【1章】出会い
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俺の名前は藤田。
「変・・・じゃないよな」
何度も鏡に映る自分を確認しては、これから来るであろう相手の顔を思い浮かべた。
最近知り合いになった女の子で、名前は名前ちゃん。
魔法使いで、能井 さんと同じ治癒系。
彼女の魔法を知るきっかけになったのは、情けないことに俺が路地裏でフルボッコになって倒れていたところを助けてもらったからだ。
「大丈夫ですか?」
慌てた彼女は魔法の煙を出して、俺の傷を治してくれた。
やってくれたことはいつも能井さんがしてくれることと同じなのに、俺の鼓動はバクバクと速くなった。
「あの・・・」
返事をしない俺を不信に思った彼女が再度尋ねた。
「大丈夫ですか?他に痛いところありますか?」
「い、いえっ!ありがとうございます!」
「良かったです」
俺の周りの女性は少々個性的な人しかいないので、こういった普通の女性への免疫が全くと言っていいほど無い。
「では、これで・・・」
「あのっ!!」
「・・・?」
立ち去ろうとした彼女を咄嗟に呼び止めてしまった。
「お、お礼がしたいので食事でも、どうですか?」
「そんな、お気遣いなく」
「どうか!ぜひ!お礼をさせてください!」
今思えば、よくドン引きされなかったなと思う。
「えっと・・・」
「あ!もちろん人目につくところで。あそこの店、知ってますか?」
視界の端に、大通りに最近オープンした店が見えたので指さした。
「はい。最近できたお店ですよね。まだ食べたことないです」
俺の目線を追った彼女は頷いた。
「んっと…」
少し悩んでいる彼女。
思い返せば、助けた男に絡まれて最悪だったと思う。
しかし、ちょっとお近づきになりたかっただけで、疚しい気持ちなんて微塵も…(何がどう違うんだと言われたら説明できない)
少し困り顔の彼女に、悪いことしたなと思い謝ろうと口を開いた瞬間、静まり返った路地裏に小さな腹の虫が鳴った。
………俺ではなく、彼女の。
「あ…」
カァァァと、赤く染まった頬。
「えっと…」
「あの…行きませんか?飯…」
ここぞとばかりに誘導する俺の問いかけに彼女は小さく頷いた。
ヨッシャ!と心の中でガッツポーズを決めた瞬間、俺の携帯がけたたましく鳴った。
「心 さんだ…。ちょっとすみません」
彼女に断りを入れて電話に出た。
「はい。藤田です」
『お前、今どこにいる?仕事だ』
「ええっ!?今からですか?」
『あ?だから電話してんだろ』
「うう…そうですよね……」
電話を切った俺はため息を吐いた。
俺の言葉で事情は悟ったらしい。
「急用が入ってしまったんですね。では、私はこれで…」
「待って!」
踵を返そうとした彼女の腕を咄嗟に掴んだ。
目を丸くして驚く彼女。
腕はすぐに離した。
「ご、ごめん。でもぜひ日を改めて!!」
俺の熱意に負けたのか、彼女は眉を下げて少し苦笑しながら連絡先を教えてくれた。
そして、今日がそのリベンジ日なのだ。
「変・・・じゃないよな」
何度も鏡に映る自分を確認しては、これから来るであろう相手の顔を思い浮かべた。
最近知り合いになった女の子で、名前は名前ちゃん。
魔法使いで、
彼女の魔法を知るきっかけになったのは、情けないことに俺が路地裏でフルボッコになって倒れていたところを助けてもらったからだ。
「大丈夫ですか?」
慌てた彼女は魔法の煙を出して、俺の傷を治してくれた。
やってくれたことはいつも能井さんがしてくれることと同じなのに、俺の鼓動はバクバクと速くなった。
「あの・・・」
返事をしない俺を不信に思った彼女が再度尋ねた。
「大丈夫ですか?他に痛いところありますか?」
「い、いえっ!ありがとうございます!」
「良かったです」
俺の周りの女性は少々個性的な人しかいないので、こういった普通の女性への免疫が全くと言っていいほど無い。
「では、これで・・・」
「あのっ!!」
「・・・?」
立ち去ろうとした彼女を咄嗟に呼び止めてしまった。
「お、お礼がしたいので食事でも、どうですか?」
「そんな、お気遣いなく」
「どうか!ぜひ!お礼をさせてください!」
今思えば、よくドン引きされなかったなと思う。
「えっと・・・」
「あ!もちろん人目につくところで。あそこの店、知ってますか?」
視界の端に、大通りに最近オープンした店が見えたので指さした。
「はい。最近できたお店ですよね。まだ食べたことないです」
俺の目線を追った彼女は頷いた。
「んっと…」
少し悩んでいる彼女。
思い返せば、助けた男に絡まれて最悪だったと思う。
しかし、ちょっとお近づきになりたかっただけで、疚しい気持ちなんて微塵も…(何がどう違うんだと言われたら説明できない)
少し困り顔の彼女に、悪いことしたなと思い謝ろうと口を開いた瞬間、静まり返った路地裏に小さな腹の虫が鳴った。
………俺ではなく、彼女の。
「あ…」
カァァァと、赤く染まった頬。
「えっと…」
「あの…行きませんか?飯…」
ここぞとばかりに誘導する俺の問いかけに彼女は小さく頷いた。
ヨッシャ!と心の中でガッツポーズを決めた瞬間、俺の携帯がけたたましく鳴った。
「
彼女に断りを入れて電話に出た。
「はい。藤田です」
『お前、今どこにいる?仕事だ』
「ええっ!?今からですか?」
『あ?だから電話してんだろ』
「うう…そうですよね……」
電話を切った俺はため息を吐いた。
俺の言葉で事情は悟ったらしい。
「急用が入ってしまったんですね。では、私はこれで…」
「待って!」
踵を返そうとした彼女の腕を咄嗟に掴んだ。
目を丸くして驚く彼女。
腕はすぐに離した。
「ご、ごめん。でもぜひ日を改めて!!」
俺の熱意に負けたのか、彼女は眉を下げて少し苦笑しながら連絡先を教えてくれた。
そして、今日がそのリベンジ日なのだ。
