【4章】それはまるで磁石のように
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
心さんとご飯を食べに行ってから、なんとなく距離が近くなった気がする。
「よお。これから飯行くけどどうだ?」
「行きたいです~」
こんな風に気軽にご飯に行ける仲になった。
「今日はどうするかな・・・」
「私ラーメンも好きなんで、この間行かなかったところはどうですか?」
「あそこがいいのか。あんま綺麗じゃねぇぞ」
「いいんです。能井さんといつも行くぐらいなら美味しいのかなって」
「まあ美味いっちゃ美味いな」
「ちょっと先輩ー!飯行くならオレも連れて行ってくださいよ!」
「能井さん!」
心さんのことは好きだが、能井さんのことももちろん好きだ。
だから三人で行くご飯も楽しい。
能井さんはムードメーカーだから居てくれるとホッとするところもある。
「いいか?」
「もちろんです」
「ちょっとー。名前がイヤなんて言うわけないじゃないっすか」
「念のためだよ、念のため」
「なんの」
❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋
「いやー、食った食った」
「食いすぎだろ」
「さっきまで身体動かしてたから、腹減ってたんですよ!」
「私もお腹いっぱいです」
「名前は食わなさすぎっ」
「そんなことないです。人並ですよ」
超人の2人といるとすごく自分がか弱く映るが、世間一般と大差ないと思う。
「一回自室戻ります。何かあったら呼んでください」
心さんと能井さんがお仕事ない時は私も大してやることないので、わりと自由が利く。
少しお昼寝でもしようと思い、自室に戻った。
仮眠から目が覚めて時計を見ると1時間も経っていなかった。
「あ、心さんに服返さないと…」
この間の仕事で私まで返り血を浴びてしまって、心さんが車に積んでいた服を貸してくれたのだ。
卒倒しなかっただけでもだいぶ成長したと思う。
コンコン…
軽くノックすると中からガタリと人が動く気配がした。
「はい」
開いたドアから心さんが顔を出して私の存在を確認すると、半開きのドアを全開にした。
「どうした」
「この間お借りした服です。ありがとうございました」
「ああ…」
心さんに渡して、そのまま踵を返そうとしたとき、部屋の中から人が動く気配がした。
「う〜ん……」
心さん越しに見えてしまった。
能井さんが床に寝転んで眠っている。
「あ…」
私が驚いて目を丸くしたのを心さんも気づいた。
そして私の視線が部屋の中に向いているのも。
「これは…」
「すみません。お邪魔しました」
「あ、おいっ!」
パタパタと廊下を走ったが、なぜか心さんに追いかけられてあっという間に捕まってしまった。
「あれはだな、能井が仕事の愚痴を吐き出しに来てそのまま…」
「そ、そうなんですね。元々仲いいのは知っていましたから。ちょっと驚いたけど…」
「仲いいってわけじゃ…。まあ悪くはねぇけど…」
私は心さんの部屋に上げてもらったことはない。
そもそもそんな機会無いと言えばそれまでなのだが。
能井さんとの間にはっきりと境界線を感じた気がしたのだ。
最近少し仲良くなったからといって、能井さんには遠く及ばないのだと。
勝手に傷ついてしまった。
「失礼します」
ガシガシと頭を掻いている心さんに頭を下げて、その場を去った。
今度は心さんも追いかけては来なかった。
「よお。これから飯行くけどどうだ?」
「行きたいです~」
こんな風に気軽にご飯に行ける仲になった。
「今日はどうするかな・・・」
「私ラーメンも好きなんで、この間行かなかったところはどうですか?」
「あそこがいいのか。あんま綺麗じゃねぇぞ」
「いいんです。能井さんといつも行くぐらいなら美味しいのかなって」
「まあ美味いっちゃ美味いな」
「ちょっと先輩ー!飯行くならオレも連れて行ってくださいよ!」
「能井さん!」
心さんのことは好きだが、能井さんのことももちろん好きだ。
だから三人で行くご飯も楽しい。
能井さんはムードメーカーだから居てくれるとホッとするところもある。
「いいか?」
「もちろんです」
「ちょっとー。名前がイヤなんて言うわけないじゃないっすか」
「念のためだよ、念のため」
「なんの」
❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋❋
「いやー、食った食った」
「食いすぎだろ」
「さっきまで身体動かしてたから、腹減ってたんですよ!」
「私もお腹いっぱいです」
「名前は食わなさすぎっ」
「そんなことないです。人並ですよ」
超人の2人といるとすごく自分がか弱く映るが、世間一般と大差ないと思う。
「一回自室戻ります。何かあったら呼んでください」
心さんと能井さんがお仕事ない時は私も大してやることないので、わりと自由が利く。
少しお昼寝でもしようと思い、自室に戻った。
仮眠から目が覚めて時計を見ると1時間も経っていなかった。
「あ、心さんに服返さないと…」
この間の仕事で私まで返り血を浴びてしまって、心さんが車に積んでいた服を貸してくれたのだ。
卒倒しなかっただけでもだいぶ成長したと思う。
コンコン…
軽くノックすると中からガタリと人が動く気配がした。
「はい」
開いたドアから心さんが顔を出して私の存在を確認すると、半開きのドアを全開にした。
「どうした」
「この間お借りした服です。ありがとうございました」
「ああ…」
心さんに渡して、そのまま踵を返そうとしたとき、部屋の中から人が動く気配がした。
「う〜ん……」
心さん越しに見えてしまった。
能井さんが床に寝転んで眠っている。
「あ…」
私が驚いて目を丸くしたのを心さんも気づいた。
そして私の視線が部屋の中に向いているのも。
「これは…」
「すみません。お邪魔しました」
「あ、おいっ!」
パタパタと廊下を走ったが、なぜか心さんに追いかけられてあっという間に捕まってしまった。
「あれはだな、能井が仕事の愚痴を吐き出しに来てそのまま…」
「そ、そうなんですね。元々仲いいのは知っていましたから。ちょっと驚いたけど…」
「仲いいってわけじゃ…。まあ悪くはねぇけど…」
私は心さんの部屋に上げてもらったことはない。
そもそもそんな機会無いと言えばそれまでなのだが。
能井さんとの間にはっきりと境界線を感じた気がしたのだ。
最近少し仲良くなったからといって、能井さんには遠く及ばないのだと。
勝手に傷ついてしまった。
「失礼します」
ガシガシと頭を掻いている心さんに頭を下げて、その場を去った。
今度は心さんも追いかけては来なかった。
4/4ページ
