【15章】違和感
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「名前ちゃん、轟くん!ちょっとええ?」
「何?お茶子ちゃん」
片付けを終えて共有スペースに戻ると結構な数のクラスメイト達が集まっていた。
ぷにぷにほっぺがチャームポイントのお茶子ちゃんが、私達の姿を見て笑顔で近寄ってきた。
「皆の部屋見て回ろうってなってんけど、参加する?」
「へー!楽しそう」
轟くんを見ると小さく頷いた。
「みんなー!2人も参加するって!!」
お茶子ちゃんの後ろに続いてまずは男子部屋へと向かった。
********
みんな個性的な部屋で面白い。
話の流れで誰が一番インテリアセンスがあるか競う「部屋王」を開催することになった。
部屋をリフォームしてしまった轟くんが優勝するかなぁって思ったけど、女子勢は砂藤くんが作ったお菓子に心を持っていかれていた。
もはやインテリア関係なし。
それでいうなら私は口田くんのウサギに心を持っていかれてしまった。
「かわいい~。ずっと触っていたい」
動物を飼ったことはなかったので憧れていた。
「え、ご飯あげていいの?」
口田くんがスティック状のにんじんをくれた。
「わ~。食べてる!」
ポリポリと食べ進める姿が何とも愛くるしい。
「名字はウサギが好きなのか?」
「特にそういうわけじゃなかったけど、実際に触れてみて凄く好きになった」
轟くんが隣にしゃがんで私がやっている餌をまじまじと見た。
「くるっとした目が可愛いよね」
「何か名字に似てるな」
「うそ!?私こんなに可愛くないよ」
「そんなことねぇと思うけど」
お世辞だと分かっていてもドキリとした。
「おーい2人とも!次行くぞ」
上鳴くんに呼ばれて立ち上がった。
「うー。離れがたい・・・」
私ここに居ちゃダメかな・・・。
そう思ってしまうぐらいこのウサギに虜だった。
「口田くん?」
「・・・」
パクパクと小さな声で一生懸命伝えようとしてくれている。
耳を寄せた。
「好きな時にここに来ていいの?」
「(コクコク)」
「ありがとう!嬉しい~」
口田くんの優しさに感動しながら、うさぎをケージにしまった。
口田くんの部屋を後にし、次の部屋に向かう途中、ふと轟くんの表情を見ると険しかった。
「どうしたの?轟くん」
「いくら口田でも、男の部屋に頻繁に行くのはどうかと思う」
「ええっ!?」
口を少し尖らせてる轟くん。
「でも轟くんも部屋に来ていいって言ってくれたよね?あ、もしかして社交辞令だった!?ごめん、気付かなくて・・・」
「確かに矛盾してるな。悪い。俺の部屋には来てほしいけど・・・」
口田の部屋には行かないで欲しい。
そう、呟いた轟くん。
「(これってもしかして・・・)」
いくら私が浮世離れしているからといって、人の気持ちが分からないわけではない。
「(・・・嫉妬?)」
私は轟くんの顔を覗きこんだ。
「分かった!じゃあさ、口田くんのうさぎにご飯会いにいくときは轟くんも誘っていい?」
轟くんは小さく頷いた。
こうまでしてもうさぎに会いにいくことを譲らない私も私だけど。
そうこうしている内に次は私の部屋の番が回ってきた。
「何?お茶子ちゃん」
片付けを終えて共有スペースに戻ると結構な数のクラスメイト達が集まっていた。
ぷにぷにほっぺがチャームポイントのお茶子ちゃんが、私達の姿を見て笑顔で近寄ってきた。
「皆の部屋見て回ろうってなってんけど、参加する?」
「へー!楽しそう」
轟くんを見ると小さく頷いた。
「みんなー!2人も参加するって!!」
お茶子ちゃんの後ろに続いてまずは男子部屋へと向かった。
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みんな個性的な部屋で面白い。
話の流れで誰が一番インテリアセンスがあるか競う「部屋王」を開催することになった。
部屋をリフォームしてしまった轟くんが優勝するかなぁって思ったけど、女子勢は砂藤くんが作ったお菓子に心を持っていかれていた。
もはやインテリア関係なし。
それでいうなら私は口田くんのウサギに心を持っていかれてしまった。
「かわいい~。ずっと触っていたい」
動物を飼ったことはなかったので憧れていた。
「え、ご飯あげていいの?」
口田くんがスティック状のにんじんをくれた。
「わ~。食べてる!」
ポリポリと食べ進める姿が何とも愛くるしい。
「名字はウサギが好きなのか?」
「特にそういうわけじゃなかったけど、実際に触れてみて凄く好きになった」
轟くんが隣にしゃがんで私がやっている餌をまじまじと見た。
「くるっとした目が可愛いよね」
「何か名字に似てるな」
「うそ!?私こんなに可愛くないよ」
「そんなことねぇと思うけど」
お世辞だと分かっていてもドキリとした。
「おーい2人とも!次行くぞ」
上鳴くんに呼ばれて立ち上がった。
「うー。離れがたい・・・」
私ここに居ちゃダメかな・・・。
そう思ってしまうぐらいこのウサギに虜だった。
「口田くん?」
「・・・」
パクパクと小さな声で一生懸命伝えようとしてくれている。
耳を寄せた。
「好きな時にここに来ていいの?」
「(コクコク)」
「ありがとう!嬉しい~」
口田くんの優しさに感動しながら、うさぎをケージにしまった。
口田くんの部屋を後にし、次の部屋に向かう途中、ふと轟くんの表情を見ると険しかった。
「どうしたの?轟くん」
「いくら口田でも、男の部屋に頻繁に行くのはどうかと思う」
「ええっ!?」
口を少し尖らせてる轟くん。
「でも轟くんも部屋に来ていいって言ってくれたよね?あ、もしかして社交辞令だった!?ごめん、気付かなくて・・・」
「確かに矛盾してるな。悪い。俺の部屋には来てほしいけど・・・」
口田の部屋には行かないで欲しい。
そう、呟いた轟くん。
「(これってもしかして・・・)」
いくら私が浮世離れしているからといって、人の気持ちが分からないわけではない。
「(・・・嫉妬?)」
私は轟くんの顔を覗きこんだ。
「分かった!じゃあさ、口田くんのうさぎにご飯会いにいくときは轟くんも誘っていい?」
轟くんは小さく頷いた。
こうまでしてもうさぎに会いにいくことを譲らない私も私だけど。
そうこうしている内に次は私の部屋の番が回ってきた。
