが傍にいないから。
ぽっかり心に穴が開いた気分だ。
私はスマホを操作した。
ロックを解除し、電話帳を開く。
「出るかな・・・」
耳にあてると機械音が鳴る。
『もしもし』
「あ、出た」
『そりゃ出るだろ。どうした』
「・・・用がないと電話しちゃダメ?」
『そんなことないが。ホームシックか?』
電話越しに相澤さんが笑った。
「そうかも」
素直に肯定した。
『仕方ないな。ちょっと待ってろ』
電話を切って5分も経たない内に窓をコンコンとノックする音が聞こえた。
カーテンを開けると相澤さんが木の幹に立っていた。
口元に人差し指を当てている。
私はコクリと頷くとなるべく音を立てないように窓を開けた。
するりと部屋に降り立つ。
「相澤さん、忍者みたい」
「呼んだだろ」
「・・・呼んだら来てくれるの?」
「・・・なるべくな」
相澤さんは普段家で着ているラフな私服だった。
「ただ、そうは言っても頻繁には来られそうにない」
「そうだよね。いくらなんでも一人の生徒を贔屓するのマズイし、他の先生達の心証も良くないよね」
「いや・・・そうじゃない」
「え?ごめん、聞こえなかった」
「何でもない」
「何でそんなに声小さいの?」
いつも大声で喋るタイプではないが、それにしても小さい。
私は聞き取るのに必死だ。
「この階私だけだから、そんなに声顰めなくてもいいと思うけど・・・」
「そうだな、悪い」
「そういえば、どうしてこの階私だけなの?」
「・・・女子は角部屋に寄せたからな。バランス取っただけだ」
「ふーん」
・・・嘘つき。
相澤さんは表情に出にくいけど、一緒に暮らす内に小さな変化に気付けるようになった。
好きな人だから余計に分かる。
相澤さん、何かを隠してるよね?
でも、それはきっと私のためなんだ。
だから私は気付かないフリをした。
********
「あれ~。どこにしまったっけ」
引っ越しをすると、物が紛失しやすい。
私は髪を梳くためのブラシを探している。
「あった!やば、もうこんな時間」
慌てて準備をして部屋を出る。
廊下に出たとき、ゾクリと身震いした。
「誰・・・?」
振り向くが、誰もいない。
「そうだよね、この階私しかいないし」
もう一度部屋に戻るって窓を確認したが、しっかり締まっている。
キョロキョロと見渡し、鼻に意識を集中させるが他の匂いも感じない。
「気のせいか・・・」
一瞬、見られているような気がした。
私は首を傾げながら1階へと降りた。
といっても私の部屋は至って普通だ。
「名字一人だけ2階なんだな」
「ほんとだよね~!どの階も空室あるのに」
「ね、ちょっと寂しいかも」
「遊びにおいでよー!逆に私達もおしかけちゃう」
私のことを信用していないなら、逆に一人するのはリスクなのではないかと思った。
しかし現状2階に私だけだ。
信用してくれてるってことなのかな?
そう思ったらなんだか嬉しい。
「どうした?」
「ううん。何でもない」
緩んだ頬を轟くんに指摘され、引き締め直した。
「私の部屋、ほんと何もないよ」
ドアを開けて披露した。
「女子の部屋ってもっと色気あるもんじゃねぇのかよ!」
「期待に添えられなくてごめんね、峰田くん」
「物少ないね」
「シンプルイズベストってやつかな!?」
人の部屋に行くのはワクワクするが、自分の部屋は特に何もないのでただ皆が物色し終えるのを待った。
とりあえず服を仕舞っている棚に近づく峰田くんの首根っこを掴んで。
「これにてお披露目会終了ということで、リビングに戻ろう~!」
芦戸さんの声掛けで皆共有スペースに下りていった。
結果は砂藤くんの優勝。
「今度お菓子作り教えてもらってもいい?」
「おう!任せろ」
相澤さんに食べてもらいたいな。
********
部屋王も終わり、私は自室でごろりと横になった。
リビングに行けば誰かが共有スペースにいるかもしれない。
沢山人がいて楽しいはずなのに、イマイチ私の心は晴れなかった。
それはきっと相澤さんが傍にいないから。
ぽっかり心に穴が開いた気分だ。
私はスマホを操作した。
ロックを解除し、電話帳を開く。
「出るかな・・・」
耳にあてると機械音が鳴る。
『もしもし』
「あ、出た」
『そりゃ出るだろ。どうした』
「・・・用がないと電話しちゃダメ?」
『そんなことないが。ホームシックか?』
電話越しに相澤さんが笑った。
「そうかも」
素直に肯定した。
『仕方ないな。ちょっと待ってろ』
電話を切って5分も経たない内に窓をコンコンとノックする音が聞こえた。
カーテンを開けると相澤さんが木の幹に立っていた。
口元に人差し指を当てている。
私はコクリと頷くとなるべく音を立てないように窓を開けた。
するりと部屋に降り立つ。
「相澤さん、忍者みたい」
「呼んだだろ」
「・・・呼んだら来てくれるの?」
「・・・なるべくな」
相澤さんは普段家で着ているラフな私服だった。
「ただ、そうは言っても頻繁には来られそうにない」
「そうだよね。いくらなんでも一人の生徒を贔屓するのマズイし、他の先生達の心証も良くないよね」
「いや・・・そうじゃない」
「え?ごめん、聞こえなかった」
「何でもない」
「何でそんなに声小さいの?」
いつも大声で喋るタイプではないが、それにしても小さい。
私は聞き取るのに必死だ。
「この階私だけだから、そんなに声顰めなくてもいいと思うけど・・・」
「そうだな、悪い」
「そういえば、どうしてこの階私だけなの?」
「・・・女子は角部屋に寄せたからな。バランス取っただけだ」
「ふーん」
・・・嘘つき。
相澤さんは表情に出にくいけど、一緒に暮らす内に小さな変化に気付けるようになった。
好きな人だから余計に分かる。
相澤さん、何かを隠してるよね?
でも、それはきっと私のためなんだ。
だから私は気付かないフリをした。
********
「あれ~。どこにしまったっけ」
引っ越しをすると、物が紛失しやすい。
私は髪を梳くためのブラシを探している。
「あった!やば、もうこんな時間」
慌てて準備をして部屋を出る。
廊下に出たとき、ゾクリと身震いした。
「誰・・・?」
振り向くが、誰もいない。
「そうだよね、この階私しかいないし」
もう一度部屋に戻るって窓を確認したが、しっかり締まっている。
キョロキョロと見渡し、鼻に意識を集中させるが他の匂いも感じない。
「気のせいか・・・」
一瞬、見られているような気がした。
私は首を傾げながら1階へと降りた。
