【4章】それはまるで磁石のように
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
連れて行ってもらえないと、はじめから分かっていたのだから。
いつまでも凹んでいたって仕方ない。
それに、考えたくないけど、もしかしたらこれが最期になるかもしれない。
そんな危険な仕事を心さん達はしているのだ。
だから笑顔で見送らないと。
「いってらっしゃい!気をつけて行ってきてください」
私はキクラゲを抱っこしながら二人を扉の前で見送った。
「すぐ帰ってくるからな!」
能井さんが私の頭をわしゃわしゃ撫でた。
「はい!すぐ戻ってきてください!お昼ご飯一緒に食べましょう」
「おう!」
「いや、さすがに昼までは無理だろ…」
「オレらならいけますよ!」
「そういえば、門番の方居ないんですね…」
「さっき急な腹痛で走って行ってたな」
「あらら…。薬まだあったから持っていかないと…」
頭の中で救急箱の在庫を思い浮かべた。
そもそも今日の門番誰だっけ。
「行ってくる」
「あ、はい!行ってらっしゃい!」
心さん達がゲートをくぐるのを見届けた。
「(あれがホール…)」
扉を覗くと、ドア1枚を挟んで薄暗い路地が目に入る。
パッと見はこちらとそう相違ないように見えるが…。
どうやらいつもは門番が扉を管理しているので扉を閉じる癖がないらしい。
二人は扉を閉めないまま、先に行ってしまった。
足が速い二人の姿はすぐに見えなくなった。
「え、どうやって閉めるの?この扉触っていいのかな…?」
でも閉めないと向こう側から誰か入ってこられても困る。
私は扉を閉めようと手をかけた。
「あっ!!」
するりと私の腕から飛び降りたキクラゲは扉の向こう側に着地した。
「キクラゲ!駄目っ!」
ホールに向かって歩き出すキクラゲを追いかけて、抱き上げた。
「危ない…。煙さんに怒られるところだった」
キクラゲ命の煙さんのことだから、もし逃がしてしまったとなれば私の首が飛びかねない。
ギギギ……バタン。
「え!?」
背後で嫌な音がして、振り返ると扉は綺麗さっぱり姿を消していた。
「どどどど、どうしよう……」
全身から血の気が引いた。
右を見ても左を見ても暗い路地。
心さん達はどっちに行ったっけ…?
つい先程の出来事なのに、もう忘れてしまった。
「落ち着け…落ち着け…」
口に出さないと、冷静でいられなかった。
キクラゲは「ミャー」といつもの呑気な鳴き声を出した。
いつまでも凹んでいたって仕方ない。
それに、考えたくないけど、もしかしたらこれが最期になるかもしれない。
そんな危険な仕事を心さん達はしているのだ。
だから笑顔で見送らないと。
「いってらっしゃい!気をつけて行ってきてください」
私はキクラゲを抱っこしながら二人を扉の前で見送った。
「すぐ帰ってくるからな!」
能井さんが私の頭をわしゃわしゃ撫でた。
「はい!すぐ戻ってきてください!お昼ご飯一緒に食べましょう」
「おう!」
「いや、さすがに昼までは無理だろ…」
「オレらならいけますよ!」
「そういえば、門番の方居ないんですね…」
「さっき急な腹痛で走って行ってたな」
「あらら…。薬まだあったから持っていかないと…」
頭の中で救急箱の在庫を思い浮かべた。
そもそも今日の門番誰だっけ。
「行ってくる」
「あ、はい!行ってらっしゃい!」
心さん達がゲートをくぐるのを見届けた。
「(あれがホール…)」
扉を覗くと、ドア1枚を挟んで薄暗い路地が目に入る。
パッと見はこちらとそう相違ないように見えるが…。
どうやらいつもは門番が扉を管理しているので扉を閉じる癖がないらしい。
二人は扉を閉めないまま、先に行ってしまった。
足が速い二人の姿はすぐに見えなくなった。
「え、どうやって閉めるの?この扉触っていいのかな…?」
でも閉めないと向こう側から誰か入ってこられても困る。
私は扉を閉めようと手をかけた。
「あっ!!」
するりと私の腕から飛び降りたキクラゲは扉の向こう側に着地した。
「キクラゲ!駄目っ!」
ホールに向かって歩き出すキクラゲを追いかけて、抱き上げた。
「危ない…。煙さんに怒られるところだった」
キクラゲ命の煙さんのことだから、もし逃がしてしまったとなれば私の首が飛びかねない。
ギギギ……バタン。
「え!?」
背後で嫌な音がして、振り返ると扉は綺麗さっぱり姿を消していた。
「どどどど、どうしよう……」
全身から血の気が引いた。
右を見ても左を見ても暗い路地。
心さん達はどっちに行ったっけ…?
つい先程の出来事なのに、もう忘れてしまった。
「落ち着け…落ち着け…」
口に出さないと、冷静でいられなかった。
キクラゲは「ミャー」といつもの呑気な鳴き声を出した。
