【15章】違和感
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退院後、すぐに引っ越しだ。
私は数少ない私物を箱に詰めた。
「リヤカーで引っ張って持っていけそう」
「車に積んで持っていくか」
「・・・」
荷物がなくなった部屋を見て、私は言いようのない寂しさを感じた。
元々自分の部屋ではないし、まだ来て1年も経っていないのだが、それでも感じるものはあった。
「そんな顔するな」
よしよしと、まるで子どもをあやすような撫で方。
「だって・・・」
「俺も教員寮にいるし、今後も誰よりも名前と過ごす時間は多いだろう。なんせ監視役だからな」
「うん」
相澤さん自身の私物も少ない。
元々物を多く持たない人だ。
「いつか・・・名前が自由に外出できるようになったときの隠れ家としてここは残しておく」
「隠れ家・・・」
「名前・・・・・・以前言ったこと覚えてるか」
相澤さんの顔を見上げた。
「"お前を守ってやる"」
ああ、相澤さんに過去の話をしたとき、確かにそう言ってくれた。
「これだけは覚えておいてくれ。絶対何があっても俺は名前の味方だ」
どうして、今そんなことを言うんだろう。
「うん?ありがとう」
********
私は皆よりも一足先に荷物を運び入れた。
なので皆が到着するまで寮の入り口で相澤さんとお喋りをして待つ。
「こんなに立派な建物すぐに建つもんなんだね」
「建築期間は3日だな」
「すごい!セメントス先生が頑張ったのかな?」
「いや、さすがにそれはない」
「個性社会すごいね~」
「どちらかというとすごいのは雄英の財力だろ」
無駄話に花を咲かせていると久しぶりに見るクラスメイトの姿が見えた。
「あ!名前ちゃん」
「久しぶり、お茶子ちゃん」
林間合宿以降の再開。
皆無事で本当に良かった。
「名前~!!無事で良かった!!」
三奈ちゃんを筆頭に女性陣に揉まれた。
「皆も無事で良かった」
きゃっきゃ騒いでいると、緑谷くんが何やら様子を伺っていたので私は輪を抜けて近づいた。
「緑谷くん!久しぶり」
「名字さん・・・無事で良かった」
「久しぶりだな」
轟くんも傍に寄って来てくれた。
「見舞いに行ったんだが、病室教えてもらえなかった。そんなに怪我したのか?」
「ううん!多分厳戒態勢だっただけだと思う」
「そうか・・・」
「名字さん、助けられなくてごめんね」
「え!?そんなの緑谷くんが気にすることじゃないよ。私が勝手に巻き込まれに行っただけだし」
「実は、神野に僕達もいたんだ」
「え、そうなの!?」
「助けようと思ったんだけど出る幕無かったよ。無事に脱出してるところ見てただけで・・・」
「そんな・・・私達のために危険を冒してくれてありがとう」
私がお礼を言うと、黒い影が落ちた。
「名字、こいつらに礼は言うな。これから説教タイムだ」
「相澤さん」が「相澤先生」になった。
そこから今回の件で皆叱られ、寮生活スタート初日とは思えないテンションで館内へと足を運んだ。
・・・なんか皆ごめん。
私は数少ない私物を箱に詰めた。
「リヤカーで引っ張って持っていけそう」
「車に積んで持っていくか」
「・・・」
荷物がなくなった部屋を見て、私は言いようのない寂しさを感じた。
元々自分の部屋ではないし、まだ来て1年も経っていないのだが、それでも感じるものはあった。
「そんな顔するな」
よしよしと、まるで子どもをあやすような撫で方。
「だって・・・」
「俺も教員寮にいるし、今後も誰よりも名前と過ごす時間は多いだろう。なんせ監視役だからな」
「うん」
相澤さん自身の私物も少ない。
元々物を多く持たない人だ。
「いつか・・・名前が自由に外出できるようになったときの隠れ家としてここは残しておく」
「隠れ家・・・」
「名前・・・・・・以前言ったこと覚えてるか」
相澤さんの顔を見上げた。
「"お前を守ってやる"」
ああ、相澤さんに過去の話をしたとき、確かにそう言ってくれた。
「これだけは覚えておいてくれ。絶対何があっても俺は名前の味方だ」
どうして、今そんなことを言うんだろう。
「うん?ありがとう」
********
私は皆よりも一足先に荷物を運び入れた。
なので皆が到着するまで寮の入り口で相澤さんとお喋りをして待つ。
「こんなに立派な建物すぐに建つもんなんだね」
「建築期間は3日だな」
「すごい!セメントス先生が頑張ったのかな?」
「いや、さすがにそれはない」
「個性社会すごいね~」
「どちらかというとすごいのは雄英の財力だろ」
無駄話に花を咲かせていると久しぶりに見るクラスメイトの姿が見えた。
「あ!名前ちゃん」
「久しぶり、お茶子ちゃん」
林間合宿以降の再開。
皆無事で本当に良かった。
「名前~!!無事で良かった!!」
三奈ちゃんを筆頭に女性陣に揉まれた。
「皆も無事で良かった」
きゃっきゃ騒いでいると、緑谷くんが何やら様子を伺っていたので私は輪を抜けて近づいた。
「緑谷くん!久しぶり」
「名字さん・・・無事で良かった」
「久しぶりだな」
轟くんも傍に寄って来てくれた。
「見舞いに行ったんだが、病室教えてもらえなかった。そんなに怪我したのか?」
「ううん!多分厳戒態勢だっただけだと思う」
「そうか・・・」
「名字さん、助けられなくてごめんね」
「え!?そんなの緑谷くんが気にすることじゃないよ。私が勝手に巻き込まれに行っただけだし」
「実は、神野に僕達もいたんだ」
「え、そうなの!?」
「助けようと思ったんだけど出る幕無かったよ。無事に脱出してるところ見てただけで・・・」
「そんな・・・私達のために危険を冒してくれてありがとう」
私がお礼を言うと、黒い影が落ちた。
「名字、こいつらに礼は言うな。これから説教タイムだ」
「相澤さん」が「相澤先生」になった。
そこから今回の件で皆叱られ、寮生活スタート初日とは思えないテンションで館内へと足を運んだ。
・・・なんか皆ごめん。
